サプリ豆知識
【アスタキサンチン】
[読み]あすたきさんちん
[英]Astaxanthin
こんな人にお勧め | パソコン操作などで目が疲れる作業をする方。視力の衰えを感じる中高年の方。激しい肉体疲労やスポーツをする方。 |
---|---|
主な働き | ビタミンEの約1000倍、β-カロテンの数十倍の抗酸化力を示します。 1)1日6~12mg摂取を4週間継続したところ、眼精疲労や視力の調節改善が見られたとの報告がありました。 2)1日4~12mg摂取を継続したところ、裸眼視力の改善と調節緊張時間の短縮が見られたとの報告があります。 3)運動部員に1日6mg摂取させたところ、運動負荷後の深視力とフリッカー値の改善が認められた。また、血中乳酸濃度の低下が認められたという報告がありました。 4)1日3.6mg以上摂取すると、血中LDL酸化時間が延長したという予備的な報告がありましたが、これはまだ未確定です。 |
注意すること | 他のカロテノイド(ニンジンやトマトなど)と一緒に食べるとアスタキサンチンの吸収が阻害されるかもしれません。 視力減退がみられたとの報告がありますので、服用中は視力に注意しましょう。 |
おもな成分 | カニ、エビなどの甲殻類に見出される赤いカロテノイド類のひとつ。遊離の状態あるいはエステルとして存在するほか、タンパク質と結合して種々の色素タンパク質として存在します。これら色素タンパク質はかなり不安定で、加熱したり、有機溶媒が作用すると容易に分解して赤色に分子式C40H52O4、分子量(MW)596.85。融点215~216℃。 |
豆知識 | 藻などの微生物が強烈な紫外線から身を守るために、アスタキサンチンを作ると考えられています。それを食べる鮭や鯛、エビやカニなど甲殻類は、食物連鎖によって色素が濃縮されて鮮やかな赤色をつけるといわれていて、それらもまた、紫外線や運動により発生する活性酵素の除去に関わっているようです。 |
参考 | EBサプリメント 機能性成分の可能性[1]、薬事日報2007年5月30日 |