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【アキレス腱切断】
[読み]あきれすけんせつだん
症状
アキレス腱はふくらはぎの筋肉の下端部にある踵の腱です。
アキレス腱切断の多くはスポーツ中に起こり、足を踏み込んだ時に、自分はボールを追いかけているのに、後からパーンとボールを当てられたような音を感じ、又は後ろからいきなり誰かに蹴られた様な感じを受け、足首を動かすことは出来るが、つま先立ち、ジャンプが出来なくなり、歩行不能になります。
腫れと痛みが有り、断裂した部分の皮膚表面がへこんでいるのが見てわかります。
小児には起こりません。
危険性
40歳前後で、運動不足の人で起こりやすい。
応急処置
歩かせない!
(1)うつぶせに寝かせ、くつや靴下を脱がせて安静に。
(2)足の甲を伸ばした状態でそえぎをあて、むこうずねから足先まで固定し患部を冷やす。
⇒なるべく早く整形外科の受診を。
養生
予防は、ふくらはぎのストレッチングにつきます。
腱断裂は1/3がウォーミングアップの不足で発生しますが、2/3は受傷以前からずっとアキレス腱痛を感じており、腱の変性があったことが原因と考えられます。
腱の変性は運動すれば一時的に痛みが消えますが、これを続けると回復不能になります。痛みがあるうちは運動しないことが重要です。
靴底が柔軟な靴を選び、かかとの部分が厚くなった装具を挿入し、腱の張力を減らしてかかとを安定させます。
備考
もとどおりに回復するには半年以上かかります。