作成日 2005.03



亜 鉛 [英]Zinc(Zn) [学名]Zinc(Zn) 
こんな人にお勧め 食生活の偏りが気になる人・お酒をよく飲む人・食物がおいしく感じられない人(味覚障害、拒食症)・ニキビが気になる人・胃腸の調子が悪い人・風邪が長びく人・目の衰えが気になる中高年(加齢性黄斑病の進行抑制)・髪や肌を美しく保ちたい人
主な働き  亜鉛は必須ミネラルのひとつであり、細胞の生まれ変わりを手助けする重要な成分で、アミノ酸と結合することでたんぱく質構造を安定的に保ちます。また体内の多くの酵素や免疫など、重要な働きに関わっているため、欠乏すると健康上さまざまな不都合が生じます。また、コラーゲン合成に関わるため、髪や肌を美しく保つのにも欠かせない成分です。現代人には不足しがちですが健康維持には欠かせない栄養素だといえます。
不足すると  下痢、胃潰瘍、口内炎、味覚障害、風邪を引きやすくなったり、肌荒れの原因にもなります。成長期の子供では発育障害がおこります。中高年になると亜鉛を食物から吸収し難く、排泄し易くなりますので、体内含有量が減少していきます。
適正摂取量 成人で1日40mg内服、これ以上では吐気・嘔吐・腎障害・血液障害等をおこす可能性があります。小児での許容量は 6ヶ月までの新生児-4mg、生後7〜12ヶ月-5mg、1〜3才-7mg、4〜8才-12mg、9〜13才-23mg、14〜18才-34mgといわれています。
医薬品等との相互作用 コーヒーと亜鉛を一緒に飲むと亜鉛の吸収が50%低下します、水又は白湯で飲みましょう。  カプトプリル(降圧薬)、シスプラチン(抗癌薬)、テトラサイクリン(抗生物質)、フルオロキノロン系薬(抗菌薬)、ペニシラミン(抗リウマチ薬)、ある種の利尿薬などで相互作用が生じます。服薬している方は医師・薬剤師にご相談ください。
豆知識 亜鉛不足は爪にも現れます。爪の角質細胞にはケラチンという繊維たんぱく質が多く含まれていますが、亜鉛不足になるとケラチンの合成がうまくいかず、発育不良となり縦ジワが増えたりします。爪をみることで亜鉛が足りているかどうかがわかります。
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アガリクス(俗名:カワヒラタケ、ヒメマツタケ) [英]Agaricus [学名]Agaricus blazei Murill (ハラタケ科)
こんな人にお勧め がんが心配な人・アレルギーが気になる人・免疫力の低下が気になる人・生活習慣病が気になる人
主な働き  昔からキノコ類は、多くの病気の予防や治療に役立つといわれてきました。現在、科学的根拠の実証が進み、キノコ由来の抗がん剤も何種類かあるほどです。その中でも特に注目されているのが、アガリクス。含有成分のβ-D-グルカンなどが、複合的に働く免疫システム全体を活性化させ、体内の異物(がん細胞、ウィルス)を攻撃するとされています。
 しかしヒトでの有効性と安全性については信頼できるデータがまだみつかっていません。
おもな成分  β-D-グルカンをはじめ、他のキノコに比べて粗タンパク質が43%と多く、多糖類、ビタミンB2、ビタミンD、マグネシウム、カリウムなどを多く含みます。
豆知識  アガリクスと名前のつくキノコは20種類以上あります。その中で、試験管内及び動物実験で抗がん作用が報告されているのは、「アガリクス・ブラゼイ」という種類のみで、1965年にブラジルから移入されて以来、人工栽培されるようになりました。
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アスタキサンチン[英]Astaxanthin
こんな人にお勧め パソコン操作などで目が疲れる作業をする方。視力の衰えを感じる中高年の方。激しい肉体疲労やスポーツをする方。
主な働き ビタミンEの約1000倍、β-カロテンの数十倍の抗酸化力を示します。
1)1日6〜12mg摂取を4週間継続したところ、眼精疲労や視力の調節改善が見られたとの報告がありました。
2)1日4〜12mg摂取を継続したところ、裸眼視力の改善と調節緊張時間の短縮が見られたとの報告があります。
3)運動部員に1日6mg摂取させたところ、運動負荷後の深視力とフリッカー値の改善が認められた。また、血中乳酸濃度の低下が認められたという報告がありました。
4)1日3.6mg以上摂取すると、血中LDL酸化時間が延長したという予備的な報告がありましたが、これはまだ未確定です。
注意すること 他のカロテノイド(ニンジンやトマトなど)と一緒に食べるとアスタキサンチンの吸収が阻害されるかもしれません。
視力減退がみられたとの報告がありますので、服用中は視力に注意しましょう。
おもな成分 カニ、エビなどの甲殻類に見出される赤いカロテノイド類のひとつ。遊離の状態あるいはエステルとして存在するほか、タンパク質と結合して種々の色素タンパク質として存在します。これら色素タンパク質はかなり不安定で、加熱したり、有機溶媒が作用すると容易に分解して赤色に分子式C40H52O、分子量(MW)596.85。融点215〜216℃。
豆知識 藻などの微生物が強烈な紫外線から身を守るために、アスタキサンチンを作ると考えられています。それを食べる鮭や鯛、エビやカニなど甲殻類は、食物連鎖によって色素が濃縮されて鮮やかな赤色をつけるといわれていて、それらもまた、紫外線や運動により発生する活性酵素の除去に関わっているようです。
参考: EBサプリメント 機能性成分の可能性[1]、薬事日報2007年5月30日
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明日葉(アシタバ)(俗名:ハチジョウソウ (八丈草)  [学名]Angelica keiskei (セリ科)
こんな人にお勧め 糖尿病が気になる人・血圧が高めの人
主な働き  漢方では古くから用いられた植物(薬用部分は葉(鹹草・<カンゾウ>)で、若葉は食用にもなります。明日葉には各種ビタミン、カリウム、カルシウム、鉄分、葉緑素などが豊富に含まれています。特にビタミンB1・B2・B12・β-カロチンが多いのが特徴です。葉の成分には利尿作用や高血圧を予防する働きもあるといわれています。
 この他、芳香成分や苦味成分は滋養強壮、疲労回復が期待できます。
 また、血管を強くする働きもあり、糖尿病の方に起こりがちな、毛細血管がもろくなる事によって起こる合併症などを予防する働きもあると考えられています。
おもな成分  フラボノイドの前駆体であるカルコン誘導体キサントアンゲロールと4-ヒドロキシデリンや、ビタミンB12、葉緑素を多く含みます。ミネラルでは、ゲルマニウム、カルシウム、カリウムが多いのが特徴です。
 含有成分のひとつであるフロクマリンは光線過敏症をおこすことがあります。
豆知識 伊豆七島や関東以南の温暖な海岸に自生するセリ科の植物です。きわめて生育が盛んで、葉を切っても翌日には若葉が生えてくるといわれるところからこの名がつきました。
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アミノ酸
こんな人にお勧め 疲れが気になる人・ダイエットしたい人・足のむくみが気になる人・集中力を高めたい人など
主な働き  食事から摂取されたタンパク質は胃酸でペプチドに分解され、さらに小腸上部で膵液などにより分解されて最終的にアミノ酸になります。
 アミノ酸は小腸で吸収された後、体内でタンパク質に組み直される他に、酵素やホルモンの材料となったり、神経伝達物質などとして作用したりします。また、エネルギー源としても使われます。
 私たちの体を構成するタンパク質の原料となるアミノ酸は20種類あります。そのうちの9種類は人間の体内で合成できず、食事から摂取しなければならないので必須アミノ酸と呼ばれます。
 最近注目を集めているのが、必須アミノ酸の中でも、筋肉中のたんぱく質の約35%を占めるバリン、ロイシン、イソロイシンの分岐鎖アミノ酸(BCAA)です。多くのアミノ酸は肝臓で代謝されますが、この三つは筋肉の中でも代謝されるという性質を持ち、筋肉を使う際のエネルギー源として使われています。筋肉疲労時などに補給することによって疲労の回復はもちろん、筋力アップ、持久力アップに役立つことが報告されています。
豆知識  人間の身体は60〜70%が水分で、約20%がたんぱく質です。脳や内臓などさまざまな組織を構成するたんぱく質は、アミノ酸が何十万という単位でつながってできています。このことからも、健康な身体の維持には、アミノ酸の補給が不可欠だといえるでしょう。
  持久力アップに・・・アルギニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、グルタミン
  燃えやすい体を作りダイエット・・・アルギニン、プロリン、リジン、アラニン
  美肌づくりに・・・セリン、プロリン、アスパラギン、チロシン
  脳力アップに・・・アルギニン、チロシン、イソロイシン、グルタミン酸、フェニールアラニン
  免疫力アップに・・・アルギニン、グルタミン、ヒスチジン、その他のアミノ酸
アミノ酸が体内で活用されるためには十分なビタミンB群・E・Cも補給する必要があります。
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α-リポ酸(α-lipoic acid略称ALA) (別名 チオクト酸Thioctic acid) 1.2-Dithiolane‐3-pentanoic acid
[医薬品添付文書から]
1.生理作用  チオクト酸は生体内の諸臓器に広く分布しており,焦性ブドウ酸(ピルビン酸)及びα−ケトグルタール酸の酸化的脱炭酸反応に補酵素として重要な役割を果たしている。
 作用機序は糖質代謝ばかりでなく,脂肪,蛋白代謝にも関係し,その生理的意義は大きい。
2.薬理作用
1)肝代謝賦活作用


2)解毒作用


3)脳・心筋代謝賦活作用

4)その他
 生理作用からも明らかな作用であるが,焦性ブドウ酸の酸化促進のみならず広範な代謝過程の関与により,肝代謝が賦活すると考えられている。
 肝グリコーゲン増加作用,抗脂肝作用も認められている。


 本剤の構造中の−S‐S−結合は体内でSH基に還元され,重金属等の毒物に対し,解毒作用を示す。

 脳組織の代謝を促進し自覚症状の改善,昏睡覚醒作用を示す。また,焦性ブドウ酸の酸化異常のある心疾患において心筋代謝を改善する。

 利尿作用,血中コレステロール低下作用,胆汁分泌促進作用等が報告されている。
3.吸収  経口投与により急速に腸管より吸収される。ヒトに10mg経口投与したところ,血中濃度は30分で投与前の6倍(約67mγ/ml)に上昇した。また,S35を用いた実験では,チオクト酸アミドは体内でチオクト酸に転換されることが示された。
4.薬効薬理(動物実験) 1.運動負荷による生理的機能の低下に対する作用1)2):ラットに運動負荷することにより,蛋白結合型チオクト酸の代謝回転が亢進し,運動時にチオクト酸の要求性が増加することが認められている.
また,そのチオクト酸を投与することにより,運動負荷ラットにみられる血中ピルビン酸,β−ヒドロキシ酪酸レベルの上昇が抑制され,運動負荷ウサギ及びその血漿を静注したウサギにみられる網内系機能の低下が防止されることが認められている.
2.脳の糖代謝及び脳浮腫に対する作用:モルモットの脳切片を用いるin vitroの実験で,チオクト酸を添加すると好気的解糖の増加が認められ,また,チオクト酸投与によりヒトの脳循環における酸素消費の促進が認められている.
また,チオクト酸の事前又は事後投与により,ウサギの実験的脳浮腫に対し,浮腫の予防又は治療効果が認められている.
3.内耳の中毒性・騒音性代謝障害に対する作用:ジヒドロストレプトマイシン,カナマイシンの投与,音響刺激によるモルモット内耳の酸素消費量の低下は,チオクト酸の事前投与あるいは併用投与により抑制されることが認められている.
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アロエ(キダチアロエ) [英]Tree Aloe, Krantz Aloe, Candelabra Aloe [学名]Aloe arborescens Mill. (ユリ科)
こんな人にお勧め 便秘がちな人・食欲がない人・花粉症が気になる人
主な働き  一般の家庭でもみられるアロエは、内服にも外用にも用いられます。
 1日1回50〜300rを就寝前に服用すると、主成分アロインが腸内細菌で活性化されて大腸粘膜を刺激し、強力な緩下剤として便秘を改善します。
 食欲がない、胃が重い、むかつくなどの症状の時には、すりおろしたものを飲むと苦味成分である、アロイン、アロエニンが胃液の分泌を助け、食欲不振の解消に効果があります。また、殺菌作用や血糖値を低下させる作用、免疫調製作用等が示唆されています。
 外用により鎮痛抗炎症作用・火傷や創傷の治癒促進作用があります。
おもな成分 アロエ類はいずれも同様の成分を持ち、使い方も同じです。薬用アロエ(アロエの葉から得られる苦い汁を濃縮したもの)にはアントラキノン配糖体アロイン(aloin=barbaloin)、アントラキノンのアロエエモジン(aloe-emodin)、サリチル酸化合物(salicilate components)、乳酸マグネシウム(magnesium lactate)、樹脂を含みます。
 ゼリー状物質にはグルコマンナン、多糖類のほか、ステロイド、有機酸、酵素、抗生物質、アミノ酸、サポニン、ミネラルも存在すると言われています。なかでもアロインは苦味成分で、緩下活性、殺菌作用を有します。
気をつけること  ジギタリスなどの強心剤との併用により強心剤の毒性がたかくなります。また、利尿剤やステロイドとの併用により、低カリウム血症をおこすことがあります。
 妊婦・授乳婦、月経時、12歳以下の小児、腎疾患・痔疾患のある方、腸閉塞や原因不明の腹痛がある方は服用しないで下さい。
豆知識 アロエの薬用植物としての利用は古く、史実としてはアレキサンダー大王が遠征の際に将兵の健康維持のため携帯していたり、皇帝ネロの侍医ディオスコリデスの書いた「ギリシャ本草」にも記されています。アロエは熱帯原産の多年生多肉植物で多くの種類があります。一般にはキダチアロエ、アロエベラ、ケープアロエがよく知られています。
・キダチアロエ(Aloe arborescens Mill.)は宣教師が鎌倉室町時代に日本に持ち込んで民間薬として普及したもので、緩下作用や、殺菌作用をもつ苦味成分(アロイン)が多く、「医者いらず」の別名があります。
・アロエベラ(Aloe barbadensis Mill.)は欧米由来で葉が大きく厚い種類。西インド諸島(キュラソー島)原産であることからキュラソーアロエとも呼ばれています。葉肉のゼリー状の部分はヨーグルトなどの食品に利用されています。また外用により痛みや火傷の回復を早めるといわれています。
・ケープアロエ(Aloe forex Mill.)は日本薬局方で規定され下剤としての成分が多い種類です。
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EPA(エイコサペンタエン酸) [英]Eicosapentaenoic acid   [学名]Eicosapentaenoic acid
こんな人にお勧め 高脂血症が気になる人・血圧が気になる人・うつ病治療中の人
主な働き  EPA(エイコサペンタエン酸)は魚に多く含まれるω(オメガ)-3系の多価不飽和脂肪酸です。低温でも固まりにくく、背の青い魚であるイワシ、サンマ、アジ、マグロなどに多く含まれています。
 血中の中性脂肪(トリグリセリド)やコレステロールが増えると血管の内膜に沈着し、血液の流れを悪くします。さらに症状が進むと、その部分に血栓ができやすくなり、血管がふさがって脳梗塞や心筋梗塞になることもあります。
 EPAはこのような血中のコレステロールや中性脂肪を減らし、血栓ができるのを防いで、血液の流れを良くする働きがあります。
 また、免疫能を向上させたり、うつ病治療中に飲むと抗うつ剤の効果が早くあらわれるとの報告もあります。
不足すると  中性脂肪やコレステロール値が高くなりやすく、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞につながる恐れがあります。
注意すること 服用により出血がとまりにくくなりますので、抗凝血治療を受けている方(ワーファリン、アスピリン、チクロジピン服用の方)がEPAを健康食品やサプリメントとして服用する事は避けたほうが良いでしょう。
 1日3g以上の摂取は出血傾向をまねきます。用量を守りましょう。
 血圧を下げたり、血糖コントロールに影響を及ぼすことがあります。
豆知識  1970年代に行われた調査で、アザラシの肉を常食とするイヌイットに心筋梗塞や動脈硬化が少ないことから研究が始まり、EPAの有効性が明らかになりました。
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大豆イソフラボン
こんな人にお勧め 更年期が気になる人・歯や骨が弱い人・骨粗しょう症が気になる人・女性全般
主な働き  大豆イソフラボンは大豆に含まれる成分で、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをするため、植物性エストロゲン(フィトエストロゲン)と呼ばれることもあります。更年期障害ののぼせや乳がんの予防、閉経女性の高血圧などに対する有効性が示唆されています。
 また、女性ホルモンにはコレステロールを調整したり、骨からカルシウムが流出するのを防ぐ役割があります。特に女性ホルモンが急激に減少する更年期には、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンを摂取することで、更年期以降の女性に多い骨粗しょう症の予防や、コレステロール値を低下させる働きが期待できるでしょう。
 大豆のエストロゲンはU型糖尿病における食後高血糖を緩和する働きもあるといわれています。
 また、活性酸素を消去する働きもあり、生活習慣病や美容にも有効であるといわれています。
多く含まれる食品  きな粉、納豆、豆腐など大豆加工食品に多く含まれます。
注意すること  大豆アレルギーの方は摂取を避けて下さい。
イソフラボンのエストロゲン作用は胎児の発育に影響する可能性があるため、妊婦が大量に摂取するのは危険性が示唆されています。
また、更年期障害のため医薬品のエストロゲンを医師から投与されている(エストロゲン代替療法)場合は、その効果をイソフラボンが阻害する可能性があるため、通常の食品としてダイズ製品を摂取する以外に、大豆抽出物を摂取するのは避けた方がよいでしょう。
豆乳の摂取によりワルファリンの作用が減少したとの報告があります。
豆知識 日本人女性はアメリカ人女性に比べて更年期障害(のぼせ、ほてりなど)の症状が少ないことが知られていましたが、これは日本人の大豆摂取量がアメリカ人に比べて多いためといわれています。
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イチョウ葉 [英] Ginkgo, Maidenhair tree  [学名] Ginkgo biloba L. (イチョウ科)
こんな人にお勧め 冷え症、肩こりがつらい人・老化が気になる人・記憶力が低下してきたと感じる人
主な働き  イチョウ葉は10種類以上のフラボノイドとギンコライドという物質を含んでいます。
 フラボノイドとは植物に含まれる色素成分のことで、さまざまな疾患や老化の原因となる活性酸素を消去する働きがあり、イチョウにしか存在しない物質ギンコライドと相乗的に作用していると考えられます。
1)イチョウ葉エキスは血管を広げて血液の流れを良くするため、脳の血流が悪くなって起こる痴呆症を予防するといわれています。
2)また同様の作用から、血液の流れが悪くなることによって起こる、冷え症や肩こり、末梢の動脈閉鎖症の患者の歩行時の痛みの改善、などにも効果があると考えられます。
3)月経前症候群(PMS)に対する作用、加齢黄班変性、平衡感覚障害、高山病の予防、糖尿病由来の網膜症における色認識の改善に対する作用も有効性が示唆されています。
4) 脳のなかで記憶を司る海馬への記憶伝達物質コリンの取り込みを促進し、加齢に伴うムスカリン性アセチルコリンレセプターと2-アドレナリンレセプターの減少を防ぎます。
主な成分  葉にはフラボノイドとギンコライドの他、毛細血管を強化するルチン、血圧降下作用のあるクエルシトリンなども含まれています。種子には青酸配糖体が含まれています。
注意すること ・抗血小板薬・抗血液凝固薬を用いている人では出血傾向がたかまることがあるので、ワーファリン服用中の人、出血傾向のある人は注意が必要です。手術の場合も出血がとまりにくいおそれがありますので医師に伝えておくことが必要です。
・抗痙攣薬の作用に影響を与え、てんかん発作を引き起こす可能性があるといわれています。抗てんかん薬を服用中の方はイチョウ葉製剤を服用しないこと。
・イチョウ葉製剤をチアジド系利尿薬と併用すると血圧を上昇させることがあります。
・インスリンの作用に影響を与えることがありますので、インスリン使用中の人は血糖値とインスリン濃度をモニターしてください。
・子どもを望む夫婦や不妊治療中の人は使用を避けたほうがよいでしょう。
・イチョウの生葉・種子・果肉は重篤なアレルギーをおこすことがあります。
豆知識 1960年代にドイツで開発され、現在ヨーロッパでは高齢者の痴呆予防、血流循環改善に使用されています。ドイツ、フランス、スイス、オーストリア、台湾では医薬品としても活用されているそうです。
イチョウ葉中に含まれるギンコール酸はアレルギーを起こすことから、規格品ではその含量が5ppm以下に規制されています。
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ウコン アキウコン[学名]Curcuma longa、ハルウコン[学名]Curcuma aromatica
 ウコンは平安時代中期に中国から渡来したショウガ科の植物で、インド、中国、インドネシアなどの熱帯の国々で広く栽培されています。一般にウコンという名称がつくものには、アキウコン、ハルウコン、ムラサキウコン、ジャワウコンがありますが、正式な和名の「ウコン」は香辛料として用いられるアキウコン(Curcuma longa)をさします。
こんな人にお勧め お酒をよく飲む人・タバコをよく吸う人・生活習慣病が気になる人
主な働き  ウコンの効能として最も知られているのは肝機能の改善です。これは主成分のクルクミンという成分の働きによるもので、胆汁の分泌を促し、GOT/GPT値を下げます。
 クルクミンは抗菌作用、抗脂血症作用、利尿作用、胆嚢運動促進作用、抗炎症作用も示唆されています。
 精油成分は胃酸分泌促進作用があり、消化機能を改善します。
主な成分  アキウコンとハルウコンでは成分が異なります。
 アキウコンはクルクミンを0.3%と精油成分を1〜5%含み医薬品原料に指定されています。一方、ハルウコンはクルクミンが10分の1しかなく、その他の成分も微妙に異なっていて、医薬品原料には指定されていません。
 そこで、クルクミンの作用(肝機能改善)を期待する時にはアキウコンを、精油成分(消化機能改善)を期待する時にはハルウコンを使用します。
