くすりの村源

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サプリ豆知識

【バレリアン】 [読み]ばれりあん (別名:セイヨウカノコソウ) [英]Valerian [学名]Valeriana officinalis オミナエシ科[カノコソウ属]

バレリアンはヨーロッパ原産で、高さ40~80cmになる多年草(花期は5~7月)です。古代ギリシャ時代から神経の高ぶりを抑える植物として用いられていて、江戸時代に蘭方薬として渡来し、のちに「カノコソウ(吉草根)」として日本薬局方に収載されています。近年は日本、サハリン、朝鮮半島、台湾等でも栽培されていますが、ヨーロッパ産の種とは異なり、主な成分の含有量も多少異なっています。

こんな人にお勧め 精神的ストレスにお悩みの方、不眠にお悩みの方。
主な働き ・セイヨウカノコソウは睡眠の1時間前までに400mgを摂取すると寝付くまでの時間を短縮し、睡眠の質が向上したという報告があります。なお、セイヨウカノコソウとレモンバームとの組み合わせは、健康な人における睡眠の質と量を改善することが示唆されています。
・医療用睡眠薬の使用を中止した患者の、睡眠の質を改善します。ただし、有意な効果が出るまでに数日から4週間かかることもあります。・不安に対して経口摂取で社会的不安、不安障害の人が訴えるストレスを改善することが報告されています。 日本産カノコソウにはアズレン骨格を持つ特有成分kessylalcohol、kessoglycolなどのエステルを含むものがある。その他アルカロイド、アクチニジン、バレリン、コリン、タンニン、樹脂など。nobilin, 1,10-epoxynobilin, 及び3-dehydronobilin 。
・コミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)で承認されているセイヨウカノコソウ乾燥品では、モノテルペン類、吉草酸などのセスキテルペン類(sesquiterpenes)からなる精油を含み、治療目的での処方薬では、熱に弱く化学的に不安定な成分のバレポトリアツムは含まれていない。
主な成分 ・根にはバレポトリアツム、配糖体、精油(4~8%)(bornyl isovalerate(主成分約90%)、ピネン、テルネオール、ボルネオール(berneol)、camphene、dipenteneなどのテルペノイド及びこれらの酢酸、吉草酸、イソ吉草酸エステル)を含み独特の匂いがあります。
注意すること 安全性については、過剰摂取により頭痛、動悸、麻痺、筋肉の痙攣を起こし、長期に経口摂取すると習慣性を得ることがある。また、セイヨウカノコソウを摂取した後は眠気の心配があるので、車の運転や機械の操作は注意すべきである。

次回のチラシ掲載日までお待ちください(毎月24日)