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【肉ばなれ(挫傷)】
[読み]にくばなれ(ざしょう)
症状
運動中・運動後にふくらはぎが痛む、太ももの筋肉が痛む、または物を投げた時に二の腕が痛い、背中が痛いという症状がおこり、激しい痛みや腫れ、内出血などで、患部を伸ばすと痛みが増強するのが特徴です。
肉ばなれは、筋肉が瞬間的に強く収縮した結果、その強い引っ張り力によって、その筋肉自体が断裂するものです。肉ばなれといっても、筋肉のごく僅かの小さな線維が断裂している程度から、筋肉が大きく断裂している重症のものまであります。
もし筋肉の損傷がごく軽度であれば、1週間もすればもとどおりになるでしょう。しかし、受傷した時の症状で損傷の大きさを判断することはできません。受傷直後は痛みがあまり無くても、時間の経過とともに血腫が形成されて腫れや痛みが強くなり、関節の動きが制限されてくる場合が少なくありません。そのような時は整形外科医に診てもらいましょう。
応急処置
肉ばなれに見舞われた際は、速やかに応急処置を施します。
(1) | 患部に負担をかけないような状態にし、サポーターをはめるか伸縮包帯を巻いて圧迫する。(テーピング技術のある人がいれば巻いてもらうと良い) |
(2) | 固定した安定な状態のまま、氷嚢か濡れタオルで冷やす。 |
(3) | 痛みが和らいだら温浴マッサージなどで血液循環をよくする。 |
※ | 2~3週間で自然に治りますが、しばらく激しい運動は避けましょう。痛みがひかない時には、整形外科の受診を。 |
※ | すぐ病院へ行く時は、自分で歩かないようにします。補助してくれる人に連れてってもらい、患部は冷やして固定したままで。 |
養生
肉ばなれとは、「筋繊維」や筋肉を包む「筋膜」、筋肉を構成する「筋繊維束」が部分的に切れたり、過度に伸びた状態。
筋肉の柔軟性が悪いために筋肉が強く収縮したとき、急激に引き伸ばされ、肉ばなれが起こります。
ウォーミングアップが不十分なときや、筋肉が疲労しているときに起こりやすくなります。