注意すること ・GOT/GPT改善作用は肝細胞の機能まで抑制してしまう傾向があるので、多量に長期連用する際には充分な注意が必要です。
・胆道閉塞や胆石を悪化させる事があります。
・胃酸分泌を促進するため、胃酸過多や胃潰瘍の方では症状を悪化させることがあります。
・調味料として食べるよりも多量に摂取すると子宮収縮を促進しますので、妊娠中の女性は多量摂取を控えてください。
豆知識  アキウコンは初秋に淡緑白色の花をつけ、健胃・利胆剤として使われてきました。
 別名ターメリックとも呼ばれ、カレーのスパイスとして一般家庭で繁用されています。また、アキウコンで染めた布には抗菌作用があることから平安時代から大変珍重されてきました。
 ハルウコンは晩春に淡赤紫色の花をつけ、駆於血剤としての効用があるといわれています。
参考:熊本県薬剤師会DIニュースNo.234
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エキナセア[英]Echinacea[学名]Echinacea purpurea, angustifolia, pallida. (キク科)
こんな人にお勧め 風邪を引いた時・感染症にかかりやすい人・免疫力を高めたい人
主な働き  エキナセアはアメリカで古くから風邪や感染症、慢性炎症などの治療に使われていました。風邪の症状が出てすぐに経口摂取し始め、7-10日間摂取した場合、上気道感染の症状と期間を軽減します。ただし、予防効果はないようです。
 エキナセアには多糖類やフラボノイドなど、免疫機構に働きかける成分が多く入っています。体内に入ってきた異物を病原体として認めた場合、人間の身体はそれと戦う働きをします。エキナセアは白血球や、脾臓の細胞を増やし、顆粒球の貪食能を活性化し、体温をあげるという作用機作で抵抗力を上げて、風邪やインフルエンザのウイルスと戦う力を強くします。
 経口摂取で膣真菌感染症の再発防止に、抗真菌剤の外用との併用で、有効性が示唆されています。エキナセアのジュース摂取とエコナゾール外用との併用で、膣真菌症の再発率はエコナゾール単独使用時の4分の1に低下したという報告があります。
注意すること ・コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)においては、使用限度期間を内用、外用を問わず、8週間としています。長期にわたる摂取はさけるべきでしょう。
・経口摂取の場合、進行性の全身性疾患、例えば結核や白血病、膠原病、多発性硬化症などには禁忌です。
・薬物代謝酵素チトクローム(Cytochrome)P450の作用を阻害することが示唆されています。チトクロームP350で代謝される薬を服用中の方はエキナセアを仁摩内方が良いでしょう。詳しくは薬剤師にご相談ください。
豆知識 北米に分布するキク科の多年草で別名パープルコーンフラワー/プルプレア/ムラサキバレンギクと呼ばれます。薬用部分は主に根(エキナセア根)および根茎です。エキナセアには3種類(E.augustifolia, E.pallida, E.pururea)あり、種類に応じて根、葉、全草など異なる部位が利用されています。
中国語名は「紫錐花」、「金光菊」といいます。
俗に「免疫力を高める」などといわれ、風邪などの上気道感染に対する作用など、一部にヒトでの有効性が示唆されています。安全性については、アナフィラキシー等の健康被害が報告されているほか、結核や白血病、膠原病、多発性硬化症、エイズや自己免疫疾患などの全身性疾患には禁忌とされています。
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オオムギ [英]Barley [学名]Hordeum vulgare L.(六条種), Hordeum distichum L.(二条種)(イネ科)
こんな人にお勧め 糖尿病が気になる人・高脂血症の人・肥満気味の人
主な働き 大麦の若葉をビタミンC、Eとともに摂取するとU型糖尿病における血管疾患を予防することが示唆されています
大麦若葉を単独、あるいはビタミンC、Eと併用で摂取した結果、血中の活性酸素を除去したり、LDLの酸化を阻害したりして高脂血症を予防することが示唆されています。
主な成分 ・カリウム、カルシウム、マグネシウムなどミネラル類、葉緑素、ビタミン(とくにビタミンB1、ビタミンC、カロテンなど)。
・大麦のフラボノイドに関しては不明瞭な点が多く、イソビテキシンは大麦若葉独自の成分でなく、コメやソバの若苗、トケイソウ(パッションフルーツ)などにも含まれます。
豆知識 大麦の若葉には他の緑黄色野菜などに比べてミネラル、ビタミン、酵素などが多く含まれる点で注目され、栄養成分を抽出し、いわゆる「青汁」としたものが流通しています。イネ科の大麦、小麦、ライ麦の幼穂形成開始期に草丈20-30cmのものを採取し、葉、葉柄、茎の全部または一部を搾汁した液を乾燥してつくります。俗に「高血圧を予防する」、「コレステロールを下げる」などといわれる。しかし、その効果は含有する栄養成分から推測されるものであり、大麦若葉そのもののヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータが見当たりません。
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オリゴ糖  oligosaccharide
こんな人にお勧め 便秘がちな人・お腹をこわしやすい人・免疫力の低下が気になる人・アレルギーが気になる人
オリゴ糖とは  澱粉やセルロースなどの「多糖類」は消化酵素によって次第に小さく分解され、最終的にブドウ糖や果糖などのこれ以上小さくならない「単糖」になって小腸から吸収されます。消化途中の、「単糖」が2〜10個連結したものが「オリゴ糖」と総称されています。
主な働き  最近注目されている「オリゴ糖」はヒトの消化酵素では分解されずに大腸まで到達し、腸内細菌、中でも腸内の有用菌であるビフィズス菌や乳酸菌の栄養となって、それらを増殖させ、腸の調子を整えるなど健康の維持、増進に役立つタイプのものが多いようです。
 腸の中にビフィズス菌や乳酸菌が増えると、便秘や下痢が解消され、免疫能も正常化しますので、各種アレルギー症状にも好影響を与えるといわれています。
 オリゴ糖の種類によっては、カルシウムの吸収促進作用や免疫調整作用も報告されています。
豆知識 ●フラクトオリゴ糖 [英]Fructo-oligosaccharide [学名]Fructo-oligosaccharide
 アスパラガス、ニンニク、ゴボウ、タマネギなどの野菜類や蜂蜜にも含まれています。甘味度はショ糖の約30〜60%です。フラクトオリゴ糖は、ショ糖にフラクトースが1〜3個結合した難消化性のオリゴ糖で、ビフィズス菌の栄養となり、菌を増殖させて便通を改善するとともに、カルシウムの吸収を促進する作用や、腸内免疫能を向上させる作用が示唆されています。
乳果オリゴ糖 (ラクトスクロース) [英]Lacto-sucrose [学名]Lacto-sucrose
●乳果オリゴ糖は、ラクトスクロース、乳糖果糖オリゴ糖とも呼ばれ、乳糖とショ糖を構成糖とするオリゴ糖です。オリゴ糖の中では一番甘く、砂糖の60〜80%ありますが、ほとんど消化されないので、ダイエットに最適とされています。腸内でビフィズス菌を増殖させて便通を改善するとともに、脂肪の吸収を阻害して高脂血症や肥満を予防する作用もあります。ただし、摂りすぎあるいは体調により、おなかが緩くなることがあります。
●大豆オリゴ糖 [英]Soya-oligosaccharide [学名]Soya-oligosaccharide
 大豆オリゴ糖は大豆から水で抽出したときに含まれる各種のオリゴ糖類の総称で、他のマメ科植物にも含まれています。代表的なものはスタキオースとラフィノースで、甘味度は砂糖の70%、カロリーは砂糖の半分程度で、ヒトの消化酵素で分解されないため、少量でビフィズス菌を増殖させて、便性・便通を改善します。
●キシロオリゴ糖 [英]Xylo-oligosaccharide [学名]Xylo-oligosaccharide
 自然界ではタケノコ等に少量含まれています。食物繊維キシランを可溶化し、消化酵素を作用させて製造した人工のキシロオリゴ糖は飲料、菓子、乳製品等に添加されています。オリゴ糖類の中では難消化性で、最も少量で整腸作用を発揮し、血清コレステロール低下作用、ミネラル吸収促進作用があるといわれています。
●ガラクトオリゴ糖 [英]Galacto-oligosaccharide [学名]Galacto-oligosaccharide
 母乳や牛の初乳の中に含まれ、甘味度は砂糖の40%です。ガラクトースを主成分とするオリゴ糖の総称で、腸内ビフィズス菌の増殖を強力に増強して下痢や便秘を改善するとともに、タンパク質の吸収促進、脂質代謝改善、ミネラルの吸収を亢進します。虫歯や歯垢の原因にならないともいわれています。
●イソマルトオリゴ糖 [英]Isomalt-oligosaccharide [学名]Isomalt-oligosaccharide
 蜂蜜や味噌、しょうゆ、清酒に含まれています。甘味度は砂糖の50%で、旨味とコクがあります。他の糖類に比べて熱や酸に強く、発酵しにくいため、味噌や酒に添加すると防腐剤としての効果もあります。腸内の酵素により緩やかに分解され、ビフィズス菌の増殖を増強して便性・便通を改善します。
●ニゲロオリゴ糖 [英]Nigerooligosaccharide [学名]Nigerooligosaccharide
 黒麹カビが産生する糖の分解物から発見されたもので、サケビオースとも呼ばれます。発酵食品の芳醇なコクや味をもたらす糖質で、清酒、蜂蜜、麹汁、ビールなどにも含まれています。グルコースを構成糖とし、その分子内にα-1,3-グルコシド結合を1個以上もっているオリゴ糖の総称です。
 他のオリゴ糖と違って、消化酵素による分解を受けやすく、乳酸菌やビフィズス菌を増やす性質はありません。しかし、健常高齢者の免疫機能を増進するという報告があり、注目されています。
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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牡蠣(カキ)
こんな人にお勧め お酒をよく飲む人・肝臓が気になる人・疲れが気になる人
主な働き  カキは、一般に「海のミルク」と言われるほど栄養に富んでいて、広く食され、古くから養殖が行われてきました。良質なタンパク質、タウリン、グリコーゲン、亜鉛、カルシウム、アミノ酸などのミネラルやビタミン類を含み、貝殻は中国や日本などで古くから漢方素材として使用されています。
 最近では牡蠣エキスが健康食品として出回り、俗に「強壮作用がある」、「貧血を予防する」、「味覚を改善する」などといわれています。
 しかし、エキス剤の摂取は、ヒトでの有効性・安全性について信頼できる十分なデータが見当たりません。なお、カキ(牡蠣)は種類が多く、日本産と中国産では品質が異なる場合がありますので、注意が必要です。
主な成分  たんぱく質や脂質は他の魚介類に比べて少ないのですが、有効成分としてタウリン、グリコーゲン、亜鉛などが含まれ、その他にもアミノ酸類、鉄、カルシウム、銅などのミネラル類、ビタミンB1・B2などのビタミン類も豊富に含まれています。
豆知識 日本では、縄文時代の貝塚から他の貝類とともに牡蠣殻が発見され、養殖は17世紀に広島県で始められました。日本では冬の間が美味であるとされ、西洋では(R)のつく月(9月〜5月)が美味とされています。
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核酸(DNA・RNA
こんな人にお勧め 肌を美しくしたい人・肌の乾燥が気になる人・老化が気になる人・いつまでも若々しくありたい人
主な働き  核酸にはDNA(デオキシリボ核酸)、RNA(リボ核酸)があり、どちらもすべての動植物の細胞核内に存在する染色体で、遺伝をつかさどっています。
 細胞が新しく生まれ変わるために必要な物質で、皮膚や髪の再生と老化防止に効果があると考えられています。核酸は20歳までは盛んに生産されますが、加齢とともに生成能力や再生能力が低下していきますので、体外から補うことも必要です。不足すると細胞の新陳代謝が悪くなり、組織や器官の老化が促進されてしまいます。また、基礎代謝が減少するため、体脂肪も増えやすくなります。
多く含まれる食品  魚(シャケ、イワシ)、酵母、小麦胚芽、ほうれん草、アスパラガス、キノコ、レバー、アセロラ、レモン、乳製品、小魚、海藻類などに含まれています。
豆知識 DNAは1869年頃に発見されました。RNAは1950年頃に発見され、加水分解して調味料として利用されています。
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カテキン  catechin
こんな人にお勧め  コレステロールが気になる人・がんが心配な人・ストレスがたまっている人など
主な働き  カテキンは、水溶性の多価ポリフェノールで、緑茶や紅茶の渋み成分です。俗に、「抗酸化作用がある」、「コレステロールを低下させる」、「抗菌作用がある」などといわれています。ヒトでの有効性については、「体脂肪が気になる人に適する食品」、「虫歯の原因になりにくい食品」として、茶カテキンを関与成分とした特定保健用食品が許可されています。
 緑茶の飲用は食道がん、膀胱がん、膵がん、乳がん、子宮頸がん、胃がん、卵巣がんなどのリスクを低減しますが、大腸がんについてはリスク低減効果が認められていません。。
カテキンを多く含む緑茶を飲用すると、カロリーおよび脂肪代謝を高めて、体重減少に役立つ可能性が示唆されています。
 その他カテキンには、風邪の予防効果、血圧降下作用、脳梗塞予防効果、血糖上昇抑制効果などが報告されています。
注意すること  混在するカフェインの摂取により種々の生理作用(頭痛、神経興奮作用、利尿作用、血圧上昇など)が現れる可能性があり、特にカフェインに過敏な人は注意が必要です。
豆知識 カテキンを含むタンニンは、約70℃で溶け出します。また、新茶よりも二番茶の方に、カテキンが多く含まれるとされています。
注)
 ポリフェノールとは植物が光合成によって作り出す色素や苦味成分のうち、化学構造式上、分子にフェノール性水酸基[-OH]をもつ物質の総称で、5000種類以上あるといわれています。植物体内で生体防御(活性酸素除去など)や種の保存(細胞分裂・ホルモン作用)にかかわっています。
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カフェイン
こんな人にお勧め 疲れが気になる人・ダイエットしたい人・肥満気味の人
主な働き  コーヒー豆、茶葉、カカオ豆などの植物に含まれる苦味のある天然成分です。中枢神経を刺激し、脳を目覚めさせ、眠気を防ぎ、疲労を回復させる働きが有名です。
 胃酸の分泌を活発にするため食後にコーヒーなどを飲むと消化を助ける他、利尿作用も高いといわれています。
 また、交感神経を刺激してエネルギー代謝を高める作用もあります。
 最近では運動前にコーヒーなどを飲むと、カフェインがリパーゼを活性化することにより脂肪が優先的にエネルギー源として利用され、特に有酸素運動時にその効果が有効であるということが、科学的に確認されています。
 最近では運動前にコーヒーなどを飲むと、カフェインがリパーゼを活性化することにより脂肪が優先的にエネルギー源として利用され、特に有酸素運動時にその効果が有効であるということが、科学的に確認されています。
多く含まれる食品  コーヒー、紅茶、緑茶などに多く含まれます。
注意すること ・喘息などで、咳止め薬を服用している方では薬の副作用が出やすくなります。
・睡眠導入剤や精神安定剤を服用している方ではカフェインの効き目が弱くなります。
・消化性潰瘍の方、肝機能が低下している方、心臓疾患、高血圧の方、妊婦、授乳婦は摂取をさけたほうが良いでしょう。
豆知識  コーヒーの苦味のうち10〜30%程度がカフェインによる ものであると考えられています。
コーヒー一杯当りのカフェインの量はレギュラーコーヒーで40〜180mg(一般的なブレンドでは90〜125mg)、インスタントでは30〜120mgくらい と言われています。
 カフェインレスコーヒー(デカフェ)は通常、 生豆からカフェインをあらかじめ抽出除去して 作られます。ヨーロッパではこの場合のカフェイン残留量は0.1%以下(インスタントでは0.3%以下)と定められ表示が義務づけられていますが、我が国にはまだ規準が設けられてはいません。
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カモミール  ローマカモミール[学名]Chamaemelum nobile、 ドイツカモミール [学名]C.rudutita 
こんな人にお勧め ストレスがたまっている人・眠りにくい人・胃腸の弱い人
主な働き  花は甘い蜜の香りを持ち、ハーブティーにして飲用したり入浴剤として用いると、鎮静効果で気分を穏やかにし、眠気を誘うといったリラックス効果があります。
 組成成分であるビサボロールとカマアズレンの2種は、強力な防腐剤でもあります。カマアズレンには、抗炎症作用、抗けいれん作用があり、傷の痛みをやわらげ、治癒を促進させます。外用薬としてやけどの治癒を促進したり、湿疹を抑える働きもあります。
ビサボロールは、最近の研究で潰瘍の治癒を早めたり、潰瘍の発生を防ぐことが示唆されています。
おもな成分  精油のカマアズレン、ビサボロールに、フラボノイドであるルチン、脂肪酸、アミノ酸、多糖類、タンニンなどの成分も含有しています。
注意すること ・子宮収縮作用があるので、妊娠中は使用を控えたほうが良いでしょう。
豆知識  西アジアからインドに自生する、キク科の多年草。「お医者さんのハーブ」とも呼ばれ、衰えた植物の近くに植えると、元気を取り戻させる力を持っています。
参考:ベネラピ・オティ著、英国ハーブソサエティ「メディカルハーブ」
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カルシウム
こんな人にお勧め 歯や骨が弱い人・ストレスがたまっている人・食生活の偏りが気になる人・老化が気になる人・血圧が気になる人・女性全般など
主な働き  成人の体内には体重50kgの人で約1kgのカルシウムがあり、その99%は骨や歯をつくっています。残りの1%は血液中や筋肉、神経などに存在し、血液凝固や心臓の機能、筋収縮、神経伝達などに関与して、体内で重要な役割を果たしています。
 不足すると、この役割を維持するために、体内の骨からカルシウムの補給が行われ、骨や歯はもろくなってしまいます。
・低カルシウム血症、くる病・骨軟化症に対し経口摂取で有効とされています。
・閉経前後の女性における骨量減少の予防にも有効です。閉経5年以降の女性では骨粗鬆症に顕著な効果をあらわします。30年間カルシウム摂取を続けると骨密度が10%上昇し、骨折の発生率は50%も低くなるとの報告があります。この場合、カルシウム摂取は無期限に継続しなくてはなりません。カルシウム補給をやめると上昇した骨密度は2年間で失われてしまうからです。
・長期にわたってステロイド剤を服用している方の骨粗鬆症にも有効と思われます。1日1.5g以上を摂取しましょう。
・妊婦のこむらがえりの予防や、胎児の骨成長、骨密度の増加に対して恐らく有効と思われます。
・高血圧の方では血圧をわずかに(約2oHg)下げることが確認されています。
・大腸がんの予防効果が示唆されています。
・高齢者において、歯を保持し、歯の損失を防ぎます。
多く含まれる食品  ヨーグルト、牛乳、チーズ、ワカサギ、イワシ、煮干し、小松菜など。
注意すること ・高濃度のカフェインや食塩摂取により、カルシウムの排泄が多くなり、不足をまねきやすくなります。
・カルシウムの過剰摂取(1日2.4g以上)により、尿路結石、高血圧、前立腺がんのリスクが高くなります。
・ある種の抗菌剤や甲状腺の薬はカルシウムによって吸収されにくくなり、効き目があらわれなくなります。医師・薬剤師に相談のうえ、2-4時間あけて服用しましょう。
・喫煙や、ある種の薬(下剤、フェノバルビタール、コレスチラミンなど)はカルシウムの吸収を抑止したり、またある種の薬(ループ利尿薬)ha排泄を促進したりしてカルシウム不足をおこします。医師・薬剤師に相談のうえ、カルシウム摂取を増やしましょう。
・カルシウムのサプリメントは食事中の鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルの吸収を抑制する可能性があるので、食事とは時間をずらしてに摂るほうがよいです。
豆知識  ビタミンDはカルシウムが骨に蓄積するのを助ける働きがあるので、カルシウムと同時に摂取すると、効果が高くなります。また、ビタミンKはカルシウムが骨から溶出するのを防ぎます。ビタミンKを増やすには納豆・緑黄食野菜を摂取すればよいといわれています。
肉類などたんぱく質の過剰摂取はカルシウムの排泄量を増やすので注意が必要です。
牛乳200mlには約0.23gのカルシウムが含まれています。
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ガルシニア [英]Citrin、Gambooge [学名]Garcinia cambogia (オトギリソウ科)
こんな人にお勧め ダイエットしたい人・肥満気味の人・コレステロールが気になる人・糖尿病が心配な人
主な働き 通常、糖質はヒトの活動に必要なエネルギーとして消費されますが、必要以上に摂取されると、いったんクエン酸になってから酵素(ATPクエン酸リアーゼ)により、脂肪へ合成され、肥満の原因になります。HCAはこのATPクエン酸リアーゼの働きを阻害して、脂肪の合成を抑制し、かつ、脂肪の分解を促進します。これらの結果、体脂肪の蓄積が抑制されます。
ダイエット中の方では有意な体重減少、コレステロール、血圧にも好影響を与えたというデータがあります。また、内臓脂肪面積が大きい方では体重はあまり変わらなくても内臓脂肪が減ったとのデータがあります。
 ところが、国が行った長期安全性試験で、雄のラットの精巣への影響が強く示唆されたことから、厚生労働省は平成14年3月7日「ガルシニア抽出物を継続的に摂取する健康食品に関する情報提供について」という通知を出して大量に長期摂取をしないで、摂取量は1日1500r以下にするよう呼びかけています。 
豆知識 ガルシニアは熱帯地方の海岸に多くみられるインド原産の植物です。果実はオレンジくらいの大きさで、カボチャのように周囲がくぼんでいます。味はすっぱく、熟すと生のままでは食べられないため実をふたつに割って乾果とし、酸味スパイスとして使用されています。
別名としてインディアンデイト/ゴラカ/タマリンドがあります。
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カロチン(カロテン) [英]Carotene [学名]Carotene
がん予防・免疫力を高める・眼精疲労改善・抗酸化作用・老化防止・美肌効果
こんな人にお勧め がんが心配な人・生活習慣病が気になる人・目が疲れやすい人・老化が気になる人・肌を美しくしたい人など
