コーヒーと妊娠
コーヒーや紅茶は、カフェインを含んでいて妊娠中に飲むと胎盤を簡単に通過して赤ちゃんに取り込まれます。
カフェインを含むコーヒーを1日8杯以上飲んでいる妊婦は、全く飲まない妊婦に比べ、死産(妊娠満28週以後)の確率が3倍も高いという発表もあります。(デンマーク)
そのため、毎日大量に飲む方はコーヒーの減量が必要です。
妊娠中、カフェインは子宮や胎盤の血管を収縮させ、胎児が低酸素症になったり、低体重出生児が生まれる可能性があります。胎児の心臓の血管に直接作用して、頻脈や不整脈を起こす可能性があるともいわれています。しかし、コーヒーや紅茶にはストレスを弱める作用があり、一日3杯以内が適量で、この量であれば逆に死産が減るという発表もあります。
さらに、赤ちゃんはカフェインを排出する力が弱く、蓄積する傾向があり、産まれてからいらいらしやすくなったり落ち着きが無くなったりします。
また、お茶にも緑茶、ほうじ茶、中国茶など種類にかかわらず、カフェイン、タンニンが大なり小なり含まれています。緑茶に含まれるカフェインは蓄積しにくい(?)という説もありますが、カフェインを多く含む抹茶や玉露、煎茶などは飲みすぎないように注意しておいたほうが無難でしょう。
ちなみに、お茶の中でカフェイン、タンニンともに含有量が少ないものは玄米茶です。
また、コーヒーや紅茶にはテオフィリンという喘息に使うお薬と同じ成分が含まれているので喘息治療中の妊婦さんは飲まないようにしたほうが良いでしょう。
参考:千葉市柏木産婦人科内科医院ホームページ
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