サーズ(SARS)予防のための消毒
1. | 概要 |
SARSとは「重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome)の略で、中国広東省に端を発し、香港、北京など中国の他の地域にも拡大した重篤な肺炎で、台湾、カナダ、シンガポール、ベトナムなど世界中に広がりを見せている新たに発見された感染症です。 | |
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2. | 原因 |
原因はウイルスに感染することで、世界中の研究機関の協力により、コロナウイルス科に分類される新しい型のウイルスであることがわかってきました。WHOは2003年4月16日にこれがSARSの病原体であると決定し、「SARSコロナウイルス」と命名しました。 このウイルスによる感染の拡大(感染経路)は、感染者の咳や気道分泌物の飛沫感染が最も疑われています。種々のSARSの集団発生事例を疫学的に検討すると、それ以外の感染経路もありうると考えられます。 また、潜伏期間中の感染者から他人にうつるかについては現在のところ不明です。 |
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3. | 臨床症状 |
主な症状は、発熱(38度以上)、痰を伴わない咳、息切れや呼吸困難、胸部レントゲン写真で肺炎の所見が見られます。最初に起こり得る症状で最も確実なものは、発熱です。その他に、頭痛、悪寒戦慄、食欲不振、全身倦怠感、下痢、意識混濁などの症状が見られることもあります。 | |
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4. | 世界での発生状況 |
日々変化する情報ですので、WHO、国立感染症研究所等の等の情報を確認してください。 | |
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5. | 消毒方法について |
コロナウイルスはエンベロープをもつウイルスで、その場合の一般的な消毒方法は次のようなものがあります。 | |
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参考:国立感染症研究所 感染症情報センター資料
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○次亜塩素酸ナトリウム | : | 有効塩素濃度は0.02~0.05%(200~500ppm)で1時間以上浸漬使用することが多いが、確実な殺ウイルス作用を期待するためには0.1%(1000ppm)以上30分以上の作用が有効です。 家庭用の塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムが5%v/v%濃度です。(例:ハイター、キッチンキレイキレイ) 家庭漂白剤1に対して水道水99で最終濃度0.05%になり、水道水49で希釈すると最終濃度0.1%になります。 |
○消毒用エタノール(約80%) | : | 人体に対する毒性が少なく、手指の消毒などに適している。 |
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