主な働き  植物体に含まれる黄色ないし、赤色の色素を総称してカロチノイドと呼び、そのうち体内に入ってからビタミンAに転化する物質がカロチンです。カロチンは緑黄色野菜に多く含まれ、α-カロチン、β-カロチン、リコピンなどの総称です。
これらのカロチンは体内に入ると必要量だけビタミンAとなり、目、皮膚、粘膜の健康を保ちます。
 また、カロチンは免疫細胞の働きを活発にしたり、老化を早め、さまざまな生活習慣病の原因となる、活性酸素を消去する働きがあります。
有効性が示唆されているのは次の7項目です。
 1)男性喫煙者に対する気管支炎や呼吸困難の予防
 2)老人性黄斑変性症の進行の遅延
 3)血漿中のβカロテン濃度が低い男性に対する前立腺がんのリスクの減少
 4)胃に前がん状態の病変があり胃がんのリスクの高い人における胃がん予防
 5)光感受性の人における日焼けの防止
 6)白斑(板)症患者の症状の寛解
以下については効果が無い事が示唆されています。
 1)慢性閉塞性肺疾患の症状の軽減
 2)他の抗酸化ビタミンと亜鉛の組み合わせ摂取の白内障に対する効果
 3)喫煙している男性の脳卒中の予防
 4)心臓病リスクや心臓血管病の死亡率を減少に対する作用
 5)成人におけるがんの発生率や死亡率の減少、非メラノーマ皮膚がんの予防
不足すると  ビタミンAが不足すると脱毛しやすくなり、肌が乾燥したり、爪がもろくなったりします。
 また、夜目が見えにくくなる夜盲症や風邪や肺炎にもかかりやすくなります。
注意すること ・喫煙者が1日20mg以上のβカロテンサプリメントを摂取すると、肺がん、前立腺がんのリスクが有意に増大することから、喫煙者はサプリメントは摂取しないこと。
・ある種の薬や喫煙、大量のアルコール摂取により血清カロテン濃度や体内カロテン量が減少したとの報告があります。
・一日最大300mg以上の濃度では柑皮症(肌が黄色になる)などの原因になる可能性があります。
豆知識 β-カロチンはビタミンAのもとになるもので、ビタミンAの欠乏したラットは胃がんの発生率が高いことや、アメリカでは肺がん患者にはビタミンAが少ないなど、制がん作用があることが確認されています。
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キチン[英]Chitin 、キトサン[英]Chitosan
キチンは、かにやえびなどの甲殻類の外殻にあるムコ多糖類であり、不溶性の食物繊維として知られています。キチンが化学反応により、部分的に脱アセチル化すると、キトサンになります。キトサンの中にはキチンが16%ほど含まれていることから、実際はキチン・キトサンとして扱われています。
俗に「便秘を解消する」、「有害成分を排泄する」などといわれている。ヒトでの有効性については、キトサンを関与成分とした特定保健用食品が許可されている。安全性については、経口摂取、および外用で安全性が示唆されているが、妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないことから使用は避けることとされている。
こんな人にお勧め コレステロールが高い方、尿酸値が高い方、血圧が高めの方
主な働き ・キトサンは服用すると胃酸に触れて溶解し脂質と混ざり合います。時間とともに移行した腸でアルカリ性に出会うとゲル化して脂質や胆汁酸を包み込み、糞便中に排泄します。
・胆汁酸が排泄されると肝臓でコレステロールから新たな胆汁酸が合成されます。これにより、体内の総コレステロール量が減少し、結果として「コレステロール値が低下」します。
・キトサン1.83gを含有する錠剤を4週間摂取したところ、尿酸値が低下したという報告があります。・キトサンはプラスに帯電した動物性食物繊維です。これが塩素(Cl-)イオンを吸着して、糞便中に排泄し、血圧を下げます。塩素(Cl-)イオンは血圧を上げる要因のひとつであるといわれています。
主な成分 キチン :β-1,4-poly-N-acetylglucosamine。節足動物、軟体動物、外肛動物、菌類の主要な構造多糖であり、白色、無定形粉末又は繊維状で、酸、アルカリおよび各種溶媒に不溶です。
キトサン :β‐1,4-poly-N-glucosamine。キチンの脱アセチル化物。水に溶けないが希酸には溶けます。塩は水溶性のものもあります。
注意すること ・妊娠中、授乳中の安全性については十分なデータがないので、使用を避けること
豆知識 ダイエットに対する効果は認められていません。
参考:薬事日報2007年10月22日号
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γ-アミノ酪酸(ギャバ) [英]γ-aminobutyric acid(GABA) [学名]γ-aminobutyric acid(GABA)  C4H9NO2、分子量103.12
こんな人にお勧め 血圧が高めの方。不眠やイライラでお悩みの方。
主な働き ・もともと脊椎動物の脳や脊髄に多く存在し、抑制系伝達物質として働くことにより、脳における情報伝達の調節に関与しています。具体的には脳の血流を増やして脳細胞の代謝を高めるなどの働きにより、血圧低下及び精神安定機能など多くの作用をあらわします。なお、GABAは医療用医薬品の脳代謝促進剤として頭部外傷後遺症による頭痛、頭重、のぼせ感、耳鳴り、意欲低下などにも用いられています。健康な人に70mg摂取させて脳波を調べたところ、リラックス状態に多く出現するα波の出現量が増加し、興奮状態にあることを意味するβ波の出現量が抑制されたとのデータがあります。このことから「リラクゼーション効果がある」と言われています。
・12週間摂取したところ、血圧が有意に低下したというデータがあります。
注意すること ・妊娠中、授乳中の安全性については十分なデータがないので、使用をさけること。
・他のハーブやサプリメント、食品、医薬品との相互作用は知られていません。
・臨床検査値や疾病などの健康状態に対する影響は知られていません。
豆知識 ギャバ(GABA)は、甲殻類の神経筋接合部、哺乳類の小脳、脊髄、大脳などに多く存在する抑制性神経伝達物質と考えられているアミノ酸です。
玄米には天然ギャバが多く含まれ、さらに発芽することによって増加し、発芽玄米には白米の約10倍のギャバが含まれるともいわれています。その他、緑茶葉を窒素ガス下で処理したギャバロン茶や、ぬか漬けなどにも含まれています。
そのほか味噌や醤油などの発酵食品や、茶、野菜、果実などにも多く含まれており、通常摂取されている食品成分の1つでもあります。
参考:EBサプリメント 機能性成分の可能性[2]、薬事日報2007年6月20日
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ギムネマ [英]Gurmar、Gur-Mar Gymnema [学名]Gymnema sylvestre R. Br.(ガガイモ科)
こんな人にお勧め 糖尿病が気になる人・ダイエットしたい人・肥満気味の人
主な働き I型、II型糖尿病患者において、ギムネマ経口摂取はさらに血糖値やグリコシル化ヘモグロビン(HbA1C)を低下させます。
 ギムネマに含まれるギムネマ酸は、小腸からの糖分の吸収を抑制し、血糖値の上昇を抑えるといわれています。これにより血糖を抑える働きをするインスリンの分泌量が減り、すい臓の負担が軽くなるため、糖尿病の症状を改善する効果が期待できるのです。
 I型糖尿病患者において血中の総コレステロールおよびトリグリセリドを低下させます。
 糖分だけでなく脂肪の吸収も妨げる作用があり、軽度の肥満にも有効で、生活習慣病予防にもつながると考えられています。
主な成分 主な成分のギムネマ酸(gymnemic acid)は、甘味と苦味を味わう能力を阻害しますが、酸味や渋み、辛味には影響しません。ギムネマ酸は小腸でのブドウ糖の吸収を抑制し、またすい臓のβ細胞の成長を刺激するようです。
注意すること ・糖尿病の治療中の方は、血糖値が下がりすぎる(低血糖)ことがありますので、注意が必要です。
・ギムネマは鉄分の吸収を阻害しますので、服用時間をずらし、鉄分の多い食事を心がけましょう。
豆知識  ギムネマは、中国南部、台湾、インドなどに分布する常緑つる性多年草です。インドの伝承医学アーユルヴェーダの中で糖尿、強壮に影響を与えるハーブとして利用されていました。ギムネマの中国語名は「武靴葉」である。俗に「糖分の吸収を抑える」、「血糖値の上昇を抑える」といわれ、糖尿病患者の血糖値や血中コレステロールの低下など、一部にヒトでの有効性が示唆されている。ヒトにおける安全性については信頼できるデータが見当たらない。
ギムネマの葉を噛むと、甘味を感じなくなるため、ダイエットティーとしてもよく用いられています。
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キャッツクロー
こんな人にお勧め 風邪を引きやすい人・生活習慣病が気になる人・便秘がちな人
主な働き  ハーブの一種で、茎の一部にある突起がネコの爪のような形をしていることから、キャッツクローと呼ばれています。このハーブに含まれるアルカロイドが身体の免疫力を高めるため、風邪の予防や生活習慣病の予防などに効果があります。また、この免疫増強作用と並ぶ代表的な効果は抗炎症作用で、腸の炎症をやわらげ、胃腸を正常な状態に改善する働きもあります。
おもな成分  免疫力を強化するアルカロイドが多く含まれ、また炎症を抑えるキノビック酸グリコサイド、さらに植物ステロールも含有しています。
豆知識 もともと、数百年前からペルーの原住民が健康を守る食品として愛用していた伝統的なハーブです。
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クエン酸 [英]Citric acid [学名]Citric acid C6H8O7
こんな人にお勧め (外用で) 乾燥肌、ニキビ、肌荒れ、日焼け後
主な働き 濃度10%以下のクリームやローションが上記に有効
豆知識 クエン酸は、レモンやライム、グレープフルーツなどの柑橘類に多く含まれるαヒドロキシ酸の一種で、糖代謝(クエン酸回路)の中間体としてエネルギー代謝において中心的な役割を果たしています。
俗に「疲労回復によい」、「筋肉や神経の疲労予防によい」などといわれていますが、ヒトでの有効性については、信頼できる十分なデータが見当たりません。
安全性については、経口摂取でまれに下痢、吐き気などの胃腸障害、外用剤としての使用で日光や紫外線による過敏症が報告されています。
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グルコサミン [英]Glucosamine [学名]Glucosamine C6H13NO5
関節の痛みの緩和
こんな人にお勧め 関節が痛い人・更年期が気になる人・中高年の人
主な働き  グルコサミンは、糖とアミノ酸(たんぱく質の構成成分)が結びついたアミノ糖の一種で、ヒトの身体では軟骨、腱、爪、皮膚、結合組織(細胞同士や組織同士を結びつける)などに広く分布しています。関節部分の細胞の新陳代謝に大切な役割を果たしており、組織に弾力性を与えるムコ多糖・たんぱくの産出を促す働きもあります。また、カニやエビなどの甲殻類の外殻を形成するキチン質にも含まれています。

製剤には塩酸塩と硫酸塩があり、作用や安全性が少し違います。

<硫酸グルコサミン> <塩酸グルコサミン>
使用目的 骨関節炎の痛み 骨関節炎の痛み
膝関節の痛み 膝関節の痛み
顎関節症の痛み
安全な使用期間 4週間から 3年まで 16週間まで
副反応 軽い胃腸症状(鼓腸、ガス)
注意すること ・グルコサミン摂取以前から,重篤で長期にわたって続いている痛みには無効です
・若い方が長期にわたって摂取すると自然な軟骨再生力が弱まるといわれています
・血糖値、血圧、コレステロール値が上昇することがあるので、糖尿病、高血圧、高脂血症の方は検査値の変化に気をつけましょう
豆知識 カニやエビなどの甲殻から得られるキチンを塩酸などで分解して製造されています
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*黒酢
こんな人にお勧め 疲れやすい人・コレステロールが気になる人・ダイエットしたい人・血圧が気になる人・老化が気になる人など
主な働き  健康に良いとされる酢の中でも、発酵や熟成にじっくりと時間をかけ、麹菌や乳酸菌の作用で黒く色づいたものを黒酢といいます。味がまろやかでコクが深く、アミノ酸などの成分がバランス良く含まれています。おもに、善玉コレステロールを増やし、血圧を下げる働きや、血中のコレステロールや中性脂肪などを抑制し、高脂血症を改善する働きが注目されています。
 他にも、酢酸や乳酸、クエン酸などの有機酸が消化吸収を助けたり、疲労回復に役立つなど、多くの利点があります。
おもな成分 必須アミノ酸をはじめ、多くのアミノ酸を含有。また、クエン酸をはじめとした有機酸や、ビタミン、ミネラルなども豊富に含みます。
豆知識 いろいろな酢の登場は平安時代にまでさかのぼります。米酢や梅酢、酒酢の他にも菖蒲酢、果実酢などもこの頃登場しました。当時は生肉を切りそろえて、酢を用い“なます”にするなど、殺菌効果が注目されていたようです。
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クロレラ [英]Chlorella [学名]Chlorella pyrenoidosa、Chlorella vulgarisなど(クロレラ属)
こんな人にお勧め 疲れが気になる人・免疫力の低下が気になる人
主な働き  クロレラは淡水に生息する緑藻の一つで、多量の葉緑素やたんぱく質、葉緑素、各種ビタミン、鉄などのミネラルや、必須アミノ酸を含む食品です。
 ミネラルの中で特にマグネシウム源となるクロロフィル(葉緑素)を多く含んでいます。
 クロレラを摂ると血中ビタミンB12レベルを上げることが示唆されていますが、このビタミンB12は生化学的に不活性型である可能性が指摘されています。
 また、クロレラに含まれるC・G・F(クロレラ・グロス・ファクター)は、核酸とアミノ酸などで構成される複合体で、生理活性をもつといわれていますが、含有量を測定する方法がまだ確立していません。
 試験管内及び動物実験で免疫活性、抗腫瘍、抗ウイルス、コレステロールの酸化防止作用があるとの報告があります。しかし、ヒトでの評価はまだ行われていません。
おもな成分  成分の内訳は、たんぱく質50%、炭水化物20%、葉緑素5%となっており、その他ビタミンA・B1・B2・B6・C、パントテン酸、葉酸、核酸なども含んでいます。
注意すること ・副作用としては、下痢、疝痛、鼓腸(ガス)、吐き気が知られています。
・光過敏症(皮膚障害)の原因となるフェオフォルバイドが混入していることがあります。
・喘息やアナフィラキシーなどアレルギー症状も報告されています。
医薬品との相互作用 ・クロレラにはビタミンKが含まれるため、ワルファリンなど抗血液凝固薬の作用を減弱させます。ワルファリン服用中の方はクロレラを摂取しないで下さい。
豆知識  淡水性プランクトンの一種で、中国語名で「緑藻」と呼ばれています。20億年以上も前から地球上に生息していたといわれ、他の植物に比べ数十倍の光合成を行います。
 食用にされたことの無いクロレラを、ドイツでは第一次世界大戦後の食料とするために培養研究しましたが、第二次大戦で敗北したために研究は中断されました。
 その後日本でも食糧増産の一環として研究されましたが、なかなか実用化に至らず、昭和35年(1960年)にやっと食品として登場しています。
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桑(クワ) [英]Mulberry [学名]Morus bombycis Koidz.(M.alba、M.nigra) (クワ科)
こんな人にお勧め 糖尿病が気になる人・ダイエットしたい人・肥満気味の人
主な働き  食前に摂取すると、小腸で糖を分解するα-グルコシダーゼの活性を阻害して、食後過血糖を防ぐといわれています。
おもな成分  血糖値のコントロールに効果があると示唆される1-デオキシノジリマイシン(1-deoxynojirimycin)を含みます
 さらに葉はビタミンB1・A様物質、カロテン、エルゴステロール、フラボン成分を含みます。果実にはビタミンC、ルチン、ペクチンなどを含みます
注意すること ・マグワ(ホワイトマルベリー)は適切に使用する場合、安全に摂取することができますが、クワ(ブラックマルベリー)の安全性に関しては十分な情報が得られていません
・アレルギーを誘発する可能性があります
医薬品との相互作用 ・クワ(ブラックマルベリー)の葉には血糖降下作用があるため、糖尿病の治療を受けている人では注意する必要があります。
豆知識 クワは温暖地方のクワ科の植物で、俗に「血糖値の上昇を抑える」、「コレステロールを下げる」などといわれていますが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たりません。安全性については、アレルギーを誘発する可能性があるとされています。妊娠中・授乳中の安全性については信頼できるデータがないため使用は避けるべきでしょう。
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ケール (俗名:ハゴロモカンラン) [英]Kale [学名]Brassica oleracea var. acephala DC. (アブラナ科)
こんな人にお勧め 食生活の偏りが気になる人・生活習慣病が気になる人・便秘がちな人・美容が気になる女性
主な働き ケールは地中海沿岸が原産とされるアブラナ科の植物で、キャベツやブロッコリーの原種です。緑葉カンラン、羽衣カンランなどとも呼ばれま、若い青葉は「青汁」の原料として使われます。
青汁には、ビタミン群、ミネラル類、酵素類、葉緑素、各種フラボノイドが多く含まれています。
 また、食物繊維が非常に多く含まれ、便秘の解消や血糖値上昇の抑制、コレステロール値の改善に役立つので生活習慣病が気になる人におすすめです。生活習慣病の原因のひとつである活性酸素を消去する効果も知られており、さまざまな生活習慣病やがんなどの予防効果が期待されます。
ケールやブロッコリー、カリフラワーなどアブラナ科の野菜を豊富に摂取しているヒトは、肺がん、胃がん、直腸がんなどを発症するリスクが低いという報告があります。
授乳中の女性の乳房の充溢に対して、外用で有効性が示唆されています。
おもな成分 たんぱく質、脂質、炭水化物、カルシウム、リン、ビタミンA、B1、B2、Cなどがキャベツに比べて豊富で食物繊維も多く含まれますが、ケール独特の成分は知られていません。
医薬品との相互作用 アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)やオキサゼパム(抗不安薬)と併用すると、これらの薬剤の代謝を早め、血中濃度を下げるので効果が現れないことがあります。
豆知識 ケールの歴史は古く、紀元前200年のギリシャで野生のケールを食べる羊が元気で生育が早いことから、人間の健康のために栽培を始めたといわれています。
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高麗人参(オタネニンジン、紅参) [英]Oriental ginseng, Chinese ginseng, Korean ginseng,、Ginseng root. [学名]Panax ginseng C.A.Mey.(ウコギ科)
こんな人にお勧め 疲れが気になる人・冷え性、肩こりがつらい人・更年期が気になる人・風邪を引きやすい人・ストレスがたまっている人など
主な働き 1)健康な中高年における抽象思考、暗算の能力、反応時間が向上したという知見があります。また、オタネニンジン100mgとイチョウ葉エキス60mgを1日2回摂取したところ、38-66才の人において記憶力が向上したという知見もあります。
2)U型糖尿病のかたで、オタネニンジン200mg/日摂取で、空腹時血糖値を下げたという知見があります。
3)慢性気管支炎の悪化に対する治療の補助。抗生物質との併用で細菌数が抗生物質単独よりも減少したとの報告があります。
4)インフルエンザワクチン接種の4週間前に摂取を開始し、8週間続けたところ、カゼや流感の発症を有意に抑えたという報告があります。
5)胃、肺、肝臓、卵巣、皮膚のがんを予防するらしいと言われています。
6)疲労衰弱時の活性化及び防御に、また作業能力と集中力の低下したときに、あるいは病後の回復期に強壮剤としてコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)から承認されています。
7)経口摂取で勃起不全(ED)に対して有効性が示唆されています。
8)また、ホルモンのバランスを整えることで更年期の不定愁訴に効果があるとされています。
9)以上のほかに大脳を鎮静させる作用もあり、気持ちを落ち着け、ストレスをやわらげる効果も期待できます。血液循環を促し血中のコレステロール値を下げることにより、高脂血症、動脈硬化、心筋梗塞などを予防するともいわれています。
おもな成分  主成分はジンセノサイドというサポニンで、身体の細胞や臓器の働きを活発にする作用があり、広く滋養強壮効果が認められています。
 11種類のホルモン様サポニン(日本ではジンセノシド、ロシアではパナキソシドと呼ばれる)、精油、ステロール、デンプン,ペクチン、ビタミンB1,B2,B12,コリン、脂肪、ビタミンB群、マグネシウム、カルシウム、鉄、マンガン、バナジウムなどをふくみます。
注意すること ・長期連用は3ヶ月以内にとどめましょう。これ以上では不眠などの副作用がでます。2ヶ月連用後、2-3週間間隔を置いて摂取する方法が勧められています。
・健康な若者および成人における運動能力の向上や、健康感(sense of well-being)を増大させる目的に対しては、経口摂取で効果がないことが示唆されています。
・妊娠中、授乳中、および小児に対する安全性については充分な情報がないので、使用を避けること。3人の新生児がオタネニンジンの煎剤0.3-0.6gの摂取により中毒を起こし、1人は死亡したという報告もあります。
・出血時、血栓症患者、高血圧、臓器移植をした患者さんには禁忌です。
・妊娠中の女性、40歳以下、うつ病、不安、急性炎症性疾患には使用すべきではありません。
・心疾患患者では、悪影響が起きることがありますので注意しましょう。
・エストロゲン様作用があると思われますので、乳がん・子宮がん・卵巣がん・子宮内膜症・子宮筋腫の患者は摂取を避けたほうがよいでしょう。
医薬品との相互作用 ・コーヒー、茶などに含まれるカフェインと同時摂取するとオタネニンジンの作用を強め、また、カフェインの作用も強めます。長期摂取で血圧上昇が起きた人が複数報告されています。
・ワルファリンなどの抗血液凝固薬や抗血小板薬を服用中の方は注意が必要です。
・インスリンの作用を強める恐れがあるので、糖尿病の方は注意してください。
