くすりの村源

登録番号 T7400001001545

サプリ豆知識

【プロポリス】 [読み]ぷろぽりす [英]Propolis

こんな人にお勧め 免疫力の低下が気になる人・風邪を引きやすい人・がんが心配な人
主な働き プロポリスは、働きバチが集めた樹液や樹脂に、ミツバチ自らが分泌するミツロウや少量の蜂蜜や花粉、ミツバチの唾液を混ぜ合わせてつくりだしたものです。語源は古代ギリシア語で、「街の防衛」を意味し、ハチの巣を病原菌等から守るものとされています。
1)うがいで用い、口腔内形成手術後の治癒を早め、痛みや炎症を軽減するのに有効性が示唆されています。
2)タイプⅡ単純ヘルペス(HSV-2)感染再発部(生殖器)の治癒に3%プロポリス軟膏塗布の有効性が示唆されています。
3)抗ウイルス作用により、プロポリス投与患者は、風邪の症状が2.5倍早く治ったとの症例があります。
おもな成分 約55%が各種樹脂、30%が蜜蝋、10%が油、5%が花粉です。
微量成分のなかではバイオフラボノイド(ビタミンP)が多くふくまれ、これはビタミンCの作用をたかめます。
 フラボノイド(ピノセンブリン(pinocembrin)、ガランギン(galangin,)、ピノバンクシン(pinobanksin)、酢酸
ピノバンクシン(pinobanksin-3-acetate)。ブラジル産プロポリスはp-cumaric acidをはじめ、artepillin C, drupanin,(E)-3-prenyl-4-(2,3-dihydrocinnamoyloxy)cinnamicacid,(E)-3-(2,2-dimethyl -8-prenyl-2H-benzopyran-6-yl)-2-propenoic acidなどが主な成分であり、その他の各地域(国)産プロポリスはchrysin, pinocembrin, galangin, pinobanksin-3 -acetate, pinobanksinなどが主な成分です。
注意すること ・プロポリス中のアレルゲンが症状を悪化させるという報告があるので、喘息患者には禁忌
・ハチの生産物(ハチミツなど)や針葉樹、ポプラ、Peruvian balsam、サリチル酸にアレルギーのある人は使用を避けること
・経口摂取でアレルギー反応、プロポリスを含むトローチで口内炎が起きることがあります。
・外用で用いた場合(化粧品を含む)、接触性皮膚湿疹が起きることがあります。
豆知識 プロポリスは、ミツバチが樹木の特定部位(新芽、蕾、樹皮など)から採取した樹液や色素などに、ミツバチ自身の分泌液を混ぜてできた巣材です。ハチの巣から分離するため純物質を得ることは難しく、巣多くの場合、巣の副産物が含まれています。また、産地や抽出方法によってその構成成分が異なります。
 プロポリスは紀元前350年から利用され、ギリシャ人は膿瘍に、アッシリア人は傷や腫瘍の治癒に用いたといわれています。最近では俗に「抗菌作用がある」、「炎症を抑える」などといわれ、一部でヒトでの有効性が示唆されていますが、参考となる十分なデータは見当たりません。
 日本では1970年代後半にドイツから輸入され、1991年に開催された第50回「日本癌学会」において、元国立予防衛生研究所の松野室長により殺がん細胞物質に関する発表が行われた後、注目されました。

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