くすりの村源

登録番号 T7400001001545

サプリ豆知識

【マリアアザミ(別名 オオアザミ・オオヒレアザミ・ミルクシスル)】 [読み]まりああざみ [英]Milk thistle [学名]Silybum marianum(L.) Gaertn. (キク科)

こんな人にお勧め お酒をよく飲む人
主な働き 1)マリアアザミの果実は俗に「肝臓、膵臓の疾患に効く」などといわれ、慢性肝炎、肝硬変に対する作用などの有効性が示唆されています。
2)毒キノコや化学物質など毒性が強いものから肝臓を守り、ダメージを受けた場合に回復を助ける働きがあることがわかっています。
3)アルコール性肝障害の治療の補助になるという点で、複数の研究で有用性が示唆されています。
4)アルコール性肝硬変や糖尿病患者でのインスリン抵抗性の改善に対し、マリアアザミ成分のシリマリンが役立つという臨床的な証拠も複数示されています。
5)マリアアザミの主な成分シリビンとフォスファチジルコリンの混合物は、慢性肝炎の患者の肝機能試験の項目[ビリルビン、アルカリフォスファターゼ、γGTP、ALT(GPT)、AST(GOT)]を7日間で改善したとの報告があります。
おもな成分 種子の成分はシリマリン(Silymarin)と呼ばれる4種のフラボノリグナン類(flavonolignans)すなわちシリビニン(silybinin)またはシリビン(silybin)、イソシリビニン(isosilybinin)、シリクリスチン(silichristin )、シリジアニン(silidianin)からなり、約70%はシリビニンです。他に多量のリノール酸(linoleic acid)、オレイン酸(oleic acid)、ミリスチン酸(myristic acid )などからなる不揮発性油を16-18%含んでいます。
注意すること ・キク科植物にアレルギーの人はアレルギー症状を起こすことがあります。
医薬品等との相互作用 ・肝臓の薬物代謝酵素チトクローム(Cytochrome)P450を阻害すると考えられます。併用に注意を要する医薬品が多数ありますので注意してください。
・マリアアザミniはエストロゲン様作用があります。乳がんなどの女性ホルモン感受性のがんを持つ人は使用を避けてください。
豆知識 マリアアザミは南ヨーロッパ、北アフリカ、アジアに広く生息する2年草で、ヨーロッパでは2000年以上も前から、主に肝臓の疾患などに対して、薬用部分である果実(オオアザミ実)が使用されてきました。マリアアザミの中国語名は「乳薊子」です。
ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、オオアザミの消化不良に対する使用を承認しています。安全性については、適切に摂取する場合には安全性が示唆されていますが、まれに下痢や胃腸障害、アレルギーなどを起こすことがあります。

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