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【ぎっくり腰】
[読み]ぎっくりごし
症状
「ぎっくり腰」の正式名称は「急性腰痛症」です。
ぎっくり腰では、腰が痛むだけで、脚のしびれや麻痺はありません。腰を押すと痛むことはありますが、腫れはありません。
しびれがあったり、安静にしても痛みがひどい時には整形外科を受診して下さい。
原因
「ぎっくり腰」のきっかけは、急に重い物を持ち上げた時、同じ姿勢を長く続けた後に急に動いた時、高いところの物を背伸びをして出し入れした時などに起こることが多いようです。
特に同じ姿勢を長時間続けると、筋肉や靱帯が硬くなっているのでちょっとした動作でも障害される場合があります。
これは腰のまわりの筋肉や靱帯に無理な力が加わってこれらの組織が障害され、筋肉や靱帯内に出血やむくみなどが起こり、神経を圧迫する事で激しい痛みが起こります。
応急処置
痛みが強い時は、まず安静が大切です。
・ | 腰に負担がかからない姿勢にします。 横向きに寝てひざを曲げる。もしくは仰向けに寝てひざの下に丸めた座布団などを置き、ひざを高くします。 |
・ | 腰にさらしをきつめに巻くと痛みが楽になります。 |
・ | 局所の血流を抑えるために冷やすのも効果的です。 |
* | ぎっくり腰は安静を保てば、普通1週間以内で痛みが引きます。その後も疼痛(ずきずきする痛み)や足のしびれ感が残るときは、腰椎椎間板ヘルニアが疑われます。 |
養生
「ぎっくり腰」の直後にマッサージをしたり、暖めたりすることは逆効果です。
4~5日で痛みが軽くなってきたら、硬くなった筋肉をほぐすために徐々に体を動かしたり、お風呂で暖める事も効果的です。
備考
*ぎっくり腰の予防と再発防止策として、下にある物はひざを曲げ、腰を落として持ち上げましょう。長い立ち仕事では腰の負担を軽くするため、片方の足を15cmくらいの低い台に乗せましょう。