豆知識 朝鮮人参、オタネニンジンとも呼ばれるウコギ科の薬草。中国最古の医薬品集やマルコポーロの「東方見聞録」にも収載され、難病に効く薬草・不老長寿の霊薬として珍重されてきました。調製法により「白参」と「紅参」に大別されています。
なおエゾウコギやサンシチニンジンとは若干成分や作用が異なっています。
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コエンザイムQ10 ( CoQ10,キューテン、ユビキノン、ビタミンQ) [英]Ubiquinone (UQ) [学名]Ubiquinone (UQ)
こんな人にお勧め 動悸、息切れが気になる人・体力の衰えが気になる人・疲れが気になる人・老化が気になる人・美容が気になる女性・ダイエットをしている人など
主な働き コエンザイムQ10(CoQ10)はユビキノンとよばれる脂溶性のビタミン様物質で、体内でも合成されています。ユビキノンの中でもCoQ10が動物に存在する型です。コエンザイムQ10の「10」という数字は構造中のイソプレンという化学構造の繰り返し数を表しています。
 人間の身体は約60兆個の細胞から成りたっています。細胞内のミトコンドリアではエネルギー源ATPがつくられ、ここから放出されるエネルギーで生命活動が行われています。コエンザイムQ10はおもに肝臓でつくられ、電子伝達系として、このATP産生に関っています。人間の体内、特に心臓や、エネルギーを必要とする骨格筋に多く存在していますが、20歳をピークに加齢とともに減少していきます。
1)軽度から重度のうっ血性心不全患者に対し、通常の治療にコエンザイムQ10をプラスすると、クオリティオブライフ(QOL)、入院率、肺水腫、心臓性喘息、その他うっ血性心不全の症状である呼吸困難、末梢の浮腫、肝臓肥大、不眠などを有意に改善させると思われる。
2)狭心症患者における運動への耐久性を上昇させる可能性が示唆されています。
3)他の降圧剤と併用で、相加的な血圧降下作用を示します。それは特に収縮期血圧(上の血圧)で顕著です。
4)筋ジストロフィーの治療に経口摂取で、有効性が示唆されています。
5)300-1200mg/日の高用量コエンザイムQ10摂取は、初期のパーキンソン病患者の機能低下を遅らせる可能性があります。
6)経口摂取で歯周病、偏頭痛の予防、抗酸化作用、精子活性化作用、免疫増強作用が示唆されています。
7)U型糖尿病患者の血糖コントロールについては効果が無いとの報告と、コントロールの可能性があるとの相反する報告があります。
多く含まれる食品  牛・豚のレバー、イワシ、サバなど。野菜ではブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ジャガイモなどに含まれています。
注意すること 副作用はほとんどありませんが、大量に摂取すると、胃腸障害をおこします。
医薬品との相互作用 ・血圧降下剤を服用中の方はCoQ10が作用を増強して血圧を下げすぎる可能性がありますので、注意してください。
・ビタミンK様の作用がありますので、ワルファリン服用中の方はCoQ10を摂取しないで下さい。
・血糖降下薬の作用を増強するとの報告がありますので、血糖降下薬服用中の方はサプリメントのCoQ10服用は避けたほうが良いでしょう。
・スタチン系の抗コレステロール薬(メバロチン、リポバス、リピトールなど)服用中の方はCoQ10の体内産生量が減少しているとの報告があります。体外からの補充が必要です。
豆知識 コエンザイムQ10はビタミンQとも呼ばれ、もともと心臓の薬として用いられてきたのですが、2001年より厚生労働省によって食品としての使用が認可されました。
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コラーゲン [英]Collagen [学名]Collagen
こんな人にお勧め 肌を美しくしたい人・老化が気になる人・関節が痛い人・歯や骨が弱い人・更年期が気になる人・女性全般
主な働き  コラーゲンは、皮膚、血管、腱、歯などの組織に存在する繊維状のタンパク質で、からだを構成する全タンパク質の約30%を占めています。コラーゲンの40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に存在し、その他に血管や内臓など全身に広く分布して、細胞や組織をつなぎ、弾力を与え、身体を形成する働きとともに、関節の軟骨部では潤滑油的な働きもします。
 関節の痛みなどはコラーゲンの減少が要因ともいわれています。また骨の形成にも深く関わっており、カルシウムが骨に定着するのを助ける働きもあるため、骨粗しょう症の予防にも効果が期待できます。
 コラーゲンは肌から浸透しませんが、保湿性があるので、肌との馴染みが良く、皮膚表面でうるおいを保つことがわかっています。乾燥や肌荒れを防ぐ効果が期待できるでしょう。
多く含まれる食品  鶏肉の手羽、ガラ、豚足、牛すじ、フカヒレ、ドジョウ、ナマコなど、動物の骨や皮の部分に多く含まれます。「ゼリー」や「ゼラチン」はコラーゲンの類縁物質です。
 食品100g中に含まれるコラーゲンの量はおおよそ次のとおりです。牛すじ肉32g、とり皮25g、軟骨16g、鰻7g、カレイ6g、サザエ4g(NHKためしてガッテン 2000年8月30日)
注意すること  アレルギーを誘発する可能性があります。アレルギー体質の方は摂取をさけたほうが良いでしょう。
豆知識  コラーゲンはタンパク質なので胃や腸で分解され、アミノ酸として吸収されます。そのあと、体内でコラーゲンに作り直されるわけですが、その際ビタミンCを一緒に摂ればより効率良く作られるとの報告があります。
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コンドロイチン硫酸
こんな人にお勧め 関節が痛い人・腰痛・五十肩・骨粗しょう症が気になる人・肌を美しくしたい人・難聴が気になる人など
主な働き  コンドロイチン硫酸はムコ多糖の一種で、コラーゲンとともに軟骨、骨、心臓弁、皮膚、角膜などの結合組織を構成し、特に関節軟骨の約27〜43%を占めています。
 身体の弾力性保持や、物理的なクッションの役割、保水性などの働きのほかに細胞の新陳代謝を活発にする作用があるといわれています。
 関節痛をやわらげます。これは抗炎症作用・局所循環改善作用・コラーゲン線維安定化作用によるものとおもわれます。
 強大音響による難聴からの回復を促進します。
多く含まれる食品  納豆、山芋、オクラ、ナメコ、海藻、フカヒレ、ツバメの巣、スッポン、すじ肉など、植物性・動物性を問わずネバネバしたものに含まれています。
豆知識 コンドロイチン硫酸はムコ多糖の一種です。ムコ多糖の「ムコ」はネバネバした粘性物質を意味する言葉です。
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ザクロ (石榴) [学名]Punica granatum (ザクロ科)
こんな人にお勧め 更年期が気になる人・肌を美しくしたい人・歯や骨が弱い人・骨粗しょう症が気になる人・女性全般
主な働き  種子に含まれる女性ホルモン様物質が、女性の更年期特有の諸症状の緩和や、骨粗しょう症の予防・改善、美肌効果をもたらすのではないかと期待されています。
 しかし、果実の状態では種子を噛んでエキスを吸わなければならず、しかも種子100g中に17mgしか含まれていないため、期待するほどの作用があらわれるかどうかは不明です。
おもな成分  食べられる部分は少なく、約20%ほどしかありません。果汁の成分は糖質約17%、クエン酸1.5%、ビタミンCなどを含みます。
 種子にはプニカ酸、エストロン、エストラジオール、β-シトステロール、マンニトール等を含むとの報告があります。
豆知識  ザクロはイラン、アフガニスタン周辺を原産地とする植物で、種子が多いことから、古代ヨーロッパでは豊穰の、中国では子孫繁栄のシンボルとされてきました。日本には平安時代に渡来し、当時は種子を銅鏡磨きに利用していたといわれています。これは種子がクエン酸、リンゴ酸などの有機酸を多く含んでいるからです。
 漢方では根皮部分を「石榴皮(ザクロヒ)」と呼んで、駆虫剤として使います。
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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サメナンコツ(鮫軟骨) [英]Shark Cartilage [学名]Shark Cartilage
概  要  サメはがんを発症しないという説が登場して以来、俗に「サメの軟骨は人においてもがんを防ぐのではないか」といわれてきました。しかし、その後の研究により、サメにも腎臓がん、リンパ腫、軟骨腫が発見され、サメにも癌が発症することが判明しました。
 未だにサメ軟骨がある程度の「抗がん作用」をもつとする説もありますが、その科学的なデータは見当たりません。
主な成分 40%がタンパク質で、5-20%のアミノグリカン配糖体、他にカルシウム塩を含みます。成分としてコンドロイチン(サメ由来はコンドロイチン硫酸 chondroitin sulfate D)があります。アブラツノザメの胃や肝臓から発見されたスクワラミン(squalamine)は、いわゆるサメナンコツの成分とは区別されています。
注意すること  経口摂取で吐き気、嘔吐、消化不良、便秘、低血圧、めまい、高血糖などの副作用を起こすことが知られています。また、10週間にわたって鮫軟骨サプリメントを摂取して肝炎を発症した症例が報告されています。急性肝炎の症状である微熱、黄疸、眼球黄変などに注意が必要です。
 サメナンコツは血中のカルシウム濃度を上げることが知られています。高カルシウム血症の方やカルシウム剤を服用中の方が本品を摂取するのは危険です。妊娠中・授乳中は安全性に関する信頼できるデータがないことから使用を避けるべきです。
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ジアシルグリセロール  Diacyl glycerol(略DAG)
こんな人にお勧め ダイエットしたい人・肥満気味の人・中性脂肪が気になる人・糖尿病が気になる人
主な働き 1)食後の血液中の中性脂肪上昇を、通常の食用油の半分に抑制します
2)4ヶ月連続摂取で肥満者での体脂肪蓄積を抑制し、内臓脂肪を減らしたとの報告があります。
3)糖尿病が気になる方が3ヶ月連続摂取したところ、グリコヘモグロビン(HbA1c)が低下したとの報告があります。
多く含まれる食品 特定保健用食品「エコナ」他
豆知識 ジアシルグリセロールはもともと食用油に2〜5%含まれている成分で、「エコナ」はこれを80%含有しています。
食事と一緒に摂ると、通常の食用油(トリアシルグリセロール略TAG)は小腸でいったん分解されてから、小腸上皮細胞の中にはいり、再び同じTAGに再合成されて、エネルギーとして使われたり、体脂肪として蓄積されたりします。ところが、このDAGは再合成されないため、脂肪としての働きが行われないのです。
DAGの効果は中性脂肪が多い方ほど、肥満している方ほど大きく現れ、正常値の方では殆ど効果がありません。
参考:花王株式会社ホームページ
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シジュウム、グァバ(別名:バンジロウ,番石榴) [英]Common guava [学名]Psidium guajava L(フトモモ科)
こんな人にお勧め ダイエットしたい人・肌を美しくしたい人・シミや日焼けなど肌のトラブルが気になる人・糖尿病が心配な人など
主な働き シジュウムグァバの有効成分は、今話題のポリフェノール化合物であるタンニンです。
1)本態性高血圧の方が果実を12週間摂取したところ、血中脂質や血圧が有意に低下したという報 告があります。
2)下痢における腹痛をやわらげます。
3)糖の吸収を穏やかにするので、血糖値の急激な上昇をおさえます。
4)中国では古くから下痢や、皮膚湿疹、掻痒に用いられています。
主な成分 果実、葉の成分には多量のタンニン(pedunculagin, strictininなど)、ビタミンA、C、E、フラボノールのケルセチン(quercetin)、guajaverinなどを含みます。また精油(リモネン、カリオフィレンなど)を含みます。葉の乾燥物にはビタミンB群、Cのほか、ビタミンUと呼ばれる物質も含まれています。
豆知識 熱帯アメリカが原産のフトモモ科の植物で、中国南部や日本でも九州地方で栽培され、一部は野生化しています。日本名では「バンジロウ」と呼ばれ、果実は塩漬、ジャム、ジュースとして用いられます。他の植物に比べ、シジュウムの葉には、タンニンの含有量が多く、このタンニンがシジュウムの秘密といわれています。
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シジミ [英]Fresh water clam [学名]Corbicula japonica (ヤマトシジミ)、Corbicula leana (マシジミ)、Corbicula sandai (セタシジミ)、(シジミガイ科)
概要 シジミは、日本各地に生息するシジミガイ科の二枚貝の総称であり、古くから食べられています。シジミには、タウリンなどのアミノ酸、ミネラル、ビタミンが多く含まれています。近年そのエキスが健康食品として用いられ、俗に「肝臓に効く」、「黄疸に効く」といわれていますが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たりません。
また、エキスとして利用した場合の安全性についても、信頼できるデータが見当たりません。
主な成分 アミノ酸(タウリン、メチオニン、アルギニンなど)、ビタミンB群(B1、B2、B12)、ミネラル類(カルシウム、カリウム、鉄)
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シソ (紫蘇、エゴマ)   [英]Perilla [学名]Perilla frutescens (L.) Britton var acuta Kudo
こんな人にお勧め アレルギーが気になる人・花粉症が心配な人
主な働き 古くからシソの葉は「蘇葉」と呼ばれて解熱・鎮痛などに、シソの実は「紫蘇子」と呼ばれて鎮咳・去痰に用いられてきました。
また、シソ種子の油には炎症物質の生成を抑制する「ロスマリン酸」「α−リノレン酸」が含まれています。
杉花粉症の方がシソ葉エキスを21日間服用したところ、半数以上の患者さんでは症状軽減したとのデータがあります。特に、鼻や目のかゆみ、涙目などが改善されています。
おもな成分 シソの利用部位は葉と種で、これらは多種類のフラボンを含みます。
種子油はまたロズマリン酸(rosmaric acid)やα‐リノレン酸(α-linoleic acid)を多量に含みます。
他にカルシウム、鉄分といったミネラルやカロチン、ビタミンB1・B2・C・Eも豊富に含んでいます。
注意すること 妊娠中の安全性は確立していませんので、食事以外の摂取は控えましょう。
シソ油は経口摂取では問題ありませんが、外用により接触性皮膚炎をおこしたという報告があります。
慢性腎不全の方では、シソ油で腎不全が悪化したとの報告があります。
豆知識  シソは、中国中南部の原産で、食用、薬用として栽培される一年草です。日本では薬味としてなじみが深い植物でもあります。薬用部分は葉(蘇葉、紫蘇葉(局))と種子(紫蘇子)で、葉は6〜9月に採取し、半日日干しした後陰干しにします。種子は10月ごろ、果実をとり種子を陰干しにします。
参考  薬事日報 2008年2月25日
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食物繊維(水溶性)   難消化性デキストリン
こんな人にお勧め 便秘がちな人・ダイエットしたい人・コレステロールが気になる人・血圧が気になる人・糖尿病が心配な人など
主な働き 水に溶けて水分を吸収し、ゲル化(ヌルヌルした粘性が凝固すること)します。農薬や食品添加物など、人体にあまり好ましくない物質の吸収を妨げ、体外に便として排泄する働きがあります。また、腸内で水分を吸収して膨張するため腸壁を刺激して排便を促し、便秘にも効果があります。
多く含まれる食品 おもに植物の細胞内にある貯蔵物質や分泌物のヌルヌルした部分
不足すると  満腹感が得にくくなり、その分食べ過ぎてしまったり、便秘になりがちです。そのため、痔などにもかかりやすくなります。
デキストリンはデンプンを化学的、あるいは酵素的な方法により低分子化したものの総称です。低分子であることから消化吸収されやすいものが多いのですが、製法によっては小腸で分解されない難消化性デキストリンになります。
難消化デキストリンとは? 難消化性デキストリンのうち、水に溶ける性質をもつものは水溶性食物繊維と呼ばれ、便性改善や整腸作用があることで知られています。最近では、特にコレステロールや中性脂肪の吸収を阻害したり、食後の血糖値の急激な上昇を抑える働きがあることでも注目されています。他の食品成分と反応しないため扱いやすいという特性があり、飲料・菓子・ドレッシング・スープなどの食材に広く用いられています。
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食物繊維(不溶性)
こんな人にお勧め 便秘がちな人・ダイエットしたい人・コレステロールが気になる人・血圧が気になる人・糖尿病が心配な人など
主な働き  植物の細胞壁の構成成分が中心で、水に溶けず水分を吸収して膨らみます。腸壁を刺激して腸の運動を活発にし、排便を促します。そのため腸内に有害物質が滞留する時間が短くなり、大腸がんの予防としても効果的です。食物繊維は一日あたり20〜25gが目標摂取量とされていますが、平均的な日本人の食事内容では4〜9gほど不足しているといわれています。不溶性の食物繊維は消化されないため、胃の中の滞在時間が長く、満腹感が持続するためダイエット効果も期待できます。
多く含まれる食品 ゴボウ、干し柿、あずき、大豆などの豆類、干し椎茸、切り干し大根、おからなどに多く含まれています。
不足すると 便秘、腸の疾患(大腸がん、虫垂炎)にかかりやすくなります。高血圧、高コレステロール、糖尿病などの生活習慣病の危険度も高くなります。
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*スクワレン
こんな人にお勧め 肌を美しくしたい人・いつまでも若々しくありたい人・免疫力の低下が気になる人など
主な働き スクワレンは深海ザメの肝臓に含まれる油性成分です。各臓器の機能回復を助け、新陳代謝を活発にする働きがあるとされています。
特に肝細胞に酸素を与えることで肝機能の障害を改善し、活力を与えると考えられています。
 スクワレンは皮脂にも含まれる成分で、皮脂腺から分泌され皮膚表面の乾燥を防ぎ、うるおいを守る働きがあります。しかし、加齢により次第に減少していき皮膚の水分が蒸発して乾燥しやすくなります。
不足すると 肌荒れ、カサつきなどにつながります。
豆知識 スクワレンはステロイド骨格の前駆体で、体内でも作られますが、体外からの補充により、コレステロールや副腎皮質ホルモンになるといわれています。
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スッポン(別名シナスッポン、ベッコウ) [英]Chinese softshell turtle   [学名]Pelodoscus sinensis
こんな人にお勧め 虚弱体質の方
主な働き 俗に「体力衰退」、「滋養強壮」などに用いられています。
ヒトに対する有効性についてはまだ十分なデータが無いので気をつけてください。
おもな成分 カルシウムやタンパク質、とくに必須アミノ酸やビタミンが豊富。動物でありながらその脂肪は植物性油脂と同じ不飽和脂肪酸でリノール酸を多く含んでいます。
注意すること 消化機能の減退した方、食欲不振や軟便の方は注意して摂取してください。
子宮収縮作用が強く、また子宮の収縮頻度や張力も増加するという報告があります。妊婦は摂取しないほうが良いでしょう。
豆知識 スッポンは、軟らかい甲羅をもつカメの一種です。スッポンの中国語名は「鼈」であり、中薬として用いる場合は「鼈甲」と称します。シナスッポンの背、腹甲の乾燥品または、皮をはがした骨質乾燥品は漢方素材として用いられています。
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スピルリナ [英]Spirulina [学名]Spirulina platensis (ユレモ科)
主な働き 1)植物タンパク質や鉄の補給
2)口腔内の白板(斑)症の治療に経口摂取で用いる場合は、有効性が示唆されている(64)。
3)II型糖尿病患者が2g/日を2ヶ月摂取した結果、非摂取群と比較して、血糖値が空腹時、食後ともに低下し、また血中の総コレステロール、LDL-コレステロールの値にも低下がみられた、との報告があります。スピルリナをビタミンB12源として使った場合と、体重減少の目的で使用した場合には、効果がないことがわかっています。
4)鶏に対する動物実験で、免疫活性化作用が認められています。
おもな成分 スピルリナはおよそ65%の粗タンパク質、高濃度のビタミンB群、フェニルアラニン、鉄やその他のミネラルを含みます。ビタミンB群の多くは、B12の類縁物質と考えられますが、それは生体内では不活性型であり、栄養的な意味は不明です。一方スピルリナに豊富に含まれる鉄分はヒト生体内での有効性が高く、スピルリナ10g当たり1.5mgほど体内に吸収されます。さらに特有の成分としてスピルリナグロースファクター(SGF)(成長因子を含んでいます。
注意すること ・スピルリナ類は細菌や重金属(水銀、カドミウム、鉛、ヒ素)、放射性の2価か3価のイオンを含むことがあります。このような不純物のあるスピルリナ類を経口で摂取することは危険です。 またミクロシスチン(藍藻毒の一種で肝毒性を持つ)を含むものは肝毒性があります。小児は感受性が高いためさらに危険です。検査されていない製品は全て避けたほうが良いでしょう。
不純物がなく、ミクロシスチンが混じっていないスピルリナ種を摂取する場合は安全です。いくつかのメーカーではスピルリナを整った設備環境で栽培し、安全性についての分析的なテストを行っており、その旨を表示しています。
いずれにせよ、フェニルケトン尿症の症状を悪化させることが考えられるので、既往のある人は使用を避けてください。
豆知識 スピルリナは、熱帯のアルカリ度の高い湖などに自生し、マイクロアルジェと呼ばれる小さな藍藻の一種です。地球上に最初に出現した原始的な原核生物であるといわれ、その一つを顕微鏡で見ると、らせん状をしているので、ラテン語で「らせん」を意味するスピルリナと名付けられました。クロロフィルを持ち、光合成を行います。
1970年代に紹介されて以来、その栄養面から注目を浴びた植物プランクトンで、主にタンパク質やミネラルの優良な供給源として工業化されています。
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セイヨウカノコソウ (俗名:バレリアン、別名:カノコソウ、セイヨウカノコソウ、キッソウコン、ワレリア) [英]Valerian [学名]Valeriana officinalis (オミナエシ科)
