くすりの村源

頭痛の治療

1. 頭痛の種類
  頭痛は、大別すると次のような種類があります。
 
症候性頭痛 頭部などに何らかの原因が明らかにある頭痛。発生頻度は高くありませんが、生命にかかわる可能性があるため、すぐに医療機関を受診しなければなりません。
 
  頭部の外傷による頭痛
 
脳の疾患による頭痛(脳腫瘍など): 痛みは徐々にはげしくなる
 
脳血管・髄膜の障害による頭痛(くも膜下出血、髄膜炎など): 突然起こる激しい頭痛
(三叉神経痛):
数秒間の鋭い痛みが数時間から1週間にわたり断続的に続く
  何らかの原因物質が関係する頭痛(一酸化炭素中毒、二日酔いなど)
  感染症による頭痛(カゼなど)
  その他、目や耳、鼻などの病気による頭痛
 
機能性頭痛 《慢性頭痛》ストレスなどが関係している原因不明の頭痛で、頭蓋内に異常はありません。頭痛の多くはこれが原因です。
 
  ・緊張型頭痛………… 日本人に多い慢性頭痛のタイプで、ストレスや同じ姿勢の作業が続いて頭や首周りの筋肉のコリや緊張が起こり、頭全体を締め付けられうように毎日続く持続的な頭痛
  ・片頭痛(偏頭痛)… 頭の血管の拡張によって神経が刺激されて起こるもので、閃輝光を前触れに、月に1~2回吐き気を伴う激しい頭痛発作が起き、3日間くらい続く。
  ・混合型頭痛………… 緊張型頭痛と片頭痛の両方の症状を持つ頭痛。
  ・群発頭痛…………… 頭の血管の拡張によって神経が刺激されて起こるもので、目の奥をえぐられるような頭痛
 
2.
治療 小売向けの頭痛薬でもある程度の効果はあります。しかし治療法を間違えると逆効果になることがあります
 
  ・緊張型頭痛………… なにが自分のストレスになっているかを早く気づき、そのストレスを取り除くことが治療のポイント。長時間同じ姿勢でいないようにするなど、筋肉が硬くならぬよう心がけ、姿勢をコントロールする。体操も良い。
治療薬としては精神的ストレスには、軽い抗うつ薬や抗不安薬。身体的ストレスには、筋弛緩薬や循環改善薬を一時的に使用する。 いずれも医師の処方せんが必要。
  ・片頭痛(偏頭痛)… 頭痛の引き金になる誘因を避ける。例えば、ストレスをためない。経口避妊薬やホルモン剤を避ける。アルコールやアイスクリームなど頭痛を誘発する飲食物を避ける。
血管拡張予防薬として非常に有効な薬が開発され使用されている。医師の処方せんが必要。
  ・群発頭痛…………… 群発頭痛は、少しでも飲酒すると誘発されるため、頭痛の期間中は禁酒が絶対条件。
また、ニトログリセリンなどの血管拡張薬が引き金になることがあるため、服用している場合は医師に相談すること。
医療用でよい治療薬がある。かなり高濃度の酸素吸入治療により軽くなる場合もある。

次回のチラシ掲載日までお待ちください(毎月24日)