くすりの村源

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【ガス中毒】 [読み]がすちゅうどく

症状

一酸化炭素…… 一般に密閉部での不完全燃焼、自動車の排気ガス、都市ガスの吸入などで発生する。ガスは空気より重く、無臭。軽症では頭痛、悪心、嘔吐など。重症では意識障害から昏睡、心停止。
プロパンガス… ガス漏れ等で発生。ガスは空気より重く、無臭、無毒。症状は酸素欠乏や窒息、高濃度では麻酔作用
硫化水素……… 火山活動、石油化学工場(工業過程の副産物)、下水処理場(細菌の分解産物)などで発生。硫黄泉の温泉で窪地に入って死亡した例がある。ガスは無色で空気よりやや重く、「腐ったタマゴの臭い」と表現される刺激臭を有する。しかしこの刺激臭は濃度がたかくなると嗅覚麻痺により感じなくなり、「無臭」と誤解する。
中毒は硫化水素ガス濃度が高くなったときに突然発生。軽症では頭痛、めまい、歩行時のふらつきなど。重症では意識障害、けいれん、昏睡、呼吸筋麻痺により死亡。
塩素ガス……… 家庭用漂白剤の混合使用により発生することがある。ガスは特有の臭気をもち、黄緑色で、空気より重く、水溶性。 粘膜の炎症、とくに吸入により生じる肺水腫に注意する。

危険性

意識障害、昏睡、死亡

原因

一酸化炭素
プロパンガス
硫化水素ガス
塩素ガス
その他

応急処置

新鮮な空気のところに傷病者を運び出し、衣類を緩める。
気道確保をし、呼吸が止まっていたら直ちに人工呼吸を行う。
体を起こし、ゆすったりすると、吐くことが多いので、静かに運ぶ。
酸素吸入や、人工呼吸をしながら、医療機関に搬送する。

次回のチラシ掲載日までお待ちください(毎月24日)