くすりの村源

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サプリ豆知識

【オリゴ糖】 [読み]おりごとう oligosaccharide

こんな人にお勧め 便秘がちな人・お腹をこわしやすい人・免疫力の低下が気になる人・アレルギーが気になる人
オリゴ糖とは 澱粉やセルロースなどの「多糖類」は消化酵素によって次第に小さく分解され、最終的にブドウ糖や果糖などのこれ以上小さくならない「単糖」になって小腸から吸収されます。消化途中の、「単糖」が2~10個連結したものが「オリゴ糖」と総称されています。
主な働き 最近注目されている「オリゴ糖」はヒトの消化酵素では分解されずに大腸まで到達し、腸内細菌、中でも腸内の有用菌であるビフィズス菌や乳酸菌の栄養となって、それらを増殖させ、腸の調子を整えるなど健康の維持、増進に役立つタイプのものが多いようです。
 腸の中にビフィズス菌や乳酸菌が増えると、便秘や下痢が解消され、免疫能も正常化しますので、各種アレルギー症状にも好影響を与えるといわれています。
 オリゴ糖の種類によっては、カルシウムの吸収促進作用や免疫調整作用も報告されています。
豆知識 ●フラクトオリゴ糖 [英]Fructo-oligosaccharide [学名]Fructo-oligosaccharide
 アスパラガス、ニンニク、ゴボウ、タマネギなどの野菜類や蜂蜜にも含まれています。甘味度はショ糖の約30~60%です。フラクトオリゴ糖は、ショ糖にフラクトースが1~3個結合した難消化性のオリゴ糖で、ビフィズス菌の栄養となり、菌を増殖させて便通を改善するとともに、カルシウムの吸収を促進する作用や、腸内免疫能を向上させる作用が示唆されています。
乳果オリゴ糖 (ラクトスクロース) [英]Lacto-sucrose [学名]Lacto-sucrose
●乳果オリゴ糖は、ラクトスクロース、乳糖果糖オリゴ糖とも呼ばれ、乳糖とショ糖を構成糖とするオリゴ糖です。オリゴ糖の中では一番甘く、砂糖の60~80%ありますが、ほとんど消化されないので、ダイエットに最適とされています。腸内でビフィズス菌を増殖させて便通を改善するとともに、脂肪の吸収を阻害して高脂血症や肥満を予防する作用もあります。ただし、摂りすぎあるいは体調により、おなかが緩くなることがあります。
●大豆オリゴ糖 [英]Soya-oligosaccharide [学名]Soya-oligosaccharide
 大豆オリゴ糖は大豆から水で抽出したときに含まれる各種のオリゴ糖類の総称で、他のマメ科植物にも含まれています。代表的なものはスタキオースとラフィノースで、甘味度は砂糖の70%、カロリーは砂糖の半分程度で、ヒトの消化酵素で分解されないため、少量でビフィズス菌を増殖させて、便性・便通を改善します。
●キシロオリゴ糖 [英]Xylo-oligosaccharide [学名]Xylo-oligosaccharide
 自然界ではタケノコ等に少量含まれています。食物繊維キシランを可溶化し、消化酵素を作用させて製造した人工のキシロオリゴ糖は飲料、菓子、乳製品等に添加されています。オリゴ糖類の中では難消化性で、最も少量で整腸作用を発揮し、血清コレステロール低下作用、ミネラル吸収促進作用があるといわれています。
●ガラクトオリゴ糖 [英]Galacto-oligosaccharide [学名]Galacto-oligosaccharide
 母乳や牛の初乳の中に含まれ、甘味度は砂糖の40%です。ガラクトースを主成分とするオリゴ糖の総称で、腸内ビフィズス菌の増殖を強力に増強して下痢や便秘を改善するとともに、タンパク質の吸収促進、脂質代謝改善、ミネラルの吸収を亢進します。虫歯や歯垢の原因にならないともいわれています。
●イソマルトオリゴ糖 [英]Isomalt-oligosaccharide [学名]Isomalt-oligosaccharide
 蜂蜜や味噌、しょうゆ、清酒に含まれています。甘味度は砂糖の50%で、旨味とコクがあります。他の糖類に比べて熱や酸に強く、発酵しにくいため、味噌や酒に添加すると防腐剤としての効果もあります。腸内の酵素により緩やかに分解され、ビフィズス菌の増殖を増強して便性・便通を改善します。
●ニゲロオリゴ糖 [英]Nigerooligosaccharide [学名]Nigerooligosaccharide
 黒麹カビが産生する糖の分解物から発見されたもので、サケビオースとも呼ばれます。発酵食品の芳醇なコクや味をもたらす糖質で、清酒、蜂蜜、麹汁、ビールなどにも含まれています。グルコースを構成糖とし、その分子内にα-1,3-グルコシド結合を1個以上もっているオリゴ糖の総称です。
 他のオリゴ糖と違って、消化酵素による分解を受けやすく、乳酸菌やビフィズス菌を増やす性質はありません。しかし、健常高齢者の免疫機能を増進するという報告があり、注目されています。
参考 古泉秀夫、健康食品Q&A(2003年㈱じほう)

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