くすりの村源

妊娠中に飲まないほうが良い薬

お母さんが妊娠中に薬を飲むと、胎盤を通って薬は赤ちゃんの身体に入ります。赤ちゃんの肝臓や腎臓の機能はまだ未熟なので、薬を代謝し排泄することがうまくできません。
赤ちゃんの身体に薬が蓄積したり、羊水に排泄できても再吸収されて悪循環が続きます。
しかし、全ての薬が赤ちゃんに悪影響を与えるとは限りません。
どうしても薬が必要なら、産婦人科医に相談しましょう。
また、薬を飲んだあとで妊娠がわかったら、医師又は薬剤師に相談しましょう。
妊娠周期により薬の影響は異なります。

服用時期
最終月経開始日から
影 響
無影響期
0~27日
もし薬で影響を受けると着床しなかったり、流産しますので、結果として影響は現れません。
ただし、体内に残留する薬や生ワクチンなどは影響を残す可能性があります。
絶対危険期
28~50日
胎児の中枢神経、心臓、消化器、四肢など重要な器官が形成される、妊娠期間中最も大事な時期。
特にホルモン剤、睡眠薬、精神安定薬、ビタミンAは要注意薬の代表。
服薬は避けるべき。
相対危険期
51~84日
手指や心臓などはまだ完成していない。
薬の服用は医師に相談。
比較危険期
85~112日
性器や口蓋などなどはまだ完成していない。
薬の服用は医師に相談。
潜在危険期
113~出産日
奇形発生はほとんど無いが、胎児の機能的発育に影響が生じることが多い。
発育を阻止するような薬は避けるべき。
薬の服用は医師に相談。

OTC薬の成分は、そのほとんどが妊娠中の安全性がはっきりしていません。
その中で下記の成分については危険性が明確なので気をつけましょう。

  ブロムワレリン尿素、カフェイン、アスピリン、イブプロフェン、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン、センナ、センノシド、ロートエキス、ビタミンA、塩酸メクリジン、ジフェンヒドラミン・ジプロフィリン配合剤(トラベルミン)

 

薬ではありませんが飲酒、喫煙、コーヒー多飲は胎児の知能や発育に悪影響を与えることがわかっています。お母さんがたった一回泥酔しただけで、知能が低い赤ちゃんになってしまうこともあります。

次回のチラシ掲載日までお待ちください(毎月24日)