こんな人にお勧め 寝つきの悪い方、よく眠れないかた、不安な方
主な働き 1)セイヨウカノコソウは不眠に対して経口摂取で有効性が示唆されています。寝付くまでの時間を短縮し、睡眠の質が向上したという報告があります。睡眠の2時間前までに400-900mgを摂取すると最も効果的です。
2)セイヨウカノコソウは病院の睡眠薬(ベンゾジアゼピン)の使用を中止した患者の、睡眠の質を改善すると思われます。ただし、必ずしもベンゾジアゼピン系薬剤ほど速やかに効くということはなく、有意な効果が出るまでに数日から4週間かかることもあります。
3)不安に対して経口摂取で有効性が示唆されています。
主な成分 根にはバレポトリアツム、配糖体、精油(4〜8%)(bornyl isovalerate(主成分約90%)、ピネン、テルネオール、ボルネオール(berneol)、camphene、dipenteneなどのテルペノイド及びこれらの酢酸、吉草酸、イソ吉草酸エステル)を含み独特の匂いがある。日本産カノコソウにはアズレン骨格を持つ特有成分kessylalcohol、kessoglycolなどのエステルを含むものがある。その他アルカロイド、アクチニジン、バレリン、コリン、タンニン、樹脂など。nobilin, 1,10-epoxynobilin, 及び3-dehydronobilin 。
コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)で承認されているセイヨウカノコソウ乾燥品では、モノテルペン類、吉草酸などのセスキテルペン類(sesquiterpenes)からなる精油を含み、治療目的での処方薬では、熱に弱く化学的に不安定な成分のバレポトリアツムは含まれていません。
注意すること ・眠気の心配があるので、車の運転や機械の操作は注意すべきです。
・小児においては、適切に用いれば経口摂取で8週間まで安全です。
・副作用としては、経口摂取で頭痛、興奮、落ち着きのなさ、心臓の障害、不眠が知られている
・セイヨウカノコソウは経口摂取で、胃腸の不調、口渇、ありありとした夢、朝の眠気が起きることがあります。
・歩行障害、低体温、筋弛緩がある(64)。通常の20倍量を摂取した人で、疲労、胸の圧迫、腹部の痙攣、手足の震えが起きたという例が報告されています。
・妊娠中、肝機能不全の患者に使用してはならない
豆知識 バレリアンはヨーロッパ原産で、高さ40〜80cmになる多年草(花期は5〜7月)です。近年は日本、サハリン、朝鮮半島、台湾等でも栽培されていますが、ヨーロッパ産の種とは異なり、主な成分の含有量も多少異なっています。カノコソウの中国語名は「纈草」です。
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*セラミド
こんな人にお勧め 肌を美しくしたい人・乾燥やシワなど肌のトラブルが気になる人・更年期が気になる人
主な働き セラミドは皮膚の角質層で細胞と細胞の間を埋めている主要成分で、重要なバリア機能を果たしており、皮膚の保湿機能の改善や水分の蒸発、外部からの刺激や細菌の進入を防ぐ働きがあります。そのため、ドライスキンや肌トラブルを防ぎ、うるおいのある健康な肌を保ちます。また、メラニンの合成を抑え、シミ・シワを防ぐといわれており、肌の健康に重要な役割を果たすことが報告されています。
最近の研究では、肌の老化やアトピー性皮膚炎によって起こる、カサつきや肌荒れの時、セラミドが不足していることが確認されています。
多く含まれる食品 小麦、米、大豆、キビ、ほうれん草などに含まれています。
豆知識 セラミドは、クリーム、乳液、ローションなど化粧品に利用される一方、食品としてもドリンク類、ヨーグルト、ゼリー、ドーナツ、ケーキなどの焼き菓子に利用されるなど、幅広い用途のある成分です。
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セレン(別名セレニウム)  [英]Selenium (Se) [学名]Selenium (Se)
こんな人にお勧め 前立腺がんが心配な人
主な働き ・セレンは、活性酸素の発生を抑える抗酸化物質として働き、組織を老化させ動脈硬化の引き金ともなる過酸化脂質を分解します。
前立腺がんを予防するという報告があります。しかし他のがんや、発生してしまったがんについては不明です。
多く含まれる食品 セレンが含まれるものとしては、高麗人参、ニンニク、ネギ、タマネギなどがあります。他に、バター、ワカサギ、イワシ、小麦胚芽にも少量含まれています。
不足すると  欠乏するとフケや抜け毛が増えたり、心筋障害、更年期障害の重症化がおこります。
注意すること ・セレンは毒性が強く、他のミネラルに比べて必要量と中毒量の範囲が極めて狭い元素なので、安易な多量摂取は危険です。
・適切に用いれば経口摂取で、400μg/日まで安全であったとされていますが、それ以上の摂取は危険です。
・小児への使用:経口摂取で適切に摂取する場合、恐らく安全と思われます。幼児〜6ヶ月までは45μg/日、7〜12ヶ月までは60μg/日、1〜3歳児までは90μg/日、4〜8歳までは150μg/日、9〜13歳までは280μg/日、14歳以上は400μg/日を超えなければ安全です。
・妊娠中、授乳中においても許容摂取量(妊娠中400μg/日、授乳中400μg/日)以下であれば恐らく安全と思われます。しかしそれ以上の摂取は避けること。妊娠中の過量摂取は催奇形性、流産の恐れがあります。
・過剰摂取により疲労感、焦燥感、爪や髪の変化、脱毛、末梢神経障害、悪心、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、う蝕、易刺激性、皮膚炎、体重減少)をおこします。
・セレンは血小板減少症、軽度の肝臓や腎臓の機能障害の原因になることがあります。
・セレンの多い食事を摂ると生殖細胞の運動性を減少させる可能性がありますが、男性の生殖能に与える影響は不明です。
医薬品等との相互作用 ・ナイアシンやHMG-CoA還元酵素阻害薬のシンバスタチンは、セレンとβカロテン、ビタミンCとの組み合わせにより効果が減弱します。また理論的にセレンはスタチン系HMG-CoA還元酵素阻害薬の効果を弱める可能性があります。
・臨床検査ではクレアチニン・キナーゼ濃度、心電図に影響を与えることが考えられます。
・血液透析患者では透析中に血中セレン濃度が低下しやすく、またヨウ素欠乏症の患者において、セレン欠乏はヨウ素欠乏症を悪化させる可能性があります。
豆知識 セレンは、ヒトにとって必須な微量元素であり、その欠乏は中国東北部の風土病(克山病)としてよく知られています。
セレンは、酸化障害に対する生体防御に重要なグルタチオンペルオキシダーゼ類の活性中心であり、抗酸化反応において重要な役割を担っています。
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セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、ヒペクリムソウ) [英]St. John's wort [学名]Hypericum perforatum L.(オトギリソウ科)
こんな人にお勧め ストレスがたまっている人・イライラしている人・精神的に不安定な人
主な働き 作用メカニズムは下記により、神経伝達物質の量が増加するためと思われます。
成分のヒペルフォリンはシナプスにおけるセロトニンの再取りこみを阻害し、5-HT3、5-HT4セロトニンレセプターに対する拮抗作用を示し、また、GABAやグルタミン酸のシナプトソームによる取りこみを阻害します。
動物実験でヒペリシンはカテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)やモノアミンオキシダーゼ(MAO)を阻害します。
1)軽症〜中等庄の抑うつに6週間の摂取で他の抗うつ剤と同等の効果があったとの報告があります。ただし、重症の抑うつには無効です。
2)不安、気分変調、眠気過多、食欲不振、うつ、不眠、精神運動遅滞および他の自覚症状が改善されたとの報告があります。
3)強迫神経症、季節性情動障害に関連する不安・性欲減退・睡眠障害などの症状や、月経前症候群(PMS)(に対し、12週間の摂取で有効な可能性があります。
4)軽度から中等度アトピー性皮膚炎にセイヨウオトギリソウクリーム塗布が有効との報告があります。
5)肝臓保護作用がマウスとラットで実証されています。
おもな成分 セイヨウオトギリソウの有効成分はいくつか分離されており、特に良く調べられているのはヒペリシン(hypericin)とヒペリフォリン(hyperforin)です。他にアドヒペリフォリン(adhyperforin)、シュードヒペリシン(pseudohypericin)、フラボノール類、フラバノール類、テルペン類、精油、タンニン、ニコチン酸、ビタミンCおよびAなどが含まれています。
注意すること ・連続摂取は8週間までは安全らしいといわれています。12歳以下の小児では6週間以下までが安全なようです。
・副作用としては不眠、ありありとした夢、落ち着きのなさ、不安、動揺、いらつき、胃腸の不快感、疲労感、口渇、めまい、頭痛、皮膚のかゆみ、錯覚、遅延性過敏反応など。うつの患者では軽い躁状態や、二極性の患者では躁状態が誘導されることがあります。不眠が最も良く見られる副作用ですが、これは摂取量を減らすと軽減されます。
・子宮筋肉を緊張させるため、妊婦の摂取は避けたほうが良いでしょう。。また授乳中の摂取は、乳児が疝痛、嗜眠状態(うとうとすること)、無気力や昏睡に陥る危険があるため避けるべきです。
・アルツハイマー症、二極性障害、抑うつ、統合失調症の患者において、また麻酔下ではセイヨウオトギリソウ摂取が影響を与えることがあります。
一般に使用されている三環系抗うつ剤などの薬剤と比較して副作用は少なく、プロザックなどのSSRIとは同等か、副作用がやや少ないと思われます。
・色白の方では光過敏症を発症することがあります。
医薬品との相互作用 ・セイヨウオトギリソウは薬物代謝酵素であるチトクローム(Cytochrome)P450を誘導するため、 多くの薬剤との相互作用が知られています。
・日本では2000年5月、厚生省がセイヨウオトギリソウと医薬品との相互作用について医薬品等安全性情報で注意喚起を行っっています。薬物代謝酵素[チトクローム(Cytochrome)P450、特にサブタイプであるCYP3A4及びCYP1A2]が誘導され、インジナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬の効果が減少する可能性があります(厚生省ホームページより抜粋)。
・臨床検査において、プロトロンビン時間(血液凝固時間)、甲状腺刺激ホルモンなどの値に影響を与えることがある(64)。
・薬物代謝酵素[チトクローム(Cytochrome)P450、特にサブタイプであるCYP3A4及びCYP1A2)]が誘導され、インジナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬などの薬の効果が減少する可能性がある。
・セロトニン様作用のあるハーブやジギタリス、チラミン含有食品との相互作用が知られている。
・アルツハイマー症、二極性障害、抑うつ、統合失調症の患者において、また麻酔下ではセイヨウオトギリソウ摂取が影響を与えることがある。
豆知識 セイヨウオトギリソウはヨーロッパ原産で、アジア、北アフリカに分布する多年草で30-90cmの高さになります。セントジョーンズワートという名前はイエス・キリストに洗礼を施したバプテスマの聖ヨハネに由来するといわれています。中国語名は「貫葉連翹」です。
古くからヨーロッパでは心の暗やみを照らすものとして「サンシャインハーブ」と呼ばれていました。ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、うつ状態に対する使用を承認してい。
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*センナ茎
こんな人にお勧め 便秘がちな人
主な働き センナはマメ科の常緑低木で、葉は古来から欧米諸国でよく用いられている生薬です。有効成分はセンノシドAおよびBで、レインアンスロンという代謝物となり、大腸の働きを活発にしますので便秘解消に効果的です。そのためセンナ茎はダイエット茶やサプリメントなどに利用され、便秘や便秘に伴う頭痛やのぼせ、肌荒れ、吹き出物、食欲不振を改善するのに役立っています。
おもな成分 ジアントロン配糖体のセンノシド、アントラキノン誘導体のクリソファノール、アロエにも含まれるアロエ・エモジン、レイン、フラボノイドなどを含みます。
豆知識 センナは主としてチンネベリー・センナとアレキサンドリア・センナの2種類があります。チンネベリーはインド南部で生産され、アレキサンドリアはアフリカのナイル川流域の野生品から採取されます。センナという名前はインドのベンガル語に由来します。
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大豆ペプチド
こんな人にお勧め ダイエットしたい人・肥満気味の人・コレステロールが気になる人・老化が気になる人・肌を美しくしたい人
主な働き 大豆タンパク質は動脈硬化や心筋梗塞につながる総コレステロール、LDL、中性脂肪を減らします。この際、善玉コレステロールであるHDLには影響しません。
この、大豆のタンパク質を分解して、身体に最も吸収されやすい形にしたものが大豆ペプチドです。
おもな成分 大豆はタンパク質約40%、脂質約20%、ビタミンB1・B6、パントテン酸、葉酸、ナイアシン、カリウム、マグネシウムなど、ビタミン、ミネラルを豊富に含みます。その他にイソフラボン配糖体、サポニン、植物ステロール、オリゴ糖なども含みます。
注意すること ・大豆アレルギーの方は摂取を避けて下さい。
・喘息や鼻炎などアレルギー性疾患を持つ人はダイズの過剰摂取によって、ダイズ外皮アレルギーのリスクが高まることがあります。
・大豆タンパク質は食品中の非ヘム鉄の吸収を低下させることがあります。貧血に注意しましょう。
・ダイズ製品は腎臓結石のリスクを増大させる可能性があります。既往歴のある人はダイズ製品を多く摂取しないほうが良いでしょう。
医薬品との相互作用 豆乳がワーファリンの作用を減弱させたとの報告があります。ワーファリンを服用している方は大豆製品を大量摂取しないよう気をつけましょう。
豆知識 大豆は中国原産で、世界各地で栽培され、アジア諸国では食品として馴染みのある植物です。たんぱく源や栄養源として優れているだけでなく、大豆の発酵食品も多く用いられています。
大豆イソフラボン、大豆タンパク、大豆オリゴ糖をそれぞれ関与成分とした特定保健用食品が許可されています。
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タマネギ(別名オニオン) [英]Onion [学名]Allium cepa L..(ユリ科)
こんな人にお勧め 血圧が気になる人・コレステロールが気になる人・老化が気になる人など
主な働き 1)タマネギをオリーブオイルに浸して得た液を1週間摂取したところ、軽度高血圧患者で最大血圧が有意に低下し、血小板や赤血球の凝集などのパラメーターも改善したという報告があります
2)動物実験でタマネギ汁は喘息発作を抑えたという報告があります。
3)動物実験で、コレステロール低減作用と、血糖低下作用、抗菌、抗真菌作用が示唆されています。
おもな成分 多くの有機イオウ化合物を含みますが、そのほとんどはタマネギを切ったり粉砕したりする際にアリイナーゼ酵素の働きにより、より単純なイオウ化合物に変換されます。チオスルフィネート、ジフェニルアミン、スルフィド類が知られています。
注意すること ・経口摂取で適切に用いれば、安全性が示唆されています。数ヶ月にわたってサプリメントを摂取する場合は、ジフェニルアミン量が35mg以下のものが望ましい。
・妊娠中および授乳中の安全性については充分なデータがないので、食事以外の摂取は避けた方が・大量摂取で胃腸の不調が起きることがあります。よいでしょう。なお、子宮収縮作用があるとの報告があります。
医薬品等との相互作用 ・抗凝血薬(ワーファリン、アスピリンなど)と併用すると、その作用を強め出血リスクが高まる可能性があります。
・糖尿病治療薬との併用で、その作用を強め、血糖コントロールに影響を与える可能性があります。また、臨床検査において、血糖値に影響を与えることが考えられます。
・軽度のタマネギアレルギーを持つ人がアスピリンとタマネギを同時摂取した後、重篤なじんましんおよび腫脹がみられたとの報告があります。
豆知識 タマネギは、イランが原産とされ、中空の葉と、それよりやや高く太い中空の花茎をもつ多年または二年草です。日本には明治時代に渡来し、ヨーロッパでは古代から食用、薬用として利用されてきました。薬用部分は鱗茎(胡葱<コソウ>)です。
現在、一般に食べられているのは黄タマネギ、赤タマネギ、白タマネギ、小タマネギの4種です。ニンニクと同属であり、イオウ化合物を含みます。
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*ダンデライオン(別名 西洋タンポポ、蒲公英) [学名]Taraxacum officinale(キク科)
尿路感染症の予防・改善・利尿作用・貧血予防・肝機能改善・健胃作用
こんな人にお勧め トイレが近い人・尿の出が少ない、残尿感があるなどの悩みを持つ人・膀胱炎などの尿路感染症が気になる人
主な働き 1)ハーブの世界では、葉のジュースは利尿剤として使われてきました。水分排出による血圧降下 用もあります。
2)カリウムが豊富なので、体内の水分バランスを保ち、脈拍を安定させると言われています。
3)鉄分を多く含むため、貧血の予防にもなります。
4)根には肝臓や胆のうの機能を高める作用があるといわれており、肝機能障害の治療に使われてきました。
5)さらに根には苦味性の健胃作用、および胆汁分泌の促進作用があるといわれ、苦味健胃薬として用いられます。
主な成分
根の部分にステロール化合体、脂肪酸、糖質などを含んでいます。花にビタミンB1が多く、葉にはビタミンA・B2・C、葉緑素などが含まれています。
豆知識 キク科の多年草で、日本ではセイヨウタンポポと呼ばれています。タンポポの名前の由来は、球形の果実穂が綿球(タンポ)に似ていることから「タンポ穂」と名づけられという説と、茎の両端を細く裂いて水に漬けると反り返り、鼓の形になるので「タン、ポン」という音の連想からという説があります。
ダンデライオンという名前は15世紀の医師が葉のギザギザからライオンの歯を連想して名づけたといわれています。
参考:ベネラピ・オティ著、英国ハーブソサエティ編「メディカルハーブ」
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チェストツリー(別名イタリアニンジンボク/セイヨウニンジンボク) [英]Chaste tree, Monk's pepper [学名]Vitex agnus-castus L. くまつづら科[ハマゴウ属]
チェストツリーは古くから純潔性に関連があり、特に白い花の咲く種類はヨーロッパ南部で伝統的に貞操のシンボルです。
ヨーロッパでは紀元前400年頃から女性用の薬として利用され、現在でもドイツでは月経周期異常や月経前症候群に医薬品として用いられています。
こんな人にお勧め 月経不順の女性。月経前症候群(PMS)で乳房痛やむくみ、便秘、イライラ、気分変調、頭痛の女性。
主な働き ・果実を4〜12週間摂取して、月経前症候群(PMS)の症状(特に乳房の痛みや圧痛、むくみ、便秘、イライラ、気分の消沈や変調、怒り、頭痛)が改善したという報告があります。
・女性ホルモン(プロゲステロン)が比較的少ないために妊娠しにくい女性で、果実を3〜7ヶ月間の摂取したところ、妊娠の確率が増加したという報告があります。
・8週間〜6ヶ月の摂取で、続発性無月経、頻発月経、月経過多といった月経異常が正常化したという報告があります。女性ホルモン(プロゲステロン)が少ない人で最も効果的なようです。
主な成分  薬用部分は葉、果実(小さい赤黒色の核果、乾燥して用いる)。南ヨーロッパ、アジア西部原産。北アメリカに帰化。落葉低木で、高さ2〜3m、木全体に香気があります。花期は7〜9月。
 精油(α-pinen、β-pinen、cineol、limonen)、フラボノイド類(flavonoids)、配糖体、苦味質、アルカロイドを含みます。
注意すること ・子宮収縮作用があるので、流産を招くおそれがあります。妊娠中は使用を避けること。
・体外受精を行っている女性は、使用を避けたほうがよいでしょう。
・低用量で母乳の分泌を促しますが、その効果、副作用の詳細は不明であり、むしろ危険性が示唆されています。解明されるまでは使用すべきではありません。
・経口避妊薬の効果を減弱させることがあります。
・ホルモン感受性の癌(乳癌、子宮癌、卵巣癌)や子宮筋腫、子宮内膜症の方は使用を避けたほうがよいでしょう。
豆知識 修道院では種子を挽いたものが「モンクス・ペパー」と呼ばれて香辛料として使われていました。
参考:薬事日報2007年7月30日号
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DHA(ドコサヘキサエン酸) [英]Docosahexaenoic acid [学名]Docosahexaenoic acid
こんな人にお勧め コレステロールが気になる人・血圧が気になる人など
主な働き 1)冠状動脈疾患患者が食事から摂取するDHAを増やすと、死亡するリスクが低減するという知見があります。
2)血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させる作用があることが確認されています。
3)ストレスを受けている人の攻撃的な行動を抑えるのに、経口摂取で有効性が示唆されています。
4)加齢黄斑変性の予防に経口摂取で有効性が示唆されています。
5)失読症の小児では夜間視力の向上に、有効性が示唆されています。
6)統合運動障害の小児における運動障害を改善します。
多く含まれる食品 背の青い魚の脂肪や神経組織に含まれています。100g中のDHA含有量は多い順に、本マグロ脂身(2.9g)、スジコ(2.2g)、養殖マダイ・ブリ・サバ(いずれも1.8g)と続きます
注意すること ・経口摂取で適切に用いれば、安全性が示唆されています。しかし、大量に摂取すると血液が固まりにくくなり、出血が止まりにくくなります。
・1日3g以上の摂取で、凝血能が低下し出血傾向が起きることがあります。
・ヒト試験の結果により、1)II型糖尿病の治療、2)小児の注意欠陥多動性障害(ADHD)、3)DHA添加した調整ミルクによる18ヶ月までの乳幼児の認識能や精神的な発達と成長に対する作用、で効果がないことが示唆されています。
医薬品等との相互作用 ・DHA含有魚油は、血圧を下げることがあるので、血圧降下剤を服用中の人では相乗効果が起きることがあります。
・臨床検査値(インスリン、トリグリセリド、コレステロール、プロトロンビン時間、肺機能試験)に影響を与えることがあります。
