くすりの村源

傷の最新治療法

[閉鎖療法 別名:湿潤療法]
すりむき傷、小さな切り傷程度なら、まず水道水でよく洗います。
その上から食品用のラップ(サランラップ、クレラップなど)を貼って、周囲をテープで止めておきます。
そのままでもいいですが、上からタオルやガーゼ(直接傷にあたらなければいいです)、紙おむつなどをあてて余分に出てきた液を吸い取るようにします。夏でしたら、1日2回くらい交換してください。交換の時、水道水で洗ってください。以上で綺麗に治ります。
市販薬でも、被覆剤と同等品がでています。商品名“キズパワーパッド”です。キズが3倍早く治る、と宣伝していますね。あながち嘘ではありません。普通の傷絆創膏を貼るより早く綺麗に治ります。
つまり

  傷を、消毒してはいけない。
  傷を、乾燥させてはいけない。水でよく洗った方がいい。
  傷に、ガーゼを当ててはいけない。
  かさぶたは、傷の治癒を遅らせる。

傷口を見るとジクジクした液がしみでています。この液には傷を早く治すための成分や細胞が含まれていて、このジクジクは傷を治そうとする細胞が最も働きやすい環境なのです。消毒薬はこの細胞にとって有害で、消毒するとばい菌だけでなく細胞までも殺してしまうのです。
ガーゼを当ててジクジクを吸い取ってしまうと、傷口は乾燥して治りにくくなります。

次回のチラシ掲載日までお待ちください(毎月24日)