サプリ豆知識
【アロエ(キダチアロエ)】
[読み]あろえ(きだちあろえ)
[英]Tree Aloe, Krantz Aloe, Candelabra Aloe [学名]Aloe arborescens Mill. (ユリ科)
こんな人にお勧め | 便秘がちな人・食欲がない人・花粉症が気になる人 |
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主な働き | 一般の家庭でもみられるアロエは、内服にも外用にも用いられます。 1日1回50~300㎎を就寝前に服用すると、主成分アロインが腸内細菌で活性化されて大腸粘膜を刺激し、強力な緩下剤として便秘を改善します。 食欲がない、胃が重い、むかつくなどの症状の時には、すりおろしたものを飲むと苦味成分である、アロイン、アロエニンが胃液の分泌を助け、食欲不振の解消に効果があります。また、殺菌作用や血糖値を低下させる作用、免疫調製作用等が示唆されています。 外用により鎮痛抗炎症作用・火傷や創傷の治癒促進作用があります。 |
おもな成分 | アロエ類はいずれも同様の成分を持ち、使い方も同じです。薬用アロエ(アロエの葉から得られる苦い汁を濃縮したもの)にはアントラキノン配糖体アロイン(aloin=barbaloin)、アントラキノンのアロエエモジン(aloe-emodin)、サリチル酸化合物(salicilate components)、乳酸マグネシウム(magnesium lactate)、樹脂を含みます。 ゼリー状物質にはグルコマンナン、多糖類のほか、ステロイド、有機酸、酵素、抗生物質、アミノ酸、サポニン、ミネラルも存在すると言われています。なかでもアロインは苦味成分で、緩下活性、殺菌作用を有します。 |
気をつけること | ジギタリスなどの強心剤との併用により強心剤の毒性がたかくなります。また、利尿剤やステロイドとの併用により、低カリウム血症をおこすことがあります。 妊婦・授乳婦、月経時、12歳以下の小児、腎疾患・痔疾患のある方、腸閉塞や原因不明の腹痛がある方は服用しないで下さい。 |
豆知識 | アロエの薬用植物としての利用は古く、史実としてはアレキサンダー大王が遠征の際に将兵の健康維持のため携帯していたり、皇帝ネロの侍医ディオスコリデスの書いた「ギリシャ本草」にも記されています。アロエは熱帯原産の多年生多肉植物で多くの種類があります。一般にはキダチアロエ、アロエベラ、ケープアロエがよく知られています。 ・キダチアロエ(Aloe arborescens Mill.)は宣教師が鎌倉室町時代に日本に持ち込んで民間薬として普及したもので、緩下作用や、殺菌作用をもつ苦味成分(アロイン)が多く、「医者いらず」の別名があります。 ・アロエベラ(Aloe barbadensis Mill.)は欧米由来で葉が大きく厚い種類。西インド諸島(キュラソー島)原産であることからキュラソーアロエとも呼ばれています。葉肉のゼリー状の部分はヨーグルトなどの食品に利用されています。また外用により痛みや火傷の回復を早めるといわれています。 ・ケープアロエ(Aloe forex Mill.)は日本薬局方で規定され下剤としての成分が多い種類です。 |