妊娠中-便秘薬
妊娠・授乳期の便秘薬服用はかかりつけ医にご相談ください。
妊娠初期に盛んに分泌される女性ホルモン(プロゲステロン)は腸の動きを抑制するため、妊婦は便秘がちになります。妊娠中期から後期になると今度は胎児がおなかで成長するため、腸を圧迫して便秘が続きます。
妊娠期に便秘薬を使用すると骨盤内充血を起こし、子宮の収縮を促して早流産を起こす恐れがあると言われています。原則として使用してはいけません。漢方薬も決して安心できません。
浣腸は妊娠末期に人工的に陣痛を起こしたり、弱い陣痛を強めたりする際に補助的に実施することからわかるように、強い陣痛催起作用を持っていますので、妊娠後期の浣腸は医師の指示がない限りは使用しないでください。
まずラキソベロンで腸の動きを活発にして排出し、同時に毎食後に酸化マグネシウムを飲んで便を柔らかくして、排便をスムーズにするという方法もあります。
なお、食品になりますが、マービーキャンデー(オリゴ糖)を1日10~15粒、1~2週間摂取すると、腸内のビフィズス菌が増えて腸内環境が良好になり、便秘が改善します。他のオリゴ糖製品でも同様の効果が期待できます。
また、ニガリも塩類下剤としての効果が期待できます。
便秘と痔によいヨガもあります。まず、両足の裏を合わせて座ります。両手で足を包み込むように持ち、ゆっくりゆりかごのようにカラダをゆすりましょう。呼吸は楽に、吐く息を長くするようにします。腸や肛門が刺激されて便秘解消に役立ちます。痔の予防にもなります。