


水虫治療のポイント
水虫(足白癬)は暖かい季節に多い真菌感染症で、広くみられます。
この感染症にかかっている人と一緒のシャワールームや浴室を使ったり、かかっている人がはだしで歩いた湿った場所を歩くことで伝染します。原因となる主な菌は、白癬菌属、表皮菌属などです。
これらの菌は主に足指の間の温かくて湿った場所で繁殖します。感染すると皮膚がうろこ状になりますが、その部分が赤くなってかゆみを伴う場合もありますし、赤みやかゆみがみられない場合もあります。皮膚の一部だけがうろこ状になることも、足の裏全体がそうなることもあります。爪まで感染が広がる場合もあります。病変部のかさつきがひどいとその部分がひび割れてしまうこともあり、そうなると痛みを伴います。液体の詰まった水疱ができることもあります。水虫で皮膚がひび割れると、そこから細菌感染症(細菌による皮膚感染症)を引き起こすおそれがあります。特に、高齢者や、足の血液循環が悪い人はそうなりやすい傾向があります。
水虫治療のポイントは「清・殺・乾・根」です。
1. | 清潔 | |
患部を清潔に保つため毎日入浴しましょう。お湯はぬるめにして、石鹸でゆっくりと指の間を洗って下さい。 洗った後は、水気をきっちりとってよく乾かすのがポイントです。薬剤を塗布する際は、清浄綿で患部を拭いてから塗るようにしましょう。 |
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2. | 殺菌 | |
患部の状態にあった水虫薬で白癬菌を殺菌しましょう。お風呂上りに塗るのが最も効果的です。また、患部より広めに薬剤を塗布するのがコツです。 | ||
3. | 乾燥 | |
白癬菌は湿気の多いところを好むので、常に乾燥状態を保つようにしましょう。 | ||
4. | 根気 | |
完治するまで治療しましょう。 かゆみがなくなったからといって、すぐに治療をやめないで根気よく治療を続けることが大切です。再発を考えて、治ったからと思ってもさらに1ヶ月は治療を続けましょう。 なお、爪のみずむしは飲み薬を飲まなくてはなりません。 皮膚科を受診しましょう。 |