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【過呼吸症候群】
[読み]かこきゅうしょうこうぐん
症状
呼吸が速く浅くなって、空気を吸い込みすぎる状態になり、頭痛やめまい、手の指先や口のまわりのしびれ、呼吸困難、失神など、さまざまな症状が起こります。
呼吸をしているのに空気が吸い込めないと感じて、「このまま死ぬのでは…」といった恐怖にかられます。
男性よりも女性、しかも若い世代に多く見られますが、これが命にかかわることはありません。
原因
血液中の二酸化炭素が少なくなったために、このような症状がおこります。
発作のきっかけは、心にかかえている不安や興奮、緊張、恐怖といったストレスで、これが自律神経や呼吸中枢に影響します。時には肉体的な疲労から起こることもあります。
呼吸が苦しいと感じてしまうと、その不安感からよけいに呼吸をしようとします。それがさらに症状を重くするといった悪循環をもたらします。
応急処置
発作が起きたときは、紙袋を口にあてがい、袋の中で呼吸を行なうペーパーバッグ法が有効です。 血液中の二酸化炭素を増やすことができ、発作はしだいに治まります。(ビニール袋は絶対にダメ) 発作を何度も経験した人は、どんなことがきっかけになって、どんなふうに治まるかが自分でわかってきます。たとえば、ペーパーバッグ法を行いながら好きな音楽を聴くとか、常に精神安定剤を持ち歩いて心に余裕をもつとか、自分なりの方法が見つかるはずです。 一度うまく対処できれば、それが自信につながり、徐々に発作も軽くなっていきます。 |