サプリ豆知識
【レシチン(ホスファチジルコリン)】
[読み]れしちん
[英]Lecithin [学名]Phosphatidylcholine
主な成分 | ホスファチジルコリン(phosphatidylcholine)、ホスファチジルエタノールアミン (phosphatidylethanolamine)、ホスファチジルセリン(phosphatidylserine)、ホスファチジルイノシトール(phosphatidylinositol)の他、トリグリセリド、脂肪酸、炭水化物など。 |
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豆知識 | レシチンは卵黄、大豆、酵母、カビ類などに含まれるリン脂質である。人の体内のリン脂質としては最も多く、細胞膜などの生体膜や脳、神経組織の構成成分として重要である。厳密にはホスファチジルコリンを意味する。しかし、健康食品の分野ではホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール(いずれもリン脂質の仲間)の他、トリグリセリド、脂肪酸、炭水化物などを含むものをレシチンと呼んでいる。その含有成分比は原料によって異なる。例えば、卵黄レシチンはホスファチジルコリンを69%、ホスファチジルエタノールアミンを24%含み、大豆レシチンはホスファチジルコリンが24%、ホスファチジルエタノールアミンが22%と19%のホスファチジルイノシトールを含む。レシチンは食品や医薬品の添加物、乳化剤、抗酸化剤などとして幅広く用いられている。レシチンは、俗に「血中コレステロールや中性脂肪を低下させる」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。安全性については、経口摂取で下痢、吐き気、腹痛などの悪影響が報告されている。また、妊娠中・授乳中の安全性については信頼できるデータが十分ではないことから、通常の食物中の含有量を超える摂取は避けるべきである。 |