豆知識 DHA(ドコサヘキサエン酸)はオメガ3系の直鎖不飽和脂肪酸で、EPA(エイコサペンタエン酸)と同様、主に魚に含まれる必須脂肪酸の一つです。生体内では脳や神経組織、精子などに多く存在しています。
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*田七人参(デンシチニンジン) [学名]Panax notoginseng (ウコギ科)
こんな人にお勧め 心臓や血管が気になる人・動悸、息切れが気になる人・血圧が高めの人・疲れやすい人
主な働き 1)古来、傷で出血している時に内服すると止血が早まり、痛みもやわらぐといわれています。
2)動物実験で心臓の血流量を増加させることがわかっています。狭心症や心筋梗塞の予防に効果を発揮することが期待されます。
3)おだやかに血圧を下げる作用が知られています。
おもな成分 サポニンは高麗人参よりも多いといわれています。さらに、ケルセチンというフラボノイド化合物や、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、などを多く含みます。
豆知識 田七人参は高麗人参と同じウコギ科の多年草です。中国の雲南省の原産で「金不換」(金には換えがたいもの)と呼ばれ、生薬の中でも最高級の秘薬として珍重されてきました。
田七人参は三七人参、三七、田三七などさまざまな名前で呼ばれています。また、漆のように傷口をしっかりふさぐ止血効果から、山漆(やまうるし)と呼ばれることもあります。
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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甜茶(テンチャ)[英] [学名]Rubus suavissimus S. Lee (バラ科)
こんな人にお勧め アレルギーが気になる人・花粉症が心配な人
主な働き アレルギー症状は、肥満細胞内が破裂して、中から原因となるヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されることで起こります。
通年性鼻アレルギー患者に甜茶エキス40mgを飴に混ぜて1回1粒1日3回なめてもらったところ、2週目から症状が軽減され、4週間で鼻水などの症状が75%も軽減したとの報告があります。また、40mg含有飲料1缶を1日2回4週間以上の摂取で使用薬剤量が減り、症状が軽減されたとの報告もあります。
これは甜茶に含まれるポリフェノールの1種、GOD型エラジタンニンが肥満細胞からのヒスタミン等ケミカルメディエーター遊離を抑制するためと考えられています。
主な成分 甜茶ポリフェノール(GOD型エラジタンニン)、ルブソシド(rubusoside)、鉄、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル。
豆知識 胆茶は中国南西部で自生するバラ科キイチゴ属の植物で、甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)と呼ばれています。甜茶は中国茶の一種であり、「甜」の文字は甘いを意味し、甜茶は文字通り甘いお茶です。日本へは当初、低カロリー甘味料の原料として紹介されました。
別名はタスイカ、タスイセキカヨウ。
GOD型エラジタンニンの含有量は甜茶のなかでも「懸鈎子」(ケンコウシ)に特異的にふくまれているので、抗アレルギー作用を期待するときには懸鈎子を原料とする甜茶を選ぶ必要があります。
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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*ドクダミ(別名 十薬、魚腥草‐ギョセイソウ) [学名]Houttuynia cordata Thunb. (ドクダミ科)
こんな人にお勧め 便秘がちな人・ダイエットしたい人・肥満気味の人・肌を美しくしたい人・美容が気になる女性
主な働き 1)生の葉には抗菌・抗ウイルス作用があります。これは乾燥品では効果が失われます。
2)血管拡張作用とカリウムによる利尿作用があります。これにより、おだやかに血圧を下げる作用もあるといわれています。
3)腸のぜん動を促進する緩下作用があるため、便秘の解消が期待できます。
4)タンニンが脂肪の吸収を抑制し、不要な脂肪が除去されるため、肥満予防も期待ができます。
5)他に抗炎症作用、抗潰瘍作用なども動物実験で知られています。
主な成分 ドクダミ特有の匂いは、デカノイルアセトアルデヒドなどからくるものです。葉に含まれるクエルシトリンやイソクエルシトリンは血管拡張作用があります。主成分はカリウム塩で存在しているため、カリウムの含有量が多くなっています。
豆知識 ドクダミという名前は、独特の匂いから毒があるのではということで、「毒溜め」と呼ばれたのが由来であるといわれています。別名の十薬は、貝原益軒が「この草には十種類の薬効がある」と言ったことからだといわれています。
ドクダミは医薬品として日本薬局方に掲載されているものもあります。薬効はそちらを参照してください。
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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杜仲葉(トチュウヨウ) [英]Chinese gutta percha、Eucommia、Hardy rubber tree [学名]Eucommia ulmoides (トチュウ科)
血圧安定作用・生活習慣病予防・糖尿病予防・利尿作用
こんな人にお勧め 血圧が気になる人・生活習慣病が気になる人
主な働き もともと杜仲は樹皮の部分を中薬として使用していました。近年、葉についても日本でさまざまな研究が行われ、葉にも樹皮と同じような有効成分を持つことが確認されました。樹皮や葉の切断部分には、ネバネバとした白い糸を引くグッタペルカという、ゴムとよく似た物質が含まれています。非常に安定性に優れた天然素材なので、さまざまな用途への活用が期待されています。
1)血圧低下作用があるため、特定保険用食品「血圧がたかめの方へ」の表示が認められています。
2)動物実験で、肝臓のタンパク合成、血糖低下作用が報告されています。
主な成分 杜仲の葉には、ビタミン、カルシウム、亜鉛、鉄分などが含まれています。固有成分であるゲニポシド酸は、副交感神経系を刺激し末梢血管を拡張させ、血圧を降下する作用があると言われています。
豆知識 トチュウ科トチュウ属。中国の中西南部からベトナムにかけて自生する落葉高木で大正時代に日本に渡来しています。地球上に1種類しかない珍しい植物で、古くから「高貴茶」と称賛されてきました。
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ナットウキナーゼ
こんな人にお勧め コレステロールが気になる人・中性脂肪が気になる人・血圧が気になる人・生活習慣病が気になる人
主な働き 納豆の、ネバネバの部分に含まれるナットウキナーゼは、納豆菌が大豆に作用し、発酵する過程でつくられる酵素で、血栓を溶かす作用があるといわれています。
 ドロドロ血や加齢などにより、体内の血栓溶解酵素の働きが追いつかなくなると、血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳血栓などの血栓症の原因になります。ナットウキナーゼは、この血栓溶解酵素と同様に働き、血栓を溶かして血液をサラサラに保ちます。
また、血液をサラサラにすることで、高脂血症や高血圧、動脈硬化などを予防する効果も期待されます。
医薬品等との相互作用 ワーファリンの作用に影響を与えることがあるので、ワーファリンを服用中の人は摂取を避けてください。
豆知識 血栓は、夜中から早朝にかけてできやすいとされています。ナットウキナーゼは、摂取して約1時間後〜8時間以上効果が持続するので、納豆は夕食に食べるのが理想的です。
ところで納豆はビタミンK2を含みます。ビタミンK2はカルシウムが骨になるのを助ける作用があり、骨粗鬆症の予防に注目されています。
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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*苦汁  ニガリ  Bittrn
概要 海水を濃縮して食塩を析出した残りの残液を「ニガリ」と呼んでいます。20〜30%のマグネシウム塩を含むため、マグネシウムの補給や、豆腐の凝固剤として使われています。  詳細は「マグネシウム」の項目へ
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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乳酸菌 [英]Lactic acid bacteria, Bifidobacteria [学名]Lactobacillus acidophilus, Lactobacillus delbrueckii、Bifidobacterium breve; Bifidobacterium longum など
こんな人にお勧め お腹をこわしやすい人・便秘がちな人・免疫力の低下が気になる人・乳幼児のアトピー症状
主な働き 新生児にも摂取可能です。
1)下痢の予防。急性下痢症の病気期間を短縮。
2)乳幼児のロタウィルス感染(「乳児嘔吐下痢症」)予防と、感染した場合の症状緩和、免疫力向上。
3)アトピー湿疹の症状を緩和。アレルギー反応マーカーの減少。
4)抗生物質服用中の患者において、用便の回数、腹部不快感、腸内の嫌気性菌(悪玉菌)数の低下。この場合、抗生物質の服用と乳酸菌摂取の時間は
5)腸管だけでなく、血液中のインターフェロンを増やして免疫能力を向上させ、感染に強い身体をつくります。
6)他の乳酸菌との併用で慢性回腸嚢炎の悪化の防止である。
注意すること ・牛乳アレルギーの方では強いアレルギー反応が起こることがあります。
・小児では軽い下痢を起こすことがあります。
医薬品等との相互作用 ・抗生物質により、効力が落ちる可能性があります。2時間以上間隔をおいて摂取してください。
豆知識 乳酸菌は腸内で糖類に働きかけて乳酸をつくる細菌(いわゆる善玉菌)の総称で、チーズやヨーグルトなどの発酵食品に多く含まれることでも知られています。
多くの種類がありますが、そのすべてが腸内に届くわけではありません。酸に強い性質を持ち、さらに腸管との相性が良いという条件を満たした乳酸菌でなければ、腸に生きたまま届くことができないのです。
フェシウム菌は主に小腸下部で、ビフィダム菌は大腸で、そしてフェカリス菌は小腸で悪玉菌を撃退する作用があります。また、アシドフィルス菌は小腸から大腸にかけての腸内環境を整えます。
これらの乳酸菌は、一般的に知られている整腸作用だけでなく、乳酸が腸内を酸性にしてカルシウムの吸収を高める作用などを持つことが報告されています。
オリゴ糖も、ビフィズス菌を増殖させる働きがあり、腸内環境を整えます。  詳細は「オリゴ糖」の項目へ
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ニンニク(セイヨウニンニク、ガーリック、大蒜) [英]Garlic [学名]Allium sativum (ユリ科)
こんな人にお勧め 疲れが気になる人・体力の衰えが気になる人・コレステロールが気になる人・風邪を引きやすい人・トイレが近い人
主な働き ニンニクの有効成分のひとつはニンニク臭を発するアリシンで、強力な殺菌作用があります。アリシンは、疲労物質を代謝するビタミンB1の吸収を高め、新陳代謝を盛んにする働きがあるので、疲労回復やスタミナをつけるのに効果があります。また、食欲減退や消化不良の時にニンニクを食べると、アリシンが胃の粘膜を刺激するので胃液の分泌が高まり、胃の働きを活発にします。
最近ではもうひとつの有効成分であるスコルジニンが、悪玉コレステロールを低下させ、動脈硬化を予防する効果も報告されています。
1)血小板凝集能を下げて血液をサラサラに保ち、繊維素溶解により血栓を予防します。
2)血中脂質を低下させ、老化による血管の変化を防ぎます。
3)高血圧の方が4週間連続摂取したところ、5-7%ほど血圧が下がったとの報告があります。
4)胃がん、大腸がん、前立腺がんに対する予防効果があるといわれています。ただし肺がんと乳がんに対しては予防効果がありません。
5)外用で白癬菌(いわゆるミズムシ)に効果があるとの報告があります。
おもな成分 精油、ビタミンA、B1・B2、C、脂肪、アミノ酸。精油中のアリイン(alliin)は麟茎を切ったりつぶしたりするとニンニク臭物質アリシン(allicin)に変わり、空気にさらされると抗菌作用をもつ二硫化アリル(アリルシステイン(S-allyl cysteine), アリルメルカプトシステイン(S-allyl mercaptocysteine))に変わります。油で加熱するとアジョエン(ajoen)を生じます。
注意すること 食事のなかで摂取する量では安全と考えられます。
・出血傾向が高まることが考えられるため、血液凝固系に障害のある人は禁忌。
・小児・妊婦・授乳婦はサプリメントとしての摂取をさけること。授乳婦は生ニンニクの摂取を避けること。
・口や胃腸の炎症、胸焼け、鼓腸、吐き気、嘔吐、下痢がおこることがあります。
医薬品等との相互作用 ・ワルファリンなどの抗血液凝固薬や、アスピリンなどの抗血小板薬を服用している方では、これらの薬剤の作用を強めるおそれがありますので、ニンニク摂取を避けること
・経口避妊薬など多くの薬剤は、ニンニクが薬物代謝酵素を誘導し、薬剤の薬効が減弱する可能性があります。
豆知識 ニンニクは西アジア〜地中海沿岸の原産で、全草に強い臭気があり、長く扁平で0.5-1.5cm幅の頑丈な葉を持つ多年草です。世界中で広く栽培され、食されている香味料で、俗に「強壮作用がある」、「抗菌作用がある」などといわれています。
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ノコギリヤシ(俗名:ソウパルメット) [英]Saw palmetto、Sabal [学名]Serenoa serrulataまたはSerenoa repens (ヤシ科)
こんな人にお勧め 尿の出が少ない、残尿感がある、トイレが近い、などの悩みを持つ中高年の男性
主な働き ノコギリヤシは良性の前立腺肥大における頻尿、排尿痛、尿意切迫、会陰の重苦しさ、排尿困難などを軽減します。また夜間の尿の回数を減少し、最大及び平均尿量を増やし、残尿感を改善します。ただし、効果を示すまでには摂取し始めてから1〜2ヶ月を要します。
コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、ノコギリヤシを摂取する場合、医師に定期的に診断を受けるべきであると指摘しています。これは、ノコギリヤシは症状は緩和するが、前立腺サイズ肥大の進行を止めないため、前立腺がんの進行を見逃す可能性があるからです。
前立腺肥大のメカニズムについてはまだ十分解明されていませんが、前立腺内で男性ホルモンのひとつであるジヒドロテストステロンが増えることによるといわれています。
主な成分 緑色精油、不揮発精油、ラウリン酸・リノール酸・オレイン酸などの脂肪酸類、ステロイドサポニン、樹脂、タンニン。成分は遊離脂肪酸であり、流通品規格は脂肪酸含量85〜95%とされる。
成分のひとつであるβ-シトステロールが有効成分として知られています。
注意すること ・妊娠中及び授乳中の摂取については、恐らく危険と思われます。ノコギリヤシは抗アンドロゲン活性(抗男性ホルモン作用)及びエストロゲン様活性(女性ホルモン)をもっているので、胎児や乳児に影響する可能性があるからです。。
医薬品等との相互作用 ・経口避妊薬やホルモン療法との併用で、それらの効果に影響を与えることがあります。
・理論的には抗血液凝固薬や抗血小板薬との併用で、出血傾向が高まることが考えられます。また、臨床検査において、出血に関する項目に影響を与える可能性があります。
豆知識 ヤシ科ノコギリパルメット属の植物。原産地は北アメリカで、フロリダからテキサスにかけての沿岸の平野に自生しています。45cm〜1mに広がる特徴的なノコギリ状の葉を持ち、その熟した果実からエキスを抽出して用います。ノコギリヤシの中国語名は「棕櫚子(シュロシ)」、中国では古くから泌尿器疾病の治療薬(漢方)として利用され、さらに強壮、利尿に効果があるとされてきました。
ドイツ、イタリア、フランスなどでは前立腺肥大症の初期治療薬として認可されています。
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*梅肉エキス  [英]Japanese apricot [学名]Prunus mume Sieb.et Zucc. (バラ科)
おもな成分 酸味の成分であるクエン酸、リンゴ酸などの他、私たちが不足しがちなカルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラル類が含まれています。
豆知識 梅は奈良時代に薬用として中国から伝えられ、江戸時代には、梅肉エキスという日本独特の健康食品として親しまれてきました。
梅肉エキスには2種類あります。完熟梅からつくられた梅酢を煮詰めたものは成分中のクエン酸に着目した効用が喧伝され、青梅の果肉を擦りおろした絞り汁を煮だして濃縮したものは古来食中毒に用いられてきました。明治時代に日本の民間療法を伝承した築田多吉の名著『家庭における実際的看護の秘訣』は今日でも「赤本」として親しまれており、この中に梅肉エキスの効用が力説されています。
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*発芽玄米
こんな人にお勧め 食生活の偏りが気になる人・ダイエットしたい人・生活習慣病が気になる人・血圧が気になる人・便秘がちな人・コレステロールが気になる人など
主な働き 発芽玄米は玄米を水につけ、わずかに発芽させたもので、胚芽の部分にはギャバ(γ-アミノ酪酸)が多く含まれています。ギャバはアミノ酸の一種で血圧降下作用があることが知られており、また脳の代謝機能を促進させる効果も認められています。 ギャバの項参照
また、フィチン酸(イノシトール6リン酸=IP6)には高い抗酸化作用や、がん予防に役立つことが明らかになっています。玄米に含まれるフィチン酸は吸収されにくいのですが、発芽玄米では吸収されやすくなっています。豊富な食物繊維は便秘解消やダイエットなどにも効果があります。
おもな成分 ギャバの他にフィチン酸、フェルラ酸、ビタミンやマグネシウム、カルシウムなどのミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
豆知識 玄米が発芽すると、玄米の有効成分が酵素の働きで増加するため、食べた時の栄養価もアップします。
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*はと麦
こんな人にお勧め 肌を美しくしたい人・肌の乾燥が気になる人・便秘がちな人
主な働き はと麦にはビタミンB1、鉄、カルシウムなどが含まれ、古くからニキビやイボ、ソバカスや肌の疾患に有効とされてきました。角質層の新陳代謝を促進するので、肌荒れ、さめ肌にも有効と考えられます。
また、はと麦は胃腸の働きを活発にしたり、体内の水分を調節し、食物繊維も豊富に含んでいるため便秘も改善します。
さらにコイックセノリドという有効成分は、腫瘍を抑制する作用があると考えられています。
主な成分 ビタミンB1、カルシウム、鉄、ゲルマニウムなどのミネラルの他、たんぱく質は良質のアミノ酸で形成され、他の穀類に比べて新陳代謝作用が高いといわれています。
豆知識 ベトナム原産のイネ科の植物。種の皮を除いたものはヨクイニンと呼ばれ、漢方で使われています。
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バレリアン (別名:セイヨウカノコソウ) [英]Valerian [学名]Valeriana officinalis オミナエシ科[カノコソウ属]
バレリアンはヨーロッパ原産で、高さ40〜80cmになる多年草(花期は5〜7月)です。古代ギリシャ時代から神経の高ぶりを抑える植物として用いられていて、江戸時代に蘭方薬として渡来し、のちに「カノコソウ(吉草根)」として日本薬局方に収載されています。近年は日本、サハリン、朝鮮半島、台湾等でも栽培されていますが、ヨーロッパ産の種とは異なり、主な成分の含有量も多少異なっています。
こんな人にお勧め 精神的ストレスにお悩みの方、不眠にお悩みの方。
主な働き ・セイヨウカノコソウは睡眠の1時間前までに400mgを摂取すると寝付くまでの時間を短縮し、睡眠の質が向上したという報告があります。なお、セイヨウカノコソウとレモンバームとの組み合わせは、健康な人における睡眠の質と量を改善することが示唆されています。
・医療用睡眠薬の使用を中止した患者の、睡眠の質を改善します。ただし、有意な効果が出るまでに数日から4週間かかることもあります。・不安に対して経口摂取で社会的不安、不安障害の人が訴えるストレスを改善することが報告されています。 日本産カノコソウにはアズレン骨格を持つ特有成分kessylalcohol、kessoglycolなどのエステルを含むものがある。その他アルカロイド、アクチニジン、バレリン、コリン、タンニン、樹脂など。nobilin, 1,10-epoxynobilin, 及び3-dehydronobilin 。
・コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)で承認されているセイヨウカノコソウ乾燥品では、モノテルペン類、吉草酸などのセスキテルペン類(sesquiterpenes)からなる精油を含み、治療目的での処方薬では、熱に弱く化学的に不安定な成分のバレポトリアツムは含まれていない。
主な成分 ・根にはバレポトリアツム、配糖体、精油(4〜8%)(bornyl isovalerate(主成分約90%)、ピネン、テルネオール、ボルネオール(berneol)、camphene、dipenteneなどのテルペノイド及びこれらの酢酸、吉草酸、イソ吉草酸エステル)を含み独特の匂いがあります。
注意すること 安全性については、過剰摂取により頭痛、動悸、麻痺、筋肉の痙攣を起こし、長期に経口摂取すると習慣性を得ることがある。また、セイヨウカノコソウを摂取した後は眠気の心配があるので、車の運転や機械の操作は注意すべきである。
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*ヒアルロン酸 Hyaluronate
こんな人にお勧め 肌を美しくしたい人・乾燥やシワなど肌のトラブルが気になる人・関節が痛い人・更年期が気になる人
主な働き 人間の身体の約70%は水分であるといわれています。この水分(体液)の中には、ネバネバとした状態のムコ多糖という成分がたくさん含まれています。このムコ多糖の一種がヒアルロン酸です。
