サプリ豆知識
【ニンニク】
[読み]にんにく
(セイヨウニンニク、ガーリック、大蒜) [英]Garlic [学名]Allium sativum (ユリ科)
こんな人にお勧め | 疲れが気になる人・体力の衰えが気になる人・コレステロールが気になる人・風邪を引きやすい人・トイレが近い人 |
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主な働き | ニンニクの有効成分のひとつはニンニク臭を発するアリシンで、強力な殺菌作用があります。アリシンは、疲労物質を代謝するビタミンB1の吸収を高め、新陳代謝を盛んにする働きがあるので、疲労回復やスタミナをつけるのに効果があります。また、食欲減退や消化不良の時にニンニクを食べると、アリシンが胃の粘膜を刺激するので胃液の分泌が高まり、胃の働きを活発にします。 最近ではもうひとつの有効成分であるスコルジニンが、悪玉コレステロールを低下させ、動脈硬化を予防する効果も報告されています。 1)血小板凝集能を下げて血液をサラサラに保ち、繊維素溶解により血栓を予防します。 2)血中脂質を低下させ、老化による血管の変化を防ぎます。 3)高血圧の方が4週間連続摂取したところ、5-7%ほど血圧が下がったとの報告があります。 4)胃がん、大腸がん、前立腺がんに対する予防効果があるといわれています。ただし肺がんと乳がんに対しては予防効果がありません。 5)外用で白癬菌(いわゆるミズムシ)に効果があるとの報告があります。 |
おもな成分 | 精油、ビタミンA、B1・B2、C、脂肪、アミノ酸。精油中のアリイン(alliin)は麟茎を切ったりつぶしたりするとニンニク臭物質アリシン(allicin)に変わり、空気にさらされると抗菌作用をもつ二硫化アリル(アリルシステイン(S-allyl cysteine), アリルメルカプトシステイン(S-allyl mercaptocysteine))に変わります。油で加熱するとアジョエン(ajoen)を生じます。 |
注意すること | 食事のなかで摂取する量では安全と考えられます。 ・出血傾向が高まることが考えられるため、血液凝固系に障害のある人は禁忌。 ・小児・妊婦・授乳婦はサプリメントとしての摂取をさけること。授乳婦は生ニンニクの摂取を避けること。 ・口や胃腸の炎症、胸焼け、鼓腸、吐き気、嘔吐、下痢がおこることがあります。 |
医薬品等との相互作用 | ・ワルファリンなどの抗血液凝固薬や、アスピリンなどの抗血小板薬を服用している方では、これらの薬剤の作用を強めるおそれがありますので、ニンニク摂取を避けること ・経口避妊薬など多くの薬剤は、ニンニクが薬物代謝酵素を誘導し、薬剤の薬効が減弱する可能性があります。 |
豆知識 | ニンニクは西アジア~地中海沿岸の原産で、全草に強い臭気があり、長く扁平で0.5-1.5cm幅の頑丈な葉を持つ多年草です。世界中で広く栽培され、食されている香味料で、俗に「強壮作用がある」、「抗菌作用がある」などといわれています。 |