サプリ豆知識
【ビール酵母】
[読み]びーるこうぼ
[英]Brewer's yeast [学名]Saccharomyces cerevisiae (サッカロマイセス属)
こんな人にお勧め | 食生活の偏りが気になる人・ダイエットしたい人・便秘がちな人・肌を美しくしたい人 |
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主な働き | 1)細胞壁を構成するセルロースが、食物繊維として「おなかの調子を整える」特定保健用食品が許可されています。 2)抗生物質投与による下痢、旅行性下痢の予防に経口摂取で有効性が示唆されています。 3)月経前症候群(PMS)の治療にビタミンとミネラルとの組み合わせで、有効性が示唆されています。 4)動物実験で、免疫増強作用が示唆されています。 |
おもな成分 | ビタミンB1、ミネラル類、アミノ酸、セルロース類を含みます。ビタミン、ミネラルのほかに機能成分として多糖類(β-D-グルカン)が注目されてまする。 |
注意すること | 副作用として、過敏症の人における片頭痛に似た症状、また腹部の不快感や膨満感があります。 特に過敏な人では、かゆみ、じんましん、発疹などのアレルギー症状が現れることもあります。 |
医薬品等との相互作用 | ・抗真菌薬は酵母の作用を弱めるので、抗真菌薬を服用している方は酵母の作用が期待できないかもしれません。 ・血圧を高めるおそれがあるので、モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬(パーキンソン症候群用薬の1種)との併用は禁忌です。 ・クローン病の方では、醸造酵母をサプリメントとして摂取すると、重症度を高める可能性があります。 |
豆知識 | 酵母は、糖を分解してアルコールをつくるなど、発酵食品に欠かせない微生物です。 発酵に必要なビタミン、ミネラル類をはじめ、タンパク質、グリコーゲン、セルロース、脂肪などを多く含み、ビタミン剤(主にビタミンB、D)やイノシン酸の製造原料となるほか、乾燥酵母として用いる場合もあります。 また、細胞壁を構成するセルロースが食物繊維として利用されています。 酵母は当初、皮膚病や有害菌の感染、伝染病に対する治療に用いられていましたが、1910年に鈴木梅太郎博士らによってビタミンB1が発見されたことから、脚気の予防や治療にも使われるようになりました。 |