体内のすべての結合組織に存在して、組織中の水分を1gで6Lも保持する力があることから、肌のみずみずしさを保ち、うるおいやハリをもたらします。また、関節液の中にも含まれており、ヒザやヒジなどの関節をスムーズに動かす働きもしています。しかし、年齢とともに減少してしまい、関節痛や乾燥肌を引き起こします。
摂取したヒアルロン酸は、胃で一部が低分子になり、腸で90%が吸収されます。肝臓でN-アセチル-D-グルコサミンになり、血中を経て皮膚や関節でヒアルロン酸に再合成されます。役目を終えると血流にのって肝臓で分解され、分解物は尿や糞便中に排泄されます。
多く含まれる食品 イカ、ウナギ、鶏の手羽先、カレイなどに含まれています。また卵黄などに含まれるビタミンB2は、ヒアルロン酸の保水性を高めます。
豆知識 ヒアルロン酸は、コラーゲン、エラスチンと一緒に摂取すると、より効果的に肌を整える働きをします。コラーゲンは鶏肉の手羽やガラ、牛すじに、エラスチンはシラス干しやカツオブシに多く含まれています。
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ビール酵母 [英]Brewer's yeast [学名]Saccharomyces cerevisiae (サッカロマイセス属)
こんな人にお勧め 食生活の偏りが気になる人・ダイエットしたい人・便秘がちな人・肌を美しくしたい人
主な働き 1)細胞壁を構成するセルロースが、食物繊維として「おなかの調子を整える」特定保健用食品が許可されています。
2)抗生物質投与による下痢、旅行性下痢の予防に経口摂取で有効性が示唆されています。
3)月経前症候群(PMS)の治療にビタミンとミネラルとの組み合わせで、有効性が示唆されています。
4)動物実験で、免疫増強作用が示唆されています。
おもな成分 ビタミンB1、ミネラル類、アミノ酸、セルロース類を含みます。ビタミン、ミネラルのほかに機能成分として多糖類(β-D-グルカン)が注目されてまする。
注意すること 副作用として、過敏症の人における片頭痛に似た症状、また腹部の不快感や膨満感があります。
特に過敏な人では、かゆみ、じんましん、発疹などのアレルギー症状が現れることもあります。
医薬品等との相互作用 ・抗真菌薬は酵母の作用を弱めるので、抗真菌薬を服用している方は酵母の作用が期待できないかもしれません。
・血圧を高めるおそれがあるので、モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬(パーキンソン症候群用薬の1種)との併用は禁忌です。
・クローン病の方では、醸造酵母をサプリメントとして摂取すると、重症度を高める可能性があります。
豆知識 酵母は、糖を分解してアルコールをつくるなど、発酵食品に欠かせない微生物です。
発酵に必要なビタミン、ミネラル類をはじめ、タンパク質、グリコーゲン、セルロース、脂肪などを多く含み、ビタミン剤(主にビタミンB、D)やイノシン酸の製造原料となるほか、乾燥酵母として用いる場合もあります。
また、細胞壁を構成するセルロースが食物繊維として利用されています。
酵母は当初、皮膚病や有害菌の感染、伝染病に対する治療に用いられていましたが、1910年に鈴木梅太郎博士らによってビタミンB1が発見されたことから、脚気の予防や治療にも使われるようになりました。
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フコイダン Fucoidan
こんな人にお勧め がんが心配な人・コレステロールが気になる人・血圧が気になる人・生活習慣病が気になる人・肥満気味の人・アレルギーが気になる人など
主な働き 海藻に含まれる多糖類の一種です。
1)フコイダンはヒトの腸内で消化分解されないので、体内の有害物質の吸収を阻害、排出するなど他の食物繊維と同じ作用が期待できます。
2)フコイインはカルシウム塩として供給されているため、カルシウムの補給にも役立ちます。
3)古くから血圧安定作用、抗血液凝固作用があることが知られています。
4)U-フコイダンは正常細胞に影響することなく、癌細胞を減少させることが、試験管内での実験で証明されています。
多く含まれる食品 海藻の中でも、特にメカブ、アラメ、ホンダワラ、アカモク、オキナワモズク、ヒジキなどは含量が多いとされています。
注意すること 腸内で鉄などのミネラルを吸着しますので、鉄欠乏性貧血の方は摂取を避けたほうがよいでしょう。
豆知識 海藻の中でも褐藻類が持つネバネバ(粘質多糖類)の一種で、硫酸化フコース(糖の硫酸化物)はF-フコイダン、硫酸化フコース・グルクロン酸・マンノースから成るフコイダンはU-フコイダンと呼ばれています。海藻によってこれらの構成比は異なります。
厚生労働省によると、緑黄色野菜の摂取量は推奨量の100gに近づいていますが、海藻の摂取量は推奨量の10gに達しておらず、平均5%程度の摂取量にとどまっているといわれています。積極的に取り入れたい成分のひとつといえます。
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ビルベリー [英]Bilberry、Whortleberry、Huckleberry [学名]Vaccinium myrtillus (ツツジ科)
こんな人にお勧め 糖尿病性網膜症が気になる人、高血圧で視力に不安がある人
ビルベリーは、南ヨーロッパの山岳地帯の低木林、荒野、森林に多くみられるコケモモ属つつじ科の野生植物で、古来、薬用ハーブとして用いられてきました。
主な働き 1)糖尿病や高血圧性網膜症などによる網膜の病変の改善などに対し有効性が示唆されています。この場合、成分中にアンソシアニジン複合体25%を含むものが使用されています。
2)ビルーベリーの果実エキスはアントシアニンを多く含みます。アントシアニンは人間の網膜にあり、光の刺激を脳に伝達するロドプシンという色素体が合成されるのを促進するのではないかといわれています。
しかし、暗所での視力向上には効果が無いことが、実験的に示唆されています。
3)アントシアニジンはルチン類似の作用があり、体内の活性酸素を消去し、血管内に過酸化脂質がたまるのを防いで末梢、特に網膜の血行を改善するとの報告もあります。
おもな成分 果実にはアントシアニン(anthocyanin)、オリゴメリック・プロシアニジン(oligomeric procyanidin=OPCs)を含みます。葉にはグルコキニン(glucokinin)類、neomirtilline、ポリフェノール、タンニン、フラボノイド、そして比較的高濃度のクロムを含みます。
注意すること ・ビルベリーの葉は経口で大量に摂取した場合、危険性が示唆されています。1.5g/kg体重/日での長期にわたる摂取では死亡する可能性があると言われています。
・葉は、臨床検査において、血清中トリグリセリドに影響します。
医薬品等との相互作用 ・葉にはインスリン産生を促進し、血糖降下作用があります。糖尿病治療薬や低血糖を起こす可能性のある薬・ハーブ等を摂取している方は、ビルベリーの葉を摂取しないで下さい。
小さい釣り鐘型のピンク・グリーンの花が春に咲き、熟すとブルーブラックの甘い果実がなります。
豆知識 ビルベリーの果実はアントシアニン類などを豊富に含むため、俗に「眼精疲労や近視によい」などといわれています。古くは細菌性下痢や尿路感染症に用いられたとの記録もあります。
安全性については、通常食事に含まれる量の果実の摂取は恐らく安全と思われますが、治療目的や大量摂取での信頼できるデータは十分ではありません。
ビルベリーの中国語名は「越橘」です。
                   参考:ベネラピ・オティ著、英国ハーブソサエティ編「メディカルハーブ」
                   参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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ブラックコホシュ [英]Black cohosh, Black snakeroot [学名]Cimicifuga racemosa(L.) Nutt. (別名:Actaea racemosa L..)  きんぽうげ科[サラシナショウマ属]
ブラックコホシュは北米に分布する多年草植物で、その根茎は先住民が伝承してきた神経痛の治療用薬草です。
現在、米国では人気のあるサプリメントの一つで、俗に、「女性ホルモンのバランスを整える」といわれ、月経前症候群や更年期症状の緩和に利用されています。
こんな人にお勧め 月経前症候群、月経困難症、更年期障害や閉経後のほてりや寝汗に悩む女性。
主な働き ・根茎の抽出物を4〜12週間経口摂取したところ、有意な女性ホルモン(エストロゲン)活性が見出されたという報告や、ブラックコホシュでエストロゲンと同等の更年期障害軽減作用がみられたという報告があります。
 また、更年期障害の中でも、のぼせに対する有用性が強いといわれています。
・乳がん患者において、12ヶ月間経口摂取で、タモキシフェン治療の副作用で生じるほてりの度合いと頻度が減少したという報告があります。
主な成分 ・妊娠中は使用してはいけません。月経促進、子宮刺激作用があるので、流産のリスクが増すからです。
・授乳中は経口摂取で危険性が示唆されています。とくに高用量で乳児に副作用が起きる懸念があり、詳細がわかるまで授乳中の摂取は避けたほうがよいでしょう。
・エストロゲン様作用があるので、ホルモン感受性のがんや既往症をもっている人、またはタモキシフェンやラロキシフェンなどのホルモン補充療法を受けている人は使用を避けた方がよいでしょう。
・理論上、降圧作用があることが考えられるので、降圧薬と併用すると相互作用を起こす可能性があります。そのため、降圧療法を受けている人は注意して使用したほうがよいでしょう。
・まれに胃腸の不快感を起こすことがあります。また頭痛、めまい、体重増加、足のだるさ、痙攣などがあげられます。しかし、過剰服用は、激しい頭痛、めまい、視覚障害、心拍数の減少、吐き気、嘔吐を起こします。
・肝毒性の可能性が懸念されます。海外ではブラックコホシュ摂取と関連が疑われる肝障害の事例が報告されています。厚生労働省は平成18年8月3日肝障害の注意喚起文書をだしています。
注意すること ・薬用部分は根と根茎(アメリカショウマ)。根茎は秋に掘り出し、水洗後、ひげ根を除いてから日干ししたものを使用します。米国メイン州、オンタリオ州などに分布。多年草で高さ75cm〜2m。花期は6〜8月。
・トリテルペン配糖体(アクテインacetin、シミゴシド)、樹脂、サリチル酸塩、イソフェルラ酸(isoferulic acid)、タンニン、ラヌンクリン(アネモニンに変わる)、精油、fukinolic acidを含みます。
参考:薬事日報2007年12月12日号
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ブルーベリー [英]Blueberry、Highbush blueberry [学名]Vaccinium corymbosum L.
(V. angustifolium、V.ashei、 V. pallidum) (ツツジ科)
主な働き ブルーベリーはコケモモ属のベリー類の総称で、幾つかの種(species)がブルーベリーと呼ばれ、食用として各地で栽培されています。
―ジーンベリーの項参照―
おもな成分 オリゴメリック・プロシアニジン(oligomeric procyanidin=OPCs)、アントシアニン、アルブチン、タンニン、ペクチン(pectin)を含みます。
豆知識 ブルーベリーの原種は北欧・北米・カナダで、果実は7月〜9月の夏期に収穫しジャムなどの形で保存されてきました。日本に分布するコケモモはブルーベリーの仲間です。
なお、「眼によい」等といわれ、サプリメント等に使用されるのは野生種のビルベリー(Vaccinium myrtillus)であり、食用栽培種とは別種です。
ブルーベリーは第二次大戦中に英国空軍のパイロットがブルーベリージャムを摂り続けると、周囲が薄暗くなっても良く見えることに気づいたことから話題になりました。しかし、その後の研究でも科学的に充分なデータはなく、効果は実証されていません。
 ブルーベリーの中国語名は「藍莓」です。
                   参考:ベネラピ・オティ著、英国ハーブソサエティ編「メディカルハーブ」
                   参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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プルーン(西洋スモモ) [英]Plum tree、Plum [学名]Prunus domestica L (バラ科
こんな人にお勧め 貧血が気になる人・便秘がちな人
主な働き プルーンは、西洋すもも(プラム)を乾燥させたもので、俗に「造血作用がある」、「便秘によい」などといわれています。
1)プルーン豊富に鉄分を含んでいるため、古くから、貧血に効く果実として知られていました。
2)食物繊維ペクチンも豊富で、便秘改善に役立ちます。そのため、朝食にプルーンを食べる習慣が欧米人の知恵として知られています。
3)閉経後の骨粗鬆症の骨量を改善する作用が示唆されています。
おもな成分 鉄分、亜鉛、カルシウム、カリウムなどのミネラルや、ビタミンB1・B2、そしてビタミンAは他の果実に比べ数倍多く含んでいます。その他に繊維(ペクチン)も多く含んでいます。
豆知識 西洋すもも(プラム)はバラ科サクラ属スモモ亜属の果実です。
原産地コーカサス地方は長寿地帯として知られています。また、欧米では「ミラクル(驚異の)フルーツ」「ワンダー(不思議な)フルーツ」などと呼ばれ、アメリカでは病院で妊婦にプルーンジュースをすすめるなど、世界的に人気の高い果実です。
セイヨウスモモの中国語名は「李」です。
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*プロテイン
こんな人にお勧め 体力の衰えが気になる人・疲れが気になる人・老化が気になる人・いつまでも若々しくありたい人・ダイエットしたい人
主な働き プロテインとは、たんぱく質の英語名です。たんぱく質は糖質、脂質と並ぶ、三大栄養素のひとつで、筋肉や骨、皮膚、血管など人間の身体のあらゆる部分を構成するために必要不可欠な成分です。
そのため、たんぱく質が不足すると筋肉が衰える、皮膚のハリが失われる、貧血になる、免疫力が低下するなど身体の不調が現れてきます。
たんぱく質は体内でアミノ酸に分解され、再合成されて身体の必要な部分で利用されます。しかし体内では合成できない必須アミノ酸は、食品から摂取しなければなりません。普段の食事が偏りがちであったり、ダイエットで食べる量を控えていたりする時などは、たんぱく質を積極的に補うことが必要です。
多く含まれる食品 動物性たんぱく質は卵、牛乳、肉、魚介類など、植物性たんぱく質は大豆などに多く含まれます。
豆知識 プロテインの語源はギリシャ語の「プロティオス(一番大切なもの)」。一日に必要なたんぱく質は体重1kg当たり約1gといわれています。
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プロポリス  [英]Propolis 
こんな人にお勧め 免疫力の低下が気になる人・風邪を引きやすい人・がんが心配な人
主な働き  プロポリスは、働きバチが集めた樹液や樹脂に、ミツバチ自らが分泌するミツロウや少量の蜂蜜や花粉、ミツバチの唾液を混ぜ合わせてつくりだしたものです。語源は古代ギリシア語で、「街の防衛」を意味し、ハチの巣を病原菌等から守るものとされています。
1)うがいで用い、口腔内形成手術後の治癒を早め、痛みや炎症を軽減するのに有効性が示唆されています。
2)タイプU単純ヘルペス(HSV-2)感染再発部(生殖器)の治癒に3%プロポリス軟膏塗布の有効性が示唆されています。
3)抗ウイルス作用により、プロポリス投与患者は、風邪の症状が2.5倍早く治ったとの症例があります。
おもな成分 約55%が各種樹脂、30%が蜜蝋、10%が油、5%が花粉です。
微量成分のなかではバイオフラボノイド(ビタミンP)が多くふくまれ、これはビタミンCの作用をたかめます。
 フラボノイド(ピノセンブリン(pinocembrin)、ガランギン(galangin,)、ピノバンクシン(pinobanksin)、酢酸
ピノバンクシン(pinobanksin-3-acetate)。ブラジル産プロポリスはp-cumaric acidをはじめ、artepillin C, drupanin,(E)-3-prenyl-4-(2,3-dihydrocinnamoyloxy)cinnamicacid,(E)-3-(2,2-dimethyl -8-prenyl-2H-benzopyran-6-yl)-2-propenoic acidなどが主な成分であり、その他の各地域(国)産プロポリスはchrysin, pinocembrin, galangin, pinobanksin-3 -acetate, pinobanksinなどが主な成分です。
注意すること ・プロポリス中のアレルゲンが症状を悪化させるという報告があるので、喘息患者には禁忌
・ハチの生産物(ハチミツなど)や針葉樹、ポプラ、Peruvian balsam、サリチル酸にアレルギーのある人は使用を避けること
・経口摂取でアレルギー反応、プロポリスを含むトローチで口内炎が起きることがあります。
・外用で用いた場合(化粧品を含む)、接触性皮膚湿疹が起きることがあります。
豆知識  プロポリスは、ミツバチが樹木の特定部位(新芽、蕾、樹皮など)から採取した樹液や色素などに、ミツバチ自身の分泌液を混ぜてできた巣材です。ハチの巣から分離するため純物質を得ることは難しく、巣多くの場合、巣の副産物が含まれています。また、産地や抽出方法によってその構成成分が異なります。
 プロポリスは紀元前350年から利用され、ギリシャ人は膿瘍に、アッシリア人は傷や腫瘍の治癒に用いたといわれています。最近では俗に「抗菌作用がある」、「炎症を抑える」などといわれ、一部でヒトでの有効性が示唆されていますが、参考となる十分なデータは見当たりません。
 日本では1970年代後半にドイツから輸入され、1991年に開催された第50回「日本癌学会」において、元国立予防衛生研究所の松野室長により殺がん細胞物質に関する発表が行われた後、注目されました。
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ヘム鉄  鉄 [英]Iron (Fe) [学名]Iron (Fe)
こんな人にお勧め 貧血が気になる人・疲れが気になる人・ダイエットをしたい人・女性全般
主な働き 体内の鉄の70%は血液中、残りは肝臓、脾臓、骨髄、筋肉などに存在し、主に赤血球のヘモグロビンと結合して酸素の運搬、細胞呼吸に重要な役割を担っています。
大豆やホウレンソウなどに含まれる植物由来の非ヘム鉄は1〜10%しか吸収されないうえに、胃腸障害が問題になります。肉類やレバーなどに含まれる動物由来のヘム鉄は生体内で15〜30%吸収され、胃腸障害も少ないという利点があります。
ヘム鉄はアミノ酸と同時に摂取すると吸収が促進されます。
1)鉄欠乏性の貧血に経口摂取で有効です。ヘム鉄を関与成分とした特定保健用食品が許可されており、表示例は「鉄の補給を必要とする貧血気味の人に適します」とされています。
2)手術前1ヶ月から鉄摂取を始めたところ、手術直後のヘモグロビン減少を抑えたという報告があります。
3)鉄のサプリメントはADHD(注意欠損/多動性障害)の症状を改善するという予備的な臨床での証拠があります。
4)鉄欠乏症の小児および思春期の若者における、認識能(言語習得、記憶など)の向上に経口摂取で有効性が示唆されています。
5)ACE(アンギオテンシン変換酵素)阻害剤の副作用である咳に対して、経口摂取で有効性が示唆されています。
不足すると 鉄欠乏症は世界的に最もよく見られる栄養失調です。特に新生児や妊婦の鉄欠乏は、重篤な貧血を起こすことがあり、鉄の栄養学的な重要性が見直されています。一般に「鉄は血液を造る」などといわれ、鉄欠乏性貧血の治療に対してヒトでの有効性が示唆されています。
鉄が不足すると疲れやすくなったり、貧血や肩こり、冷え症に悩まされることもあります。舌や口の角がただれたり、顔色が悪くなります。また、爪が反り返ることがあります。更に、息切れ・めまい、作業能力低下、感染免疫力低下、慢性疲労などもおこります。女性は月経や出産などで鉄分が不足するので、男性より多くの量が必要だといえるでしょう。
多く含まれる食品 鉄分はレバー、赤身の肉、牡蠣、あさり佃煮の他、ほうれん草、小松菜などの緑黄色野菜、穀類、木の実などにも含まれています。
注意すること ・健常人(妊娠中、授乳中を含む)の一日許容量は45mg、鉄欠乏症患者の治療としては、ほとんどの場合一日300mgまでは安全に摂取できると考えらますが、胃腸障害の可能性は高くなります。
・体重1キロあたり鉄として30mgで急性中毒を起こします。60mg/kg以上の急性毒性濃度で嘔吐や下痢が起こり、次いで心臓血管系または代謝系に異常をきたし死に至ることがあります。長期間、多量に摂取するとヘモシデリン沈着症や多機能不全の原因となります。致死量は180-300mg/kgとみられますが、60mg/kgでも死に至るという報告もあり、摂取量には注意が必要です。。
・鉄は、胃潰瘍、腸炎、潰瘍性大腸炎の症状を悪化させるので、これらの患者には禁忌です。
・過剰摂取により鉄沈着症、血色素症、眼球鉄症、遺伝性ヘモクロマトーゼ、胃腸障害(便秘・吐き気・嘔吐)を招きます。脂溶性の経口鉄剤は、歯を黒くする可能性があります。
医薬品等との相互作用 フルオロキノロン系抗菌薬、テトラサイクリン系抗生物質、ペニシラミン、レボチロキシン、ビスフォスフォネート
・次の医薬品やサプリメントは鉄剤の吸収率を低下させます。服用する際は2時間以上間隔をあけて下さい。
H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害薬、アルミニウムやカルシウムを含む制酸薬、アスピリン、非ステロイド系抗炎症剤、コレスチラミン、フルオロキノロン、パンクレアチン、カルシウム・サプリメント、紅茶やコーヒーのカフェインやタンニン
・乳製品は鉄の吸収率を低下させますが、貯蔵鉄の量が充分な人では顕著な影響はありません。貧血気味な人は乳製品の過剰摂取に気をつけましょう。
・大豆タンパクは食品中の非ヘム鉄の吸収率を下げます。ヘム鉄での補充を心がけましょう。
・ビタミンCは非ヘム鉄の吸収率を上げます。
・ビタミンB2欠乏症の人では、ビタミンB2サプリメントは鉄のサプリメントへの反応を良くします。
豆知識 ヘム鉄は、ポルフィリン環という環状構造の中央部に鉄が結合し、それにポリペプチドが結合しています。経口摂取するとポリペプチドがはずれてポルフィリン環がくっついたまま吸収されますので、消化管のなかで水和物になりません。そのため、胃腸障害や薬などとの相互作用があまり発生しません。
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ホスファチジルセリン [英]Phosphatidylserine(PS)
