サプリ豆知識
【マグネシウム】
[読み]まぐねしうむ
[英]Magnesium (Mg) [学名]Magnesium (Mg)
こんな人にお勧め | 歯や骨が弱い人・ストレスがたまっている人・疲れが気になる人・心臓の血管が気になる人・女性全般など |
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主な働き | マグネシウムは、幅広い細胞反応に必須なミネラルであり、生体において300種以上の酵素反応に関与しています。また、カルシウムと共に骨の健康に必要なミネラルでもあり、カルシウムの作用と密接に関与しています。マグネシウムが欠乏すると神経疾患、精神疾患、不整脈、心疾患などが起こります。 1)軽症高血圧の方が血圧降下薬との併用で、血圧がやや低下したという知見があります。 2)心臓の狭心症発作の低減に経口摂取で有効性が示唆されています。 3)高コレステロール血症に経口摂取で有効性が示唆されています。 4)胃酸過多、胃食道逆流疾患(GERD)の症状緩和(胃酸中和)を目的として経口摂取で有効 5)便秘時の下剤として経口摂取で有効です。 6)月経前症候群(PMS)の緩和に経口摂取で有効性が示唆されています。 7)腎結石の再発防止に経口摂取で有効性が示唆されています。 8)女性における排尿筋不全などによる尿失禁の改善に経口摂取で有効性が示唆されてい 9)片頭痛の予防と月経前症状としての片頭痛に経口摂取で有効性が示唆 10)妊娠中のこむらがえりに経口摂取で有効性が示唆 11)騒音による難聴の予防に経口摂取で有効性が示唆されています 12)おできや傷の治癒を早めるために外用で有効性が示唆されています。 13)男性において、食事からのマグネシウム摂取量を増加させることは脳卒中のリスクを減少させる可能性があります。 14)マグネシウム欠乏症の治療と予防に経口摂取で有効です。マグネシウム欠乏はしばしばアルコール依存症や肝硬変、うっ血性心不全など、ある種の病気の時に起こり、他の電解質の欠乏症を合併していることが多い。またマグネシウム欠乏はⅡ型糖尿病におけるインスリン感受性に悪影響を与える可能性があります。 |
多く含まれる食品 | アーモンドなどのナッツ類、ヒジキ、納豆、トウモロコシなどに多く含まれます。 |
注意すること | ・適切に用いれば、成人でも子供でも恐らく安全と思われます。 成人の場合、許容摂取量はマグネシウムとして1日350mg以下、小児の1日許容摂取量は1-3才ー65mg、4-8才ー110mg、8才以上ー350mgです。 これを超えての摂取すると、下痢や高マグネシウム血症(渇き、低血圧、傾眠、吐き気、嘔吐、精神混乱、筋力低下、呼吸低下、徐脈、昏睡、心臓発作)が起こることがあります。 ・高齢者や腎機能障害がある方は高マグネシウム血症の危険性が高いので注意してください。 ・外用での硫酸マグネシウムの長期利用は肌にダメージをもたらす恐れがあります。 ・胆汁分泌障害や腸内感染がある方ではマグネシウムの吸収が不十分になりがちです。 |
医薬品等との相互作用 | ・医薬品又はサプリメントとしてビタミンDを摂取している方ではマグネシウムの吸収が多くなり、高マグネシウム血症の危険性が高くなります。 ・マグネシウムはCa拮抗薬(血圧降下薬)の作用を強める可能性があります。 ・次の薬剤はマグネシウムの排出を促進しますので、マグネシウム不足になる可能性があります : ループ系及びチアジド系利尿薬、アミノグリコシド系抗生物質、アンホテリシンB、シスプラチン、β-2アゴニスト、コレスチラミン、副腎皮質ホルモン、シクロスポリンなど ・次の薬剤はマグネシウムの排出を抑制しますので、高マグネシウム血症になる可能性があります : カリウム保持性利尿薬 ・次の薬剤との併用で薬剤の吸収を低下させ、効力を下げる可能性があります。これらの薬剤はマグネシウム摂取の少なくとも2時間前か、4時間後に服用して下さい : テトラサイクリン、フルオロキノロン等 ・ビスホスホネート系薬(骨粗鬆症用薬)との同時摂取で、その吸収を妨げます。2時間以上の間隔をあけて摂取すして下さい。 ・臨床検査値に対する影響はいくつか知られているので注意が必要です。[アルカリホスファターゼ、ACE、血圧、カルシウム、コルチゾル、心電図、甲状腺ホルモンなど] |
豆知識 | マグネシウムが不足するとカルシウムが骨から流出してしまうことがあります。骨を丈夫に保つためには、マグネシウムとカルシウムの割合を1:2にするのが理想的です。 マグネシウムは保健機能食品(栄養機能食品)の対象成分となっていますが、乳幼児・小児については、あえて錠剤やカプセル剤の形状で補給・保管する必要性がない旨の注意喚起が出されています。マグネシウムを多く含む食品としては、ナッツ類や魚介類、豆類などがある。 「栄養機能食品」としての摂取 下限値:80mg、上限値:300mg です。 |