くすりの村源

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サプリ豆知識

【 ウコン アキウコン】 [読み]うこん あきうこん [学名]Curcuma longa、ハルウコン[学名]Curcuma aromatica

ウコンは平安時代中期に中国から渡来したショウガ科の植物で、インド、中国、インドネシアなどの熱帯の国々で広く栽培されています。一般にウコンという名称がつくものには、アキウコン、ハルウコン、ムラサキウコン、ジャワウコンがありますが、正式な和名の「ウコン」は香辛料として用いられるアキウコン(Curcuma longa)をさします。

こんな人にお勧め お酒をよく飲む人・タバコをよく吸う人・生活習慣病が気になる人
主な働き ウコンの効能として最も知られているのは肝機能の改善です。これは主成分のクルクミンという成分の働きによるもので、胆汁の分泌を促し、GOT/GPT値を下げます。
 クルクミンは抗菌作用、抗脂血症作用、利尿作用、胆嚢運動促進作用、抗炎症作用も示唆されています。
 精油成分は胃酸分泌促進作用があり、消化機能を改善します。
主な成分 アキウコンとハルウコンでは成分が異なります。
アキウコンはクルクミンを0.3%と精油成分を1~5%含み医薬品原料に指定されています。一方、ハルウコンはクルクミンが10分の1しかなく、その他の成分も微妙に異なっていて、医薬品原料には指定されていません。
そこで、クルクミンの作用(肝機能改善)を期待する時にはアキウコンを、精油成分(消化機能改善)を期待する時にはハルウコンを使用します。
注意すること ・GOT/GPT改善作用は肝細胞の機能まで抑制してしまう傾向があるので、多量に長期連用する際には充分な注意が必要です。
・胆道閉塞や胆石を悪化させる事があります。
・胃酸分泌を促進するため、胃酸過多や胃潰瘍の方では症状を悪化させることがあります。
・調味料として食べるよりも多量に摂取すると子宮収縮を促進しますので、妊娠中の女性は多量摂取を控えてください。
豆知識 アキウコンは初秋に淡緑白色の花をつけ、健胃・利胆剤として使われてきました。
別名ターメリックとも呼ばれ、カレーのスパイスとして一般家庭で繁用されています。また、アキウコンで染めた布には抗菌作用があることから平安時代から大変珍重されてきました。
ハルウコンは晩春に淡赤紫色の花をつけ、駆於血剤としての効用があるといわれています。
参考 熊本県薬剤師会DIニュースNo.234

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