こんな人にお勧め 加齢による記憶力低下や注意力低下が気になる方。ストレスで気分が落ち込みがちな方。
主な働き 生体膜を構成するリン脂質の一種で、ヒトでは脳の細胞膜に多く存在しています。
ホスファチジルセリンは脳の栄養素として、脳全体の機能をたかめ、記憶力などを回復する作用があるといわれています。
(1)アルツハイマー症、老人性認知症に対して、ホスファチジルセリンは1回100rを1日3回、6〜12週間の経口摂取で、認識能および評価スコア全般を改善し、行動評価スコアを上昇させたという報告があります。なお、症状の軽い患者で、より効果的ですが、過剰使用によりその効果は減弱し、16週以上の使用で症状を抑える効果は無くなるとも報告されています。
(2)認識能の低下や記憶障害のみられる高齢者において、16週間の経口摂取で知力低下、注意力、覚醒、言葉の流暢さ、記憶の改善が認められたとの報告があります。
(3)ストレスに対する作用を1回100r1日3回1ヶ月服用後にしらべたところ、特に神経症的な性格の方ではストレスが改善され、気分が良好になったという報告があります。
注意すること 適切に用いれば、成人でも小児でも経口摂取で安全性が示唆されている。6ヶ月間摂取まで安全とされています。
妊娠中、授乳中の安全性については信頼できるデータがないので、使用を避けたほうが良いでしょう。
まれに高濃度で胃腸の不調(300mg)や不眠(600mg)が現れることがあります。
臨床検査において、ALTや尿酸値に影響することがあります。
豆知識 ●かつて原料は牛脳から作られていましたが、BSE問題が発生したため、現在では大豆由来のホスファチジルセリンが多く使われています。
●似ている名前のものに「ホスファチジルコリン(略称PC)(別名レシチン)」があります。ホスファチジルコリンは神経細胞の末端に存在している物質で、脳の神経伝達物質『アセチルコリン』の原料になり、神経細胞への情報伝達能を高めることで記憶力を回復するといわれています。
一方、ホスファチジルセリンは脳の栄養素として脳全体の機能を高めて記憶力を回復します。
参考: EBサプリメント 機能性成分の可能性[3]、薬事日報2007年7月4日
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マイタケ [英]Gray-maitake [学名]Grifola frondosa (タコウキン科)
 マイタケは、ブナ科の根元に発生するキノコで、栽培品も多く、食用として馴染みがある。マイタケの中国語名は「灰樹花」である。
その抽出物はβグルカンを含み、II型糖尿病患者において血糖値を低下させる可能性が示唆されている。俗に「中性脂肪を下げる」、「がんを予防する」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。
安全性については、適切に摂取すれば、安全性が示唆されているが、サプリメントなどとして摂取する場合には、糖尿病用薬や血糖低下作用のあるハーブやサプリメントと併用すると、相乗的に血糖値低下が起こることが考えられる。
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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マカ  [英]Maca、Peruvian ginseng [学名]Lepidium meyenii (アブラナ科)
こんな人にお勧め 中高年の男性・体力の衰えが気になる人・疲れが気になる人
主な働き  ペルーのアンデス高地で約二千年前から栽培され、伝統的に民間療法に用いられてきた薬用植物です。古来より生殖能力強化に利用されてきました。
マカ1.5g-3g/日を最低8週間摂取した結果、健康な男性の性欲を改善することが示唆されました。血液中の性ホルモンには影響しないとの報告があります。
注意すること 妊娠中及び授乳中の安全性は確立していません。
おもな成分 マカの根は必須アミノ酸、脂肪酸、ミネラル(銅、亜鉛、マンガン、鉄、セレンなど)を含みます。
豆知識 マカは、南米ペルーで海抜4000〜5000mの高地で植生するアブラナ科の植物の根で、滋養食材として重宝されています。俗に男女ともに「強壮作用がある」といわれ、現地では煮たり焼いたり蒸したりして食べられています。
参考:古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年鰍カほう)
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マグネシウム  [英]Magnesium (Mg) [学名]Magnesium (Mg)
こんな人にお勧め 歯や骨が弱い人・ストレスがたまっている人・疲れが気になる人・心臓の血管が気になる人・女性全般など
主な働き マグネシウムは、幅広い細胞反応に必須なミネラルであり、生体において300種以上の酵素反応に関与しています。また、カルシウムと共に骨の健康に必要なミネラルでもあり、カルシウムの作用と密接に関与しています。マグネシウムが欠乏すると神経疾患、精神疾患、不整脈、心疾患などが起こります。
1)軽症高血圧の方が血圧降下薬との併用で、血圧がやや低下したという知見があります。
2)心臓の狭心症発作の低減に経口摂取で有効性が示唆されています。
3)高コレステロール血症に経口摂取で有効性が示唆されています。
4)胃酸過多、胃食道逆流疾患(GERD)の症状緩和(胃酸中和)を目的として経口摂取で有効
5)便秘時の下剤として経口摂取で有効です。
6)月経前症候群(PMS)の緩和に経口摂取で有効性が示唆されています。
7)腎結石の再発防止に経口摂取で有効性が示唆されています。
8)女性における排尿筋不全などによる尿失禁の改善に経口摂取で有効性が示唆されてい
9)片頭痛の予防と月経前症状としての片頭痛に経口摂取で有効性が示唆
10)妊娠中のこむらがえりに経口摂取で有効性が示唆
11)騒音による難聴の予防に経口摂取で有効性が示唆されています
12)おできや傷の治癒を早めるために外用で有効性が示唆されています。
13)男性において、食事からのマグネシウム摂取量を増加させることは脳卒中のリスクを減少させる可能性があります。
14)マグネシウム欠乏症の治療と予防に経口摂取で有効です。マグネシウム欠乏はしばしばアルコール依存症や肝硬変、うっ血性心不全など、ある種の病気の時に起こり、他の電解質の欠乏症を合併していることが多い。またマグネシウム欠乏はU型糖尿病におけるインスリン感受性に悪影響を与える可能性があります。
多く含まれる食品  アーモンドなどのナッツ類、ヒジキ、納豆、トウモロコシなどに多く含まれます。
注意すること ・適切に用いれば、成人でも子供でも恐らく安全と思われます。
 成人の場合、許容摂取量はマグネシウムとして1日350mg以下、小児の1日許容摂取量は1-3才ー65mg、4-8才ー110mg、8才以上ー350mgです。
 これを超えての摂取すると、下痢や高マグネシウム血症(渇き、低血圧、傾眠、吐き気、嘔吐、精神混乱、筋力低下、呼吸低下、徐脈、昏睡、心臓発作)が起こることがあります。
・高齢者や腎機能障害がある方は高マグネシウム血症の危険性が高いので注意してください。
・外用での硫酸マグネシウムの長期利用は肌にダメージをもたらす恐れがあります。
・胆汁分泌障害や腸内感染がある方ではマグネシウムの吸収が不十分になりがちです。
医薬品等との相互作用 ・医薬品又はサプリメントとしてビタミンDを摂取している方ではマグネシウムの吸収が多くなり、高マグネシウム血症の危険性が高くなります。
・マグネシウムはCa拮抗薬(血圧降下薬)の作用を強める可能性があります。
・次の薬剤はマグネシウムの排出を促進しますので、マグネシウム不足になる可能性があります : ループ系及びチアジド系利尿薬、アミノグリコシド系抗生物質、アンホテリシンB、シスプラチン、β-2アゴニスト、コレスチラミン、副腎皮質ホルモン、シクロスポリンなど
・次の薬剤はマグネシウムの排出を抑制しますので、高マグネシウム血症になる可能性があります : カリウム保持性利尿薬
・次の薬剤との併用で薬剤の吸収を低下させ、効力を下げる可能性があります。これらの薬剤はマグネシウム摂取の少なくとも2時間前か、4時間後に服用して下さい : テトラサイクリン、フルオロキノロン等
・ビスホスホネート系薬(骨粗鬆症用薬)との同時摂取で、その吸収を妨げます。2時間以上の間隔をあけて摂取すして下さい。
・臨床検査値に対する影響はいくつか知られているので注意が必要です。[アルカリホスファターゼ、ACE、血圧、カルシウム、コルチゾル、心電図、甲状腺ホルモンなど]
豆知識 マグネシウムが不足するとカルシウムが骨から流出してしまうことがあります。骨を丈夫に保つためには、マグネシウムとカルシウムの割合を1:2にするのが理想的です。
マグネシウムは保健機能食品(栄養機能食品)の対象成分となっていますが、乳幼児・小児については、あえて錠剤やカプセル剤の形状で補給・保管する必要性がない旨の注意喚起が出されています。マグネシウムを多く含む食品としては、ナッツ類や魚介類、豆類などがある。
「栄養機能食品」としての摂取 下限値:80mg、上限値:300mg です。
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マリアアザミ(別名 オオアザミ、オオヒレアザミ、ミルクシスル) [英]Milk thistle [学名]Silybum marianum(L.) Gaertn. (キク科)
こんな人にお勧め お酒をよく飲む人
主な働き 1)マリアアザミの果実は俗に「肝臓、膵臓の疾患に効く」などといわれ、慢性肝炎、肝硬変に対する作用などの有効性が示唆されています。
2)毒キノコや化学物質など毒性が強いものから肝臓を守り、ダメージを受けた場合に回復を助ける働きがあることがわかっています。
3)アルコール性肝障害の治療の補助になるという点で、複数の研究で有用性が示唆されています。
4)アルコール性肝硬変や糖尿病患者でのインスリン抵抗性の改善に対し、マリアアザミ成分のシリマリンが役立つという臨床的な証拠も複数示されています。
5)マリアアザミの主な成分シリビンとフォスファチジルコリンの混合物は、慢性肝炎の患者の肝機能試験の項目[ビリルビン、アルカリフォスファターゼ、γGTP、ALT(GPT)、AST(GOT)]を7日間で改善したとの報告があります。
おもな成分 種子の成分はシリマリン(Silymarin)と呼ばれる4種のフラボノリグナン類(flavonolignans)すなわちシリビニン(silybinin)またはシリビン(silybin)、イソシリビニン(isosilybinin)、シリクリスチン(silichristin )、シリジアニン(silidianin)からなり、約70%はシリビニンです。他に多量のリノール酸(linoleic acid)、オレイン酸(oleic acid)、ミリスチン酸(myristic acid )などからなる不揮発性油を16-18%含んでいます。
注意すること ・キク科植物にアレルギーの人はアレルギー症状を起こすことがあります。
医薬品等との相互作用 ・肝臓の薬物代謝酵素チトクローム(Cytochrome)P450を阻害すると考えられます。併用に注意を要する医薬品が多数ありますので注意してください。
・マリアアザミniはエストロゲン様作用があります。乳がんなどの女性ホルモン感受性のがんを持つ人は使用を避けてください。
豆知識 マリアアザミは南ヨーロッパ、北アフリカ、アジアに広く生息する2年草で、ヨーロッパでは2000年以上も前から、主に肝臓の疾患などに対して、薬用部分である果実(オオアザミ実)が使用されてきました。マリアアザミの中国語名は「乳薊子」です。
ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、オオアザミの消化不良に対する使用を承認しています。安全性については、適切に摂取する場合には安全性が示唆されていますが、まれに下痢や胃腸障害、アレルギーなどを起こすことがあります。
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メグスリノ木 (別名 長者木、ミツバハナノキ、千里眼の木) [学名]Acer Nikoense 
Maximowicz  (カエデ科)
こんな人にお勧め 視力の低下が気になる人・目が疲れやすい人
主な働き  「目薬の木」、または地方によっては「千里眼の木」と呼ばれ、安土桃山時代から樹皮や小枝、葉を煎じてかすみ目、ヤニ目、老眼、仮性近視、結膜炎などの目の疾患に点眼や洗眼に用いられてきました。
 最近では肝臓にも良いという人もいますが、たしかなデータはみあたりません。
主な成分 樹皮にはアルファ・アミリン、β-システロール、タンニンなどを含んでいることが明らかにされました。
豆知識 日本にしか自生しないカエデ科の落葉高木です。山形、宮城以南、四国、吸収に分布しています。最初に日光で採種されたことから学名に「日光」の地名が入っています。
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メシマコブ [英] [学名]Phellinus linteus (Berk. et Curt) Aoshima (タバコウロコタケ科)
こんな人にお勧め 免疫力の低下が気になる人・風邪を引きやすい人・がんが心配な人
主な働き 動物実験で水溶性エキスに抗腫瘍活性が認められています。
おもな成分 子実体(きのこの上のカサの部分)に汗腺の分泌を抑えるアガリシン酸(agaricic acid)、アガリチンなどを含みます。
注意すること 大量に摂取すると下痢や嘔吐を引き起こす可能性があるため、大量摂取は避けるべきです。
豆知識 メシマコブは、日本、中国などに分布するキノコで、昔から漢方として使われており、止汗・利尿作用などがあるとされてきました。メシマコブの中国語名は「桑黄」です。健康食品として、俗に「免疫力を向上させる」、「がんを予防する」などといわれていますが、ヒトでの有効性についてはデータが見当たりません。
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ラクトフェリン [英]Lactoferrin [学名]Lactoferrin
こんな人にお勧め 慢性胃炎・胃潰瘍が気になる人、貧血が気になる人
主な働き 1)ピロリ菌の除菌に対して、標準の治療法に加えると効果的であることが見出されましたが、ラクトフェリン単独では除菌効果はありませんでした。
医薬品等との相互作用 ・臨床検査値、疾病などの健康状態に対する影響は知られていません。
・他のハーブやサプリメント、食品、医薬品との相互作用は知られていません。
豆知識 ラクトフェリンは、ミルク中に存在する鉄結合性の糖タンパク質であり、一分子当たり2個の鉄分子と結合でき、血液中のトランスフェリン(鉄結合タンパク)とは免疫学的に区別されています。酸性下(pH2)で鉄を遊離し、アポラクトフェリンになります。ミルク以外にも、哺乳類の涙、唾液などに含まれています。
俗に「鉄の吸収効率が良い」、「抗菌活性がある」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが十分にはない。
ラクトフェリンはナチュラルチーズなどの乳製品に含まれ長い食経験がある。妊娠中・授乳中の過剰摂取は避けるべきである。
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卵黄油 
おもな成分 レシチン、リノール酸など。
豆知識 卵黄油は、家庭でも作られ利用されてきた健康食品です。俗に「血行をよくする」、「肩凝りや腰の痛みを取る」、「疲労感をやわらげる」、「体全体に活力を吹き込む」などといわれていますが、ヒトにおける有効性・安全性については確たるデータが見当たりません。
なお、卵黄は保湿剤、抗酸化剤として添加物に用いることが認められています。
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ルイボス茶
こんな人にお勧め 生活習慣病が気になる人・がんが心配な人・アレルギーが気になる人
主な働き ルイボス茶にはマグネシウム、カルシウム、鉄などの有用ミネラルが含まれており、細胞の働きを高める作用があります。
また、フラボノイドも多く含まれ、さまざまな生活習慣病や老化の原因となる活性酸素を消去すると言われています。
主な成分  リンとカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムの含有比率は人間の体液比率と似ている他、カフェインを含まないという特徴があります。
豆知識 ルイボスはアフリカ原産のアスパラサス・リネアリスというマメ科の針葉樹。現地の人々に不老長寿のお茶として愛飲されてきました。
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ルテイン [英]Lutein [学名]Lutein
こんな人にお勧め 目の老化が気になる人
主な働き 1)手術が必要なほどの白内障の発生リスクの低減
2)加齢黄班変性(老人の失明原因のひとつ)のリスク低減
3)網膜色素変性の治療の補助に、経口摂取で有効である可能性が示されている
4)食事からルテインを多く摂取した人における結腸がんの発生リスク低減(サプリメントとして摂取した場合の効果は不明)
多く含まれる食品 緑黄色野菜にはルテインが15-47%含まれる。トウモロコシには最も多く、含まれるカロチノイドのうち60%がルテインである。トウモロコシの黄色の一部にはルテインが関与している。
医薬品等との相互作用 ・ 脂肪の代替物(オレストラ)は、健康な人において血中のルテイン濃度を下げ、摂取したルテインに影響すると考えられる。
・サプリメントとしてβカロテンを同時に摂取すると、ルテインの生体利用性が低下し、またβカロテンの生体利用性にも影響を及ぼす可能性がある。
豆知識 ルテインは、植物の緑葉、黄色花の花弁や果実、卵黄など、自然界に広く分布するカロテノイドの一つであるが、ビタミンAには変換されない。俗に「目によい」、「抗酸化作用がある」などといわれている。白内障のリスクや、加齢による黄班変性のリスクの低減に対して、ヒトでの有効性が示唆されている。安全性については、経口で適切に摂取する場合、恐らく安全と思われる
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レシチン (ホスファチジルコリン) [英]Lecithin [学名]Phosphatidylcholine
主な成分 ホスファチジルコリン(phosphatidylcholine)、ホスファチジルエタノールアミン (phosphatidylethanolamine)、ホスファチジルセリン(phosphatidylserine)、ホスファチジルイノシトール(phosphatidylinositol)の他、トリグリセリド、脂肪酸、炭水化物など。
豆知識 レシチンは卵黄、大豆、酵母、カビ類などに含まれるリン脂質である。人の体内のリン脂質としては最も多く、細胞膜などの生体膜や脳、神経組織の構成成分として重要である。厳密にはホスファチジルコリンを意味する。しかし、健康食品の分野ではホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール(いずれもリン脂質の仲間)の他、トリグリセリド、脂肪酸、炭水化物などを含むものをレシチンと呼んでいる。その含有成分比は原料によって異なる。例えば、卵黄レシチンはホスファチジルコリンを69%、ホスファチジルエタノールアミンを24%含み、大豆レシチンはホスファチジルコリンが24%、ホスファチジルエタノールアミンが22%と19%のホスファチジルイノシトールを含む。レシチンは食品や医薬品の添加物、乳化剤、抗酸化剤などとして幅広く用いられている。レシチンは、俗に「血中コレステロールや中性脂肪を低下させる」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。安全性については、経口摂取で下痢、吐き気、腹痛などの悪影響が報告されている。また、妊娠中・授乳中の安全性については信頼できるデータが十分ではないことから、通常の食物中の含有量を超える摂取は避けるべきである。
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霊芝(レイシ、マンネンタケ)
こんな人にお勧め がんが心配な人・生活習慣病が気になる人
主な働き 霊芝は必須アミノ酸、カルシウムを多く含み、虚弱な体質を徐々に健康な身体にする働きを持ち、多くの生活習慣病予防に効果があると考えられています。
特に霊芝に多く含まれている高分子多糖体のβ-D-グルカンは、生体の免疫機能を高めたり、間接的にがん細胞を攻撃するので、抗がん作用があるとされています。
おもな成分 β-D-グルカン以外にも、たんぱく質、アミノ酸、ステロール、アルカロイドなど多くの成分を含んでいます。その働きはまだすべてが解明されていません。
豆知識 霊芝はサルノコシカケ科に属し、日本ではマンネンタケと呼ばれています。古来より不老長寿の薬として珍重されてきました。
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ローヤルゼリー [英]Royal jelly [学名]Royal jelly
こんな人にお勧め 疲れが気になる人・老化が気になる人・ストレスがたまっている人・肌を美しくしたい人・更年期が気になる人・女性全般
主な働き ローヤルゼリーにはたんぱく質とビタミンB群の他、多くのビタミンやミネラル、アミノ酸など40種類以上の栄養素が含まれており、とても栄養価の高い食品です。
 身体の各機能を活性化させる作用に加えて、身体の調整を行う間脳に働きかけて、自律神経を調整し、呼吸や血圧、内臓の働きをコントロールするといった作用があります。
 このため、体調や精神状態を向上させたり、つらい月経痛や更年期障害の予防にも効果があるといわれています。
おもな成分  デセン酸、たんぱく質、ビタミンB群の他に、ビタミンA・C・E、さらにカリウム、マグネシウム、カルシウム、銅、鉄、リンなどを含みます。その他、まだ科学的に解明されていない物質が含まれています。
豆知識 ローヤルゼリーは、働きバチの喉頭腺から分泌されるミルク状の物質で、ハチの幼虫の生後3日間の食糧となるが、女王バチになる幼虫に対しては、その後も成長のための食糧として使われる。
ローヤルゼリーは細かい不純物を除去する濾過の工程を経て凍結乾燥などにより調製され、その成分は採取する土地や気候によっても異なる。
ローヤルゼリーの中国語名は「蜂皇漿」である。
俗に「体質を改善する」、「免疫能を向上させる」、「若返る」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。
安全性については、各種アレルギー反応が起こる可能性があり、喘息やアトピーの患者に対しては使用すべきでない。
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