くすりの村源

登録番号 T7400001001545

サプリ豆知識

【コエンザイムQ10】 [読み]こえんざいむきゅーてん ( CoQ10,キューテン、ユビキノン、ビタミンQ) [英]Ubiquinone (UQ) [学名]Ubiquinone (UQ)

こんな人にお勧め 動悸、息切れが気になる人・体力の衰えが気になる人・疲れが気になる人・老化が気になる人・美容が気になる女性・ダイエットをしている人など
主な働き コエンザイムQ10(CoQ10)はユビキノンとよばれる脂溶性のビタミン様物質で、体内でも合成されています。ユビキノンの中でもCoQ10が動物に存在する型です。コエンザイムQ10の「10」という数字は構造中のイソプレンという化学構造の繰り返し数を表しています。
人間の身体は約60兆個の細胞から成りたっています。細胞内のミトコンドリアではエネルギー源ATPがつくられ、ここから放出されるエネルギーで生命活動が行われています。コエンザイムQ10はおもに肝臓でつくられ、電子伝達系として、このATP産生に関っています。人間の体内、特に心臓や、エネルギーを必要とする骨格筋に多く存在していますが、20歳をピークに加齢とともに減少していきます。
1)軽度から重度のうっ血性心不全患者に対し、通常の治療にコエンザイムQ10をプラスすると、クオリティオブライフ(QOL)、入院率、肺水腫、心臓性喘息、その他うっ血性心不全の症状である呼吸困難、末梢の浮腫、肝臓肥大、不眠などを有意に改善させると思われる。
2)狭心症患者における運動への耐久性を上昇させる可能性が示唆されています。
3)他の降圧剤と併用で、相加的な血圧降下作用を示します。それは特に収縮期血圧(上の血圧)で顕著です。
4)筋ジストロフィーの治療に経口摂取で、有効性が示唆されています。
5)300-1200mg/日の高用量コエンザイムQ10摂取は、初期のパーキンソン病患者の機能低下を遅らせる可能性があります。
6)経口摂取で歯周病、偏頭痛の予防、抗酸化作用、精子活性化作用、免疫増強作用が示唆されています。
7)Ⅱ型糖尿病患者の血糖コントロールについては効果が無いとの報告と、コントロールの可能性があるとの相反する報告があります。
多く含まれる食品 牛・豚のレバー、イワシ、サバなど。野菜ではブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ジャガイモなどに含まれています。
注意すること 副作用はほとんどありませんが、大量に摂取すると、胃腸障害をおこします。
医薬品との相互作用 ・血圧降下剤を服用中の方はCoQ10が作用を増強して血圧を下げすぎる可能性がありますので、注意してください。
・ビタミンK様の作用がありますので、ワルファリン服用中の方はCoQ10を摂取しないで下さい。
・血糖降下薬の作用を増強するとの報告がありますので、血糖降下薬服用中の方はサプリメントのCoQ10服用は避けたほうが良いでしょう。
・スタチン系の抗コレステロール薬(メバロチン、リポバス、リピトールなど)服用中の方はCoQ10の体内産生量が減少しているとの報告があります。体外からの補充が必要です。
豆知識 コエンザイムQ10はビタミンQとも呼ばれ、もともと心臓の薬として用いられてきたのですが、2001年より厚生労働省によって食品としての使用が認可されました。

次回のチラシ掲載日までお待ちください